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【東京혼영】타겟(ターゲット/Don't Buy the Seller)

ソウル、釜山、あるいは日本公開中の韓国映画鑑賞レビューです。
혼영ほんよん:ぼっち映画を意味する韓国語の短縮系

韓国ドラマでもよく見る中古品売買取引。韓国あるあるの闇の深さ・・・
(サムネイル画像はこちらより借用しました。)


キャスト&あらすじ

メインはシン・ヘソン(スヒョン役)、キム・ソンギュン(サイバー捜査隊・チュ刑事役)、イム・ソンジェ(そいつ役)。特別出演でカン・テオ(サイバー捜査隊・ナ刑事役)。

中古洗濯機を格安で購入したスヒョン、だが届いた洗濯機は動かない不良品。詐欺だ!と警察に申告に行くが手がかりも少ないためにまともにとりあってもらえず憤るスヒョン。
一方別名で詐欺行為を続ける犯人(그놈そいつ)をスヒョンは執念で探し出し「詐欺です!気をつけて!」と売買サイトにカキコミまくる。そこから始まる不気味な出来事。知らない番号からの電話着信、大量に届く出前、あげく自宅ドアの暗証番号も突破され夜中に見知らぬ男が部屋に・・・

どうだったよ?

この映画も実際の詐欺事件が基盤。いわゆる「顔のないやつ(그놈そいつ)ら」、韓国最大規模のオンライン物品詐欺団であるカン某氏一党事件がそれである。

<5千人を泣かせた中古品詐欺「顔のないやつら」29人全員有罪>

映画の中でスヒョンは最後まで犯人である그놈そいつに勇敢(無謀ともいう)に抵抗し続けるんだけど、事件の被害者(女性)が実際そういう行動をとったらしい。それがそのまま演技に活かされている。
だから不審者が家に侵入してもスヒョンは逃げなかったし(ふつう怖くて家に帰れなくなるけど)、自ら그놈そいつを引き寄せて事件解決を図ろうとしてたのか。

シン・ヘソンは強気なスヒョンの心情の変化をうまく表現していたと思う。わからんかったのは最初はまったく取り合わなかったチュ刑事があるときから突然事件に入れ込んでくるんだけど、この展開が解せんかったかな。

ちなみに・・・

韓国は日本よりはるかに中古品市場って盛況なようだ。最近9年間で中古取引詐欺件数が81.4%増加って聞くと、なんかこの映画リアリティ過ぎ。

<昨年の中古取引詐欺は8万3214件…9年間で81.4%急増>

個人的には中古の大型家電を個人取引するって・・・売るにしろ買うにしろないかなあ、って思ったけど。


去年釜山で観たこっちより、今回のシン・ヘソン、断然よかった!


きょうはここまで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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