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【TSLA/Q4-2021決算速報】米総合エネルギー・テクノロジー企業Tesla(テスラ)、2021年第4四半期の結果は売上◎、EPS◎。ガイダンスはサプライチェーン問題で生産能力低下も今後数年で販売台数が年平均50%の成長を続ける見通しを維持。テキサス・オースティンでサイバートラックの生産進捗。

(全文無料で読めます)

このマガジンは取り挙げた企業の投資を推奨する意図は全くないことを改めて確認いたします。企業の業績チェック、ビジネスモデル、新着ニュースをシンプルに定点観測する読み物です。

(テスラの会社概要・歴史・ビジネスモデル考察は「【TSLA/米国株銘柄分析】2020年にテスラ株を買えなかった君へ。「テクノキング」率いる総合エネルギー・テクノロジー企業の概要・ビジネスモデル・今後の株価見通し(将来性/成長性)を決算とCANSLIMの観点から考察。」を参照。)


「Tesla, Inc.(ティッカーシンボル:TSLA)」のQ4-2021の結果が出ました。


After Hourで株価は少し下げています。今見ると-3%程度まで落ち込んでいますが、テスラは決算直後下げるのが毎回の恒例行事ですね。ここ数四半期続いているサプライチェーン問題による生産能力低下も売り材料とされている可能性も今回はあります。Q4決算の数字は申し分のない結果を叩き出していますが、利上げで逆風吹き荒れる相場の中でどのような株価になっていくのか見ものですね。


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◇ Tesla, Inc.(テスラ)Q4-2021決算:

※YoY = year over year(前年同期比)

・売上:$17.71B/YoY+65%(予想$16.35B)◎
・EPS:$2.54/YoY+218%(予想$2.36)◎

◇ Q4’ 生産&販売台数の結果:

[生産]
・Model S/X:13,109(YoY-19%)
・Model 3/Y:292,731(YoY+79%)
合計:305,840台(YoY+70%)

[納車]
・Model S/X:11,750(YoY-38%)
・Model 3/Y:296,850(YoY+84%)
合計:308,600台(YoY+71%)
市場予想:267,000台

2021通年(Q1-Q4) 生産&販売台数:

[生産]
・Model S/X:24,390(前年比-55%)
・Model 3/Y:906,032(前年比+99%)
合計:930,422台(前年比+83%)

[納車]
・Model S/X:24,964(前年比-56%)
・Model 3/Y:911,208(前年比+106%)
合計:936,172台(前年比+87%)
市場予想:897,000台

◇ ガイダンス

数年は年平均50%の納車台数増加を見込む(前決算から見通し維持)。サイバートラックはモデルYに続くオースティン(テキサス州)生産進捗中。

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(2022年1月26日時点チャート)

株価は$937と50日移動平均線から-10%のところにいます。ここを超え勢いよく新値をつけてくるタイミングがあれば妙味がありそうですね。

前四半期の決算結果はこちらです。


それでは詳細を見ていきましょう。

2021年第4四半期決算結果

■ Revenue(売上高)

Q4-2021:$17.71B/YoY+65%(予想$16.35B)◎

2021年第4四半期のテスラの売上はアナリスト予想もしっかりクリアしました。前年同期比の成長率としても高い水準を維持しています。半導体不足で他自動車メーカーが苦しむ中、着実に業績を伸ばしています。2022年はここ数四半期続いているサプライチェーン問題で今後も生産台数に影響は出るとのことがガイダンスでは明示されていました。

以下は売上高の推移です。毎回売上金額のグラフの上限を更新していく作業が発生するので、「テスラまじすげぇ」とエクセルを通して実感しています。

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■ 売上推移

※YoY = year over year(前年同期比)

Q1-2019:$4.541B
Q2-2019:$6.350B
Q3-2019:$6.303B
Q4-2019:$7.384B
Q1-2020:$5.985B(YoY +32%)
Q2-2020:$6.036B(YoY -5%)
Q3-2020:$8.771B(YoY +39%)
Q4-2020:$10.744B(YoY +46%)
Q1-2021:$10.389B(YoY +74%)
Q2-2021:$11.958B(YoY+98%)
Q3-2021:$13.76B(YoY+56.88%)
Q4-2021:$17.71B(YoY+65%)←New!!

