大好きと大事をいちばんに選ぶこと
LIVE TOUR 2021 [HEARTBREAKER]完走の感想。
このタイミングで無事にライブができたこと、してもらえたこと本当にありがたく思っています。いろんな意見あるでしょうが私がわたしとして生きていくためのいちばん大好きで大事なことなので、たくさん気をつけながらありがたみを噛み締めておりました。
歌を歌うこと、ライブをすること、それだけのこと。こんなにも難しくなってしまうなんて思いもしなかったね。
会場の写真で揃えようと思ったらQUATTROだけなかったの巻。撮りにくいねんあそこ。
アルバム発売のタイミングで書くよ〜とほざいてたけど普通にサボったので全曲レビューてきなこと書いておきます。セトリ順は若干曖昧。
5/2まで配信チケット買えるのでもしもお気になりましたらどうぞ。彼女の歌は生で浴びてこそとは思ってますが、それはそれとしてきっと楽しいので。
・オープニング映像
いろいろと思いがこもってました。2020→21とかね。アルバム曲総集編みたくなってるのも好き。大阪公演後のインスタライブでオープニングから立ってという指令もらいましたがあの流れは無理です。
○まぜるなきけん
一曲め想定外だったし、カセットテープでラジカセから流すという、そうきたかー!という演出。(なおファイナルは壊れてCD使うという事態になってました。これもライブですね)
もともと完全打ち込みな変則曲で、どうやってライブでするのか一番気になっていただけに、デジタルだからこそアナログでお届けする、みたいなのすごくいいと思いました。ラスサビ?最後でバンドぶわーってくるのも◎。ドラムのびりびりが身体に伝わってきてライブ来てる!ってなって嬉しいやつ。
○バニラフェイク
唯一の他者作詞作曲の曲。一曲めから切れ目なく続く勢いがすき。ここでテンションをあげるとこ、なんだけど会場はいまいちあがりきれてなかったね。
○Black Cherry In The Dirty Forest
通称「さくらんぼのうた」。さくらんぼの詩という飴(たしかチャック付きの袋に入っている飴だったと思う。終売になってしまうとかなんとか)をモチーフにした楽曲で、ライブではサビパートでがっつり加工入ってたのが印象的。グルーヴ。
○ザクロの実
ピアノの音で震えた。ラズワルド(西村さんのピアノとアコギ一本での2人編成。大好き)のために作られた曲ということでやっぱりピアノが印象的。ラスサビの強さにいつも酔いしれる。
バニラさくらんぼザクロと美味しそうパートだなとこれを書きながら気づくなど。
○Bloomin'
MCをはさんで春めく曲。FAR/WAHツアーを思い出します。すごく好きなのでうれしかった。福岡昼だけやらなかったけど、既存曲でほぼレギュラー登場した貴重な曲。
○IN TO
個人的アルバム最推し曲。サビからのサビ、からのサビ、みたいな構成が楽しい。漸くライブで聴けてめちゃくちゃ嬉しかったんだけど、ノリ方が少し難しくて(サビで手を挙げるよう求められるけど裏拍とりたいし手拍子にしとく…?みたいな)今後あんまりやってくれなさそうだなと思ってしまった。
他の方の作曲も新しくていいけど、やっぱり彼女の作詞作曲が好きなんだと再認識した曲。
○Stranger
これもわりと打ち込み多めだけどライブだとアコギが気持ちいい曲。「たくさんの人に褒めてもらうより心が本当に高鳴ってどきどきしてなくちゃ意味がないんじゃない」という歌詞がめちゃくちゃわかりみ深くてすき。
○REVOLVER
教会の鐘の音、という歌詞もあるように、ある意味このアルバムの核になっている曲。これを収録する前提のアルバムメイクだったそうなので。本人曰く男性ボーカルのバンドで演奏してほしい曲だそう。落ちサビ?のオルガンの音がよい。
○スルー
再びMCをはさんでからの「孤独の曲」そのいち。アルバム唯一の10代のときに作られていて、誰にも必要とされていないと歌うちょっと苦しくなる曲。今回いままでと比べてかなりMCがこまめに入ってたの、パルパブルで喉つぶしたからだろうなーと思っていました。
○鍵穴
孤独の曲そのに。ファイナルは吉井さんが飛び入りゲストポエトリーリーディングしてくれないかほんの少し期待したけどなかった。時勢的にも難しいですよね。曲構成がミュージカルを思わせると個人的に思ってます。
