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わたモテと自分語り

「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」
私が1番好きな回は、喪177のコミケに行く回なんです。

ゆりもこ推しのくせに1番はネモクロ回なんですよねぇ。

でも僕が好きなのはネモクロってのもありますが後半のもこっちの発言なんですよ。
この時のもこっちの発言が正直刺さった、初期のぼっちエピソードの刺さりとはまた違った刺さり方なんです。

ストーリーとしては、同年代のみんなが自分のやりたいことに向き合い成果を出してるのをギャグ込みで見る前半と、後半はそれを見たもこっちの反応で構成されてるわけなんですが、そんな中で智子が脚本で何か作ろうって話に対し自分には無理かもなっていっちゃうんです。
要するに「みんながこれだけのことをできるのは今まで頑張ってきたからであって、何もしてない自分がいまさら始めても手遅れじゃないか?」
って思い始めるんです。

この気持ちめちゃくちゃわかる、自分の人生振り返ってもこれは何度も思ったんです。
高校の頃一時期絵を描くことにハマった時期があったけどすぐにやめてしまった。
なんでって言われた時ある時わからなくなっちゃったんです。
同年代で同じことやってる人はもっと先にいる、追いつくのは今更不可能、ならばもっと堅実な別のことをやるべきじゃないかって。
言ってしまえば逃げですかね、
でも今まで自分の中に確たる芯がなかった自分にとってはとにかく何か自分に要素をつけたかった、それは楽しむとか好きだからとか言う次元ではないんですね。

高3で見にいった、同級生のライブでギターとか楽器をやってみたいと思ったりもした。
でもやっぱり今更自分が初めてどうする?ってなってしまいました。

結局自分の中で何かを始めると言うことは何かにならなければならないだった。
楽しむとかの前にまずこのレベルに達しなければならない追いつかなくてはいけない、そんなことばかりを考えてしまう。
そんなもの何も楽しいわけがないし、
何より今まで頑張ってきて、ここまできた人たちへの最悪の侮辱にもなるだろう、それはわかっていた。でもそれを今まで拭えずにいた。

もこっちの中では昔から、自分がやりたいことに常に自分で作り出した他人がいる。
彼女の始めたことの彼女の中での到達点は基本的には誰かからの評価でした。
「自分でもできそう」から始め続けた彼女の
挫折の理由は基本的にそこにあったと思う。

そしてそれは自分の中にはとても大きく抱えられたものでした。
だからこそ自分はこの時のもこっちの独白が堪らなく好きなんです。
自分の全てを代弁してくれたような気がして胸を締め付けられたんです。

そしてそれを聞いたネモの「全部出しちゃおう」って一言、純粋な救いなんです。
何も考える必要なんてない、自分がやりたいことをやってりゃいい、そんな気にさせてくれた。

今の自分の中にはまだ、作り出された虚像の他人がいるけど、それでも少しでも自分らしく生きられるきっかけとなった回だと思っています。

今手元に19巻がないので所々曖昧なところもあると思いますし、何より自分勝手な自己解釈多めで解釈違いだらけの長文失礼しました。

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