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自動車関連売上は以下の通りです。

自動車販売(ブランド力含む)の力強さを感じさせる成長率です。

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■ 自動車関連売上推移

Q1-2019:$3.724B
Q2-2019:$5.376B
Q3-2019:$5.353B
Q4-2019:$6.368B
Q1-2020:$5.132B(YoY +38%)
Q2-2020:$5.179B(YoY -4%)
Q3-2020:$7.611B(YoY +42%)
Q4-2020:$9.314B(YoY +46%)
Q1-2021:$9.002B(YoY 75%)
Q2-2021:$10.206B(YoY+97%)
Q3-2021:$12.057B(YoY+58%)
Q4-2021:$15.967B(YoY+71%)

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自動車メーカーが規制による罰金を回避すべく、テスラより購入する「クレジット」の推移は以下の通りです。クレジットに頼らない経営へのシフトが進捗しています。


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■ クレジット関連売上推移:

Q1-2019:$0.216B
Q2-2019:$0.111B
Q3-2019:$0.134B
Q4-2019:$0.133B
Q1-2020:$0.354B(YoY +64%)
Q2-2020:$0.428B(YoY +286%)
Q3-2020:$0.397B(YoY +196%)
Q4-2020:$0.401B(YoY +202%)
Q1-2021:$0.518B(YoY +46%)
Q2-2021:$0.354B(YoY-17%)
Q3-2021:$0.279B(YoY-30%)
Q4-2021:$0.314B(YoY-22%)

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自動車の売上総利益率がGAAPベースで30.6%に達しました。規制当局のクレジットを除くと27%弱となり、これまでで最も高い水準となっています。クレジット収益に関しては批判が多かったように記憶していますが、今では何処吹く風ですね(そもそも批判する理由すら不明でしたが)。

この売上総利益率の改善は上海工場での生産台数が増加したこと、モデルYの構成比が増加したこと、およびモデルSの生産台数の増加が順調に進んだことが要因となります。続いて、サイバートラックが今後はオースティンで生産されます。


米国自動車市場はピックアップ自動車市場が最大であり、このサイバートラックがどこまで通用するか、本当に売れるのかがさらなるテスラの株価上昇への大きな壁になると思われます。フォードなど競合が今はひしめいていますからね。


■ EPS(1株当たりの当期純利益)

Q4-2021:(non-GAAP)$2.54/YoY+218%(予想$2.26-2.36)◎

EPSもアナリスト予想はクリア。GAAPベースの純利益は55億ドル(=5,500億円)、内部留保もプラスになりました。赤字を垂れ流す期間は終わったということです。

今回はイーロン・マスク氏の$3.4Mの給与支払い(一時)が入っておりEPSは本来$2.87(YoY+258%)との観測もあります。とはいえ給与は事業における重要要素であり、一過性の支払いとしてもそれを抜いて計算することについては個人的には違和感がありますが…ストックオプション費用に似た捉え方をすれば良いかもしれませんね。


*EPS予想は「Yahoo Finance」若しくは「Seeking Alpha」で取れます。アナリストは保守的に予想を出すため、決算企業はこれを超えなければ市場から好感されません。


90日前予想からEPSが上昇していると、非常に良い傾向なのですが、今回のテスラに対するアナリスト予想もどんどん上昇していきました。


以下はEPS推移です。

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■ EPS推移

Q1-2019:$ -0.57
Q2-2019:$ -0.22
Q3-2019:$0.37(YoY -36%)
Q4-2019:$0.41(YoY +5%)
Q1-2020:$0.23(YoY +140%)
Q2-2020:$0.44(YoY +300%)
Q3-2020:$0.76(YoY +105%)
Q4-2020:$0.80(YoY +95%)
Q1-2021:$0.93(YoY+304%)
Q2-2021:$1.45(YoY+230%)
Q3-2021:$1.86(YoY+145%)
Q4-2021:$2.54(YoY+218%)←New!!

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Q4-2021も非常に高い水準のEPS成長率を維持しています。テスラはすでに時価総額で米国6位の企業なのですが、EPSがYoY+218%ってIPOした絶好調スタートアップみたいな数字ですね・・・。IPOしたばかりの企業かと見間違えそうです。まさに異次元な会社だと思います。

今後もテキサス、ベルリンで生産が計画されているモデルYの動向、2022年より生産が開始されるEVトラック「セミ」、サイバートラックの動向に引き続き注視が必要です。


■ 営業利益率・調整後EBITDA

Q4-2021:営業利益率は14.7%(Q3-2020は5.4%)と過去最高です。因みにEarnings Callのイーロン・マスクの話によると、この水準はEV業界で最も高い営業利益率であるとのこと。イーロンはこの利益率には本当にこだわっていますよね。とても大変だったのだと思います(見つかりませんが以前ツイッターでもこの件は呟いていた記憶があります)。