声域がかなり高いので、2本まわしの福岡夜公演なんかはもう完全に声出てなかった。東京では配信もあるし昼抑えめにしてて夜もなんとか出てたけど、ライブでやるにはきつい曲だね。すきだけど。
○heartbreaker
孤独の曲そのさん。表題曲。「自分以外の誰かを大切に思うこと それが愛の意味だと思いこんでいたけど」「誰かと誰かの血を分けあってもまだ愛と呼べないの」あたりの歌詞が特に印象的。気持ちのこもった歌声と眼力に殺られる。
○コンセントカー
ちょいMCからの懐かし曲。これは彼女がぜんぜん曲書けなくてかなり苦しい時期に作られた曲、だったと思う。アウトロが素晴らしくすばらしいので、これを聴けただけで満足するレベル。ちなみに曲名の由来は聞いたらちょっとおもしろいやつです。書かないけど。
○眠れぬ夜に
アルバム他者作曲で最推しの曲。ドラマチックで遊園地みたいな、少し不思議さをはらんだきらきら感がある。これもミュージカルっぽさがある。大阪でのゲストコラボがめちゃくちゃよくてあがった。すき。
○小さな恋の誓い
ライブで聴いてかなり印象の変わった曲そのいち。ジーンズのつなぎという出で立ち、身体や手の動きが完全にヒップホッパーだった。音源そこまで好きじゃなかったけどライブの感じはとてもよかった。ルーパー苦手だけどこれくらいの使い方はぜんぜんあり。
なにげに東京昼公演だけ眠れぬ夜にと曲順が逆だったのはなんでなんだろうか。
○WHAT’s
映画ミセスノイジィの主題歌。結局タイミング合わなくて見に行けなかったのが悔やまれる。一昨年のZEPPのときに初披露された曲で、個人的に音使いが好きです。会場ではこの曲で縦ノリする人とはあまりわかり合えないだろうなーとか思っていた。
○消えるみたい
これもかなり好きな曲なので頭のコードきた瞬間嬉しかった。好きな曲多すぎか。でも好きだから仕方ないね。アウトロコードとちるのもご愛嬌。
○FAR
あ、ここでやるんだと思った。佐藤さんのお気に入り。福岡の実家を引き払ったときに書かれた曲。これを聴くとなんだかんだで守ってる殻にしがみつき続けている自分を顧みてしっかりしなきゃと背筋が伸びる。
○てとてとめとめ
ゲスト曲そのいち。アルバム内である意味一番異色だったけど、謎の振り付けがついてさらに異色さが増した。大阪当日早朝にYouTubeで解説動画一回みて振りを覚えたりした。某3人組みてる身からすればちょろいもんですね。
2人が楽しそうで良かった。昼公演でだりあさん踊らせてたのはかなりやるなぁと思う。
○my little bunny
ゲスト曲そのに。毎月闘わねばならないあいつの歌。ゲリラ!って叫びたさがすごいけどできないので我慢。50時間ズ(バンドメンバー)それぞれのソロパートがみんなかっこよくてとてもよい。あとこの曲で裏拍叩かせるのは結構たいへんと思うよおねえさん。そのとおりなんだけど。
○センチメンタリズム
来た瞬間天を仰いだ。東京夜のみほかより一曲多くて、立ち位置的にはこれがボーナストラックというか追加曲になるわけなんですが、この時点でトータル3時間半ほど経過しておりもはや体力は限界。しかしこの曲がきたらやるしかないでしょう。ということで手を叩き腕を振り乱しました。ステージ上で何が行われていたかはほとんど見てないし記憶にない。でもめちゃくちゃ楽しいんだよな。すき。
○いいこのバースデーソング
25時間生配信制作楽曲そのいち(そのに)。きらきら明るく楽しいばかりみたいな彼女にはあまりないタイプの曲。25時間見守っていた思い出が蘇る。セリフパートは会場ごとでいろいろアレンジできるからライブ向きだと思う。福岡ではマネージャー佐藤さんのお誕生日当日を祝ったりしていた。
○I JUST WANNA BE A STAR
25時間生配信制作楽曲そのに(そのいち)。ワクワクをテーマにファンから募った言葉を集めて作られた曲。むぅさんと2人で曲の形を作っていくさなからパートがめちゃくちゃすごかったなあという記憶。
まだ足りない!もっと!と煽られたけどこっちは鬼か!となってましたね。それでも求められたら応えようとがんばってしまうよね。結果なんかよくわからない背筋とかが死んた。
○憂うべき
ライブで聴いてかなり印象の変わった曲そのに。本編のエンドロールに相応しく、本人の気持ちのこもり方と映像が相まってすごくよかった。アウトロ退場でバンドメンバーで〆るの素敵。
