艦これ同人作家、10年目の初プレイ
こんにちは。絶賛アカウント凍結中の常盤です。元気にしています。
ここ数日で一気に作家さんが凍結されたらしく、もはや誰が凍結されたかもわからない……と風のうわさで聞きました。
僕も死んだよ! 今年で五回目!!
凍結の理由は今もわかっていませんが、メールは
この文面しかありません。何が悪かったんだ……?
さて、一か月ほど前の10月後半にめでたく18歳の誕生日を迎えることができました。
2005年の10/21生まれ。
ようやく成人しました。
思えばこの高校三年間、同人活動や部活動だとかで諸々忙しく過ごしていたのであっという間。迎えても特に何もなし。
これでもう成人なのかー、としみじみ思いつつその日を迎えたわけです。
が。
その翌日、ふとしたきっかけから鎮守府に着任することになりました。
色々な制約がある中でもなんとか自分なりに二次創作をしてきたつもりではありますが、実際にプレイしてみると印象がガラッと変わることとなり。
ここまでのプレイ記をTwitterに上げていたのですが、残念ながら凍結で全部真っ白になりました。
できるだけ再現しながら、その日々をたどります。
数年間追い続けたゲームの本家にようやく触れた同人作家はどうなるのか。
ここ一か月の率直な感想と共にお送りします。
何故、艦これに触れなかったのか。
まず、記事を開いた皆さんの大半に浮かんでいるであろう疑問。
『なんでやってなかったの?』という話から始めます。
…当たり前の意見です。
二次創作で同人誌を描いている作家が本家をプレイしないでやっていたのか、と顰蹙を買っても仕方のないことだと思います。
実際、自分もその意識はありました。
原作に触れないまま、二次創作なんてしていいものだろうか、と。
ただ、それには大きな理由があります。
それは…
『規約上、ブラウザ版艦これを未成年がプレイすることはできない』
ということ。それに尽きます。
艦これが配信されているDMMGAMESの規約、第三条の5には
『本プラットフォームは、18歳以上の方のみが利用できます。18歳未満の方は、利用者アカウントを開設しないでください』
とあります。
文面を見ればわかりますね。18歳以下はプレイするなと言われています。
そう、自分には『着任する資格がなかった』のです。
同世代で艦これをプレイしているユーザーからは「なんでやらないの?」と言われたこともありました。
確かに未成年提督のプレイに関しては賛否両論、様々な解釈があります。
しかし、色々な言い訳や理論を持っていても、規約は規約。
それだけは越えてはいけない壁。規約を守れないのは話にならない。
とはいえど、流石に何も知らないままなのはじれったい。
と、いうわけで困ったぼくは、なんとか公式コンテンツに触れるため
Twitterを追い、公式グッズを手に入れ、YouTubeを見て…
なんとか公式本を手に入れ…
なんとか本を作り…
これまで同人誌を探してきました。
もちろん、ゲームセンターでプレイできる艦これアーケードをたまにプレイして諸々ネタ探しをしていました。
原作ができないのなら、できないなりに楽しめばいいじゃないか。
それまではキャラクターとして楽しもう。
ざっくり、あっさりと割り切って考えた自分。
タイムラインや公式イベントの実況から流れてくる供給を食ってきました。
新任提督、着任
そして誕生日を迎えた翌日。
『18歳以下、というのは迎えた時点で解禁なのだろうか』と何気なくツイートしたところからすべてが始まりました。
オタク、着任です。
最初の着任画面には初期艦、吹雪がおりました。
まだ見ぬ艦娘だらけ。まっさらの図鑑を眺めてもう一度、10年という歳月の差を感じました。
