見出し画像

背中を叩かれ、髪の毛引っ掴まれる。

ちゃんと三が日に届くように年賀状をお出しになる方、本当に尊敬してます。
いちばん多い時で500枚以上出してそれも一枚一枚手書きコメントを入れていた自分ですが、思い返してもこれまで年始に届くように年賀状を発送できた記憶がまったくありません。。
昨年は喪中だったとはいえ、数年前から年賀状を出すことをやめています。
それでもお送りくださる方には、嬉しいので寒中お見舞いをお送りしようと思うものの、結局2月が来てしまい、出せずじまいだったこともしばしば。
今年はギリギリ投函しまして、オフィシャルとプライベートと、そろそろ到着している頃と思います。
お送りくださいました皆さん、ありがとうございました。

さて、年賀状を出せない言い訳でもなんでもないのですが、ここ何年もとあるご縁から立春の日あたりは同じ場所にお参りに行っていて、
今年はその日からが会社の年初めと捉えることに勝手に決めました。
なぜなら12月から随分と準備にまつわる時間が長かったからです。
会社のホームページも、もうすぐリニューアルしたものをお披露目できます。

並行して、今月は新しい年の移り変わりに向け、
①古武術から身体との対話を学ぶ
②哲学を学ぶ
③マーケティングを学ぶ
のそれぞれの先生のもとに弟子入りしたり、クラスに入ったり、セミナーのお声がけをしたりと、さまざまなアプローチを重ねました。
気になる書籍や先生から教えてもらった参考図書を読み進めたりも。

センジュ出版は現在、お金を出してでもうちの本を読んでもらいたい、と思えるようなお客様に囲まれています。
このマーケティングには戦略など何もなく、気づけば人として尊敬できるお客様にばかり、大切にしてもらえている。
今日もとあるビジネスラーニング支援事業を行う企業の取材を受けましたが、
「センジュ出版の本を買いたくなりました」
と、編集さんもライターさんも、それぞれに数冊お買い求めいただき、この会社が考えていることにこうして共感していただきながら、センジュ出版は少しずつ前に進んできたんだなぁと、改めてありがたさが募るばかり。

と、これまでは「ありがたい、ありがたい」とだけを口にしてきましたが、このマーケティングについてを分析してみたいと思っています。
このコミニュティの意義についてをもっと深く理解し、もっと一人ひとりを大切にしたい、そして願わくば、大変烏滸がましいのを承知で書きますが、
顧客を金づるとしてではなく、大事な友達のようにお付き合いすることができる企業がほんの少しでもいいので世の中に増えてほしいと、
そうした思いからもこの会社がこれまで続けてきたマーケティングとは一体なんだったのかを哲学したいと考えているのです。
問い続ける先に出る納得解がきっと、新たにまたセンジュ出版を真に必要とする友人に届くはず。そうした企業にもまた。

実は昨年もお客様の中からそうした友人との出会いが生まれ、今年はその方ととあるプロジェクトを進めようと話し合っています。
また他にも、出版社としてはまちにブックスナックを作ったり、講演会を全国各地で開催したり、行政とのお仕事が多かったりと不可解な動きにしか見えないこの会社のこれまでをずっと観察してらした方から、教育に関わるある役割のご相談を受けたり、
そうそう、千住を飛び出して新たな座組で、区内に本のある場所をプロデュースする任務に関わらせていただけることになったり。

すぐに結果が出るものは、すぐに手を離れていく。
でも、すぐに結果が出ないのにやめられない、続けざるを得ない、どうして続けているのかもわからないのになぜか長く継続していることの意味は、
後からしっかり追いかけてきて、こちらの背中を叩き、髪の毛を掴んできます。

その時です。
怯んじゃダメ。驚いてちゃダメ。萎縮してちゃダメ。

「あ、やっぱり来たな」

と、髪の毛掴んできたその存在の手を、グッと握り返しましょう。

「何しとんねん。遅かったやん」

と涼しげな顔をして。膝下震えてても。

年末年始といただいたいくつかの役割、本当は武者震いしてるんです。

でも、やります。
ずっとずっと、これまで準備してきたんだから。
そしてこれからもますます、対話を続けたいと思ってるんだから。

大丈夫。
センジュ出版の、あのお客さん、このお客さんを、
黙って信じるだけです。

サポート、励みになります!