【詩】愛されたいと言いなさい
黄昏の夕凪を見つめている、
幾つもの季節を越えてきた。
瞳の奥に眠っている、
叶えられなかった夢たちが。
諦めるには悔しすぎるから、
大切なものにひとつずつ包んで。
後ろ姿に問いかけた、想いが死んで逝く前に。
そっと寄り添って暖めたぬくもり。
世界の寒さに凍りつきそうな夜も、
瞳は熱く燃えているから。
あなたの一番になりたいな、
誰かの代わりなんて嫌だから。
愛されたいと言いたいよ、降りしきる激しい雨の中で。
虹が見たいから、輝く未来が欲しいから。
誰もが待ち望んでいるよ、心が癒されるその瞬間を。
IN THE RAIN / 鈴木彩子
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