ぼちぼち始めるか。そう思い、攻略サイトを見つつ基本操作を覚えながらの初プレイ。容易に進むわけもなく、何度か壁に当たることに。
装備がない。艦娘がいない。資材がない。
最初から新規着任ボーナスがあるわけがなく、ちまちまと貯まる資材を確認しながらよく枯渇させるのを繰り返す。
ここで周囲との差を感じ、心が折れていても仕方のない状況ではあります。
しかし、ここで助けになったのは先任提督の助言でした。
本当に10年変わっていないゲームなので的確な助言が飛んでくるんです。
確率ゲー、お祈りゲーとは言われども、海域のドロップや効率のいいプレイスタイルはほとんど確立されています。
多くの情報と助けを得て、少しでも艦これを楽しんで欲しい。
嘘ではなく、本当にそんな温かさがそこにはありました。
一気に基準値をあげることなど、ほぼ不可能。何度も海域攻略を繰り返して進むのが艦これです。
昨今のソシャゲがご新規大歓迎出血ボーナスをよく乱発する中、艦これだけは違う。10年前からほとんど変わっていない。
そう。これが艦これなんです。だからこそ僕は惚れた。
10年もの歳月が経っていれば、初期プレイヤーに追いつくなど無理。
ランカーとか絶対無理。やる気も起きない。
ある種の諦めがついたからこそ、10年目の着任を決断したのもあります。
追いつくのが無理なら、せめて自分の足で艦これというゲームを知りたい。
そう思い、今日も焦らずのんびりと艦娘を育てています。
原作に触れるという事
規約の問題で原作に触れることができないというのもなかなかレアなケースではありますが、二次創作や公式供給で艦娘の妄想を膨らませ続けた私。
そんな私が公式に触れた時、印象に大きな変化がありました。
まず筆頭は
思ったよりも全員、声が幼かった。
よくよく考えれば納得がいきますが、セーラー服や学生服モチーフの制服を身にまとっているということは、彼女らはまだまだ学生。
というか、一部は小学生では? と思うような声とテンション。
そこにショックを受けました。
やはり「声がつく」というのは、文字で読むのとは違います。
セリフの解釈を読み手に任せてしまう話し方、言葉の抑揚。
ただ、それ一つ加わっただけで自分にはとても新鮮に思えたのです。
キャラクターが生きている。そんな感覚すら覚えました。
艦娘たちとの出会いは突然です。海域ドロップや建造での着任、任務報酬。
同じ子が連続で来ることもあれば、初めて出会う子もいる。
確実に出る方法が出ているわけではないからこそ、それが楽しめるのです。
今日は誰と出会えるだろうか。またあの子が来るだろうか。
全員初見ではないものの、新たな出会いに心はときめく。
そういう些細な『初見』がとても刺激になりました。
そしてずっと見てきたプレイ記の動画や漫画通りの敵や要素。
既に数年間予習をしてきたようなものですから好調に進んでいます。
二次創作で見たネタのおかげでだいぶサクサク進むという現象が発生。
他のゲームではこんなことないだろうなぁと思いながら、なんとか二週間後には1-4を突破。初手にしては早めに突破できた方でした。
推し、いつくるの?
鎮守府に着任して一週間もすると、だんだん資材や運用も安定してくる頃。
ふと、頭によぎるのはとある艦娘のことでした。
これまで何度も本を出してきた推しである艦娘、『秋雲』のことです。
彼女の話をすると記事が終わってしまうので割愛しますが、とりあえず入手方法は『建造』か『ドロップ』のどちらか。
秋雲はレア艦です。なかなかお会いできない。
何度も海域を回れど、出てくるのは特型の艦娘が中心。
それもそのはず、秋雲は初期海域でドロップしません。
さて、そうなると賭けるのは建造のみ。
最低値の資源オール30で回し続ければ出る、と歴戦のベテラン提督の助言が次々に届くのを信じて回しました。
……出ない!!
