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デイリートレーナーに選んだシューズ

レースシューズ選びには神経を使うが、ジョグで履くシューズこそ普段の相棒である。僕の場合、50代はアディダス一遍等で当時のアディゼロ・ボストンが柔らかめで好きだった。ただ靴型の問題なのかソックスの小指に穴があきやすく、厚底登場とともに60歳前からNikeに乗り換えた。実はナイキは1970年代にワッフルソールで話題になったエリートを履いて以来だった。デイリートレーナーに選んだのは最初はペガサス、そしてインフィニティー、今はインビンシブルという変遷をたどる。

なぜインビンシブルなのか?

インビンシブルは3代目まで販売されているが、初代が発売された時は驚いた。何に驚いたって値段である。当時ヴェイパーフライによる価格破壊で30,000円近いレースシューズも受け入れざるをえなくなっていたが、ジョギング用のデイリートレーナーに20,000円以上するシューズを買うと言う発想はなかった。インヴィンシブル同様、怪我を予防できると言うキャッチフレーズで登場したインフィニティーは1万円台だったが350gとやや重かった。1年後に出た?インヴィンシブル。形はずんぐりしていて靴紐は昔の運動靴のような幅広、でも履いてみて歩くと驚きがあった。なんだ、このクッションは!カーボンプレート入りのシューズを履いて走った時も驚いたが、インビンシブルのクッションには度肝を抜かれた。NIKEを履く理由はいくつかあるが、1番大きい理由はこれだ。「驚き」をくれる。

僕がデイリートレーナーに求めるもの

アスファルトを走ることが少ないと言っても、1番重要なのは着地衝撃を吸収してくれるクッション性。そして少なくとも1000キロは持ってくれる耐久性である。マラソン本には、ジョギングシューズは500キロを超えたらアッパーが傷ついてなくてもそろそろ交換を考えた方が良いと書いてある。ソールのクッション材が内部で断裂し始めているから足に良くないとの事。しかしだ。20000円以上払って買ったシューズをたかだか500キロ程度で捨てれるか?

シューズの替え時はいつか?


ガキの頃から運動靴は底が削れて穴が開いたり、ゴム底が剥がれたりしたら新品に変えたものだ。その頃には靴底の溝もほとんど消えてツルツル。だからといって怪我が起きたことなどない。もちろん靴ごとに何キロ走ったなんて記録をつけていないからわかりゃしない。比叡山の千日回峰行に挑む修行僧は毎日山の中を走り、わらじを何十足も履き潰すということを読んだ。やっぱりシューズの替え時はこれだろう、履き潰した感。僕の場合インビンシブルの初代バージョンは3足持っているが、いずれも3600キロ以上の走行距離を踏んで今なお現役である。3足合わせれば10,000キロオーバーである。それでも靴裏のぼちぼちもついていて、クッションがそれほど落ちた感じもしない。芝や土の上を走ることが多いのでアスファルトで削られないことも長持ちの理由であろう。怪我が怖いと言う割には、靴をケチっているように思われるかもしれない。だが汚れるたびにシューズを洗って干していると一段と愛着がわく。長く履いた靴を洗うことなく捨てることなど僕にはできない。相棒だからなあ。


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