○ERROR
アンコール。本人ピアノ弾き語り。当然やるだろうとわかってたけども。大阪ではがっちがちに緊張しててこっちまでかたくなったり。恋なんて脳みその瞬間のエラーという曲なんだけど「選んでいられないような運命が心を支配しないように」という歌詞がなんとなく心にくる気がした。
これにておしまい、全24曲。めちゃくちゃ大切な時間でした。
以下は他会場でやった曲とか。
・壊して
大阪と福岡夜公演にて。忘れちゃうんだこの馬鹿な脳みそ、って歌いながら頭をこんこんするのが好き。これもアウトロが強い。すき。
・飛び込め
大阪と福岡夜公演にて。見えない未来に向かって震える身ひとつで飛び込んでいく意志のこもったとても力強い曲で、音源と相当印象が違うと思う。
・彼に守ってほしい10のこと
大阪と福岡夜公演にて。メジャーデビュー曲。実はメジャーの重さが詰まってる。いろんな思い出のある曲だけど、個人的には今はFAR/WAHツアー札幌の印象が強いかな。
・灯
大阪と福岡夜公演にて。どちらでもWHAT'sと前後で演奏されてて(大阪と福岡夜は確か曲順含めて全く同じセトリだったはず)、ああ映画繋がりねと思った記憶。トモシビ、いい映画でした。DVDは彼女の演技が見られる貴重な資料として家に置いてある。
・メリーゴーランド
福岡昼公演にて。推し曲です。疾走感とか強さとか儚さとかいろんな要素が詰まってる。三拍子の使い方が上手い。すき。一回しか聴けなかったのが少し残念。
・夢のパレード
福岡昼公演にて。疾走感がありつつも少しの寂しさを含む曲。初めて聞いたとき、先端から飛び出す仕掛けのおもちゃで真っ先にアイスクリームのおもちゃを思い浮かべてしまったのでちょっとあれ。
・愛と熱、溶解
福岡昼公演にて。これのアウトロだけで元が取れる(なんの?)レベルによい。結構切実な歌詞が重くて深い。あんまりライブでやらないので聴けるとちょっと得した気分になれる。
・ふれたら消えてしまう
福岡昼公演にて。今この瞬間もふれたらなくなってしまう儚さと、だからこそ大切であることと、逆にその中にも無くなってしまわないものもあるということを歌った曲。ライブってまさしくこれだよなといつも思ってる。覚え続けてることはできないからこその大切さみたいなもの。
・ハルシネーション
名古屋、東京昼公演にて。じつは今は亡き愛猫ららちゃん目線の歌でもある。これもアウトロがよくて、とくにラズワルドバージョンのが好き。
・愛おしい今日
名古屋、東京昼公演にて。植田真梨恵流「会いたいばっかりのラブソング」。凍てついた星座札幌公演で、教会で「誓いません 永遠の愛を」と歌っていたのがめちゃくちゃ心に刺さっていて、今回教会モチーフで十字架を背にして歌われるこの歌はやっぱりよかった。
・心と体
名古屋、東京昼公演にて。ど定番中の定番。でもやっぱりくると嬉しさがある。ライブにいくととても健康体になるので心と体がつながってるいるのをいつも感じています。
・わかんないのはいやだ
名古屋、東京昼公演にて。名古屋で涙目になりながら「この先の未来 もしもいつか どんなこわいことが起きるのかわからないけれど わからなくて問題ない そばにいるよ」と歌っていたのが心に刺さりすぎてもらい泣きした。今ライブができるということを改めて噛み締めていました、きっとお互いに。
「わくわく実験さんツアー(仮)」と題されていただけに、エフェクトやマニピュレーター、映像とかこれまでになかったいろいろを使った新しい一面の見られるツアーでした。
本人も何度も言っていたとおり、当初予定していたものとは全然違った形になって、きっとやりきれない思いとかもあっただろうけれど、生で音楽を届けるということに拘り続けてくれていることが本当に嬉しいです。
……長い。長過ぎる。ここまで読んでくださった方いましたら本当にありがとうこざいましたおつかれさまでした。
こんなほぼ見る人いないnoteに書き綴ってないで朝生に感想を送ってあげればいいのにと思いましたまる。でも満足したので良し。
最後にもう一度宣伝しておきます。ちなみに配信も買ってるけどまだみてないのでこれから見ます。
いやーでもほんとにまじで普通に行けるようになったら現場にきてほしい。絶対的に生が強い人なので。ね。
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