秋雲は陽炎型。建造時間はおよそ24分なのですが、出てくるのは
20分
18分
1時間
そして、ようやく24分が出てやってくるのは
関西娘《 黒潮はん》です。よろしゅうな。
YAGGYの『Yの子』が毎回出てきます。好きだし全然オッケーです。
だんだん『ほんとに出るのか…?』と疑心暗鬼になる自分。
レア艦ドロップだし、仕方ないよな。
そう諦めかけた、10月の最終日。奇跡は起こります。
奇跡の出会い、秋の終わり
10月31日。
その日は何件かの原稿の締切日。
原稿の提出に向けて朝から作業。
学校が終わる頃にはチェックも終わり、日が沈む前にすべての案件が片付きました。
午後の演習、やってないな……と気がついて艦これを開き、ふと「最終日だし建造回すか」となけなしの建造資材で最低値建造。
まぁ、どうせ出ないだろう。
これで出たら奇跡だなぁ、とぼんやり心のなかで思いました。
00:24:00
心臓が急に激しく鼓動を打ち始めます。
いや、まさか。そんなことは。
そして、その時がきました。
数年来思いを馳せ続けた彼女は、そのときようやく姿を現したのです。
夕雲型の特徴的な制服。
だがこの女、陽炎型である。
感無量。言葉すら出ませんでした。
動画で聞いた声と、実際手に入れて聞く彼女の声は違って聞こえました。
出たときはこの格好ですよ。狂う。
ギリギリ季節グラの変わり目に間に合いました。奇跡です。
推しが和装で嫁入りしてきた。ありがたや…。
出会うことができなかった年数が長かった分、その喜びは長く続きました。
一つ一つに歓喜しては悶える。はじめての経験でした。
そして何回も「秋雲が来ない」と言い続けたわけなので、フォロワーの先任提督兄貴も影からこっそり見ていてくれたようですね。
大量にお祝いの言葉が届きました。
なんと、絵をいただくほどでした。
oso先生ありがとうございました。
あぁ、温かいなぁ。
共に喜んでくれる人がいるのも、さらに感動でした。
今日も鎮守府は続く
推しと共に過ごす鎮守府。
一か月が過ぎた今日も、しっかりデイリー任務を消化。
Twitterが凍結したため、久しく現状をご報告できていませんでした。
ついでに一か月でどれだけ進んだかご報告します。
海域攻略の方は、初心者の壁ともいわれる2-4を突破したばかり。
2-4を突破しても、まだ戦いはおわりません。
秋刀魚を入手するために日々奮闘してはいますが、初期海域はもう限界。
秋刀魚がよくドロップする北方海域に着いたばかりですから、もう少し頑張らないといけないようです。
…このゲームおかしいんじゃないの?
謎イベントに翻弄されながらもちまちま進めつつ、装備も揃いつつある今。
次の冬イベ、はじめてのイベント海域攻略はどうだろう、大変そうだ。
秋雲はいつ改二になるかな? 大切に育てよう。
まだ会えない艦娘、まだ見ぬ新たな敵はどんな姿? 楽しみだなぁ。
そんな期待が、今も湧いてきます。
10年という歳月は
いつまで、この気持ちは続くだろう。いつか飽きてしまうんじゃないか。
10年という歳月は、自分が生きてきた半分以上。
今更になって始める意味はあるだろうか?
この先プレイしても、絶対追いつけないのはわかっているのに続けるのか?
実際、始める前はそう思いました。
「今更?」と驚く声も聞こえてきます。
だけど、それでもいいんです。
自分はやっぱり艦これが好きだ。
10年のブランク、圧倒的な戦力差。
それすらも埋めるものが艦これというコンテンツにはありました。
新たな人との交流、ずっと変わらないからこそ味わえる喜び。
それが、今日も僕を鎮守府へと誘います。
さいごに
Twitterが使えなくなった今、自分は別の壁にも立ち向かっています。
辛く、苦しい日々を送りながらも、歯を食いしばって絵に向き合い続ける。
一種の覚悟を決め、壁を超えるため努力を続けています。
その壁を超えるため、Twitterの代替アカウントは用意しません。
ご了承ください。
とはいえ、絵を公開しないと腐ってしまうのでpixivには投げています。
そちらから見ていただければ幸いです。
https://www.pixiv.net/users/42646980
最後にはなりますが、こんな記事を読んでくださった読者の皆様へ感謝申し上げます。
ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
常盤仙渓でした。
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