調整後EBITDAは4.090B/YoY+121%(!!)、修正EBITDAマージンは23.1%。

利益効率を向上しています。QonQの伸びはあまり見られませんが(Q3は14.6%、※そもそもQ4は一時的な営業費用も存在)、テスラはもうYoYを集中して見る企業だと個人的には思います。大型企業であり、季節性もある自動車事業、そしてサプライチェーン問題に直面していますからね。

※給与税(株式報酬やCEOのオプション行使に関連)、保証・リコール費用、過剰在庫の影響を合計すると7億ドル強。


納車台数が増加すればするほどマージンが改善する完全なる上昇気流に乗りました。排出権取引会社と呼ばれていた頃が懐かしいほどです。

因みに今後はFSD(Full Self-Driving)の急速な発展に伴い、ソフトウェアベースの利益が乗り利益率はさらに向上するとのことです。


■ 営業キャッシュフロー

Q4-2021の営業CFが$4.585B/YoY+52%。前年同期の営業CFは$3.02B。キャッシュ創出力も向上しています。

本業でしっかりと稼ぎ、設備投資に思い切り振り込む。元中日ドラゴンズ落合監督の「普通の野球(日本一になる野球)」を彷彿とさせますね。「普通の経営」をしていると思います。つまり最強ということです。


■ フリー・キャッシュフロー

Q4-2021のフリーキャッシュフローは$2.775B/YoY+49%。前年同期のFCは$1.868B。設備投資をQ3から加速しているにも関わらず、28億ドル創出はドン引きです。(Q3-2021のフリーキャッシュフローは$1.328B)

自動車会社のフリーキャッシュフローがYoY+49%ですか、テクノロジー企業みたいですね。テスラはテクノロジー企業なんですが、まだ自動車が本業の企業です。今後ソフトウェアの販売も進めていくとのことで、どれほどのキャッシュを生んでしまうんでしょうか。ゾクゾクしますね。


企業KPI


■ 生産台数・納車台数

現在のテスラで最も重要な指標は「生産台数」と「納車台数」です。これは自動車会社を分析する上ではマストです。トヨタ自動車の分析をする上でも真っ先にこの指標を見にいくべきです。


Q4-2021:

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[生産]
・Model S/X:13,109(YoY-19%)
・Model 3/Y:292,731(YoY+79%)
合計:305,840台(YoY+70%)
[納車]
・Model S/X:11,750(YoY-38%)
・Model 3/Y:296,850(YoY+84%)
合計:308,600台(YoY+71%)
市場予想:267,000台

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2021通年(Q1-Q4) 生産&販売台数:
[生産]

・Model S/X:24,390(前年比-55%)
・Model 3/Y:906,032(前年比+99%)
合計:930,422台(前年比+83%)

[納車]
・Model S/X:24,964(前年比-56%)
・Model 3/Y:911,208(前年比+106%)
合計:936,172台(前年比+87%)
市場予想:897,000台

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Q4のモデルS/X(アップデート)の生産台数は13,109(YoY-19%)。納車台数は11,750(YoY-38%)。Q1-2021は0でした。モデルSの車種アップデートを行い新たに生産、納車しています。

モデルY/3の生産台数は292,731(YoY+79%)。納車台数は296,850(YoY+84%)。


モデルY/3の生産台数、納車台数をしっかり伸ばしており、自動車カンパニーとしての成長は著しいものと判断できます。昨年の約2倍ですからね。1年でできるスピードなのでしょうか。工場立ち上げってそんなにトントン拍子でいかないと思うのですが、凄まじいです。秀次郎もリアル事業で工場立ち上げに関わったことあるんですが、あれは本当に大変ですよ。スムーズに進んでいるこの凄さを皆さんにも実感してほしい(笑)


生産台数の増加は、主に上海工場でのModel Yのさらなる立ち上げによるもの、またモデルSの生産台数の増加も大きく進展、モデルXの増産と納入を開始したことが要因となっています。

モデルX/Sが以前の生産台数水準に戻るにはもう少し時間を要するとしていますが、過去の生産レベルを超えることを目標とされています。上海工場を主要な輸出拠点として移行も完了。これにより欧州へのモデルYの導入を実現。実行力が飛び抜けています。

売れば売るほど儲かるのが今のテスラです。今後も納車台数に注目していきましょう。しばらくは、2021年から続くサプライチェーン問題を解決するためのエンジニアリング・マネジメントコストは高く付くでしょうね。この影響で2021年はテスラは新しいモデルの投入はしませんでした。


2022年も新モデルの導入予定はないとのこと。以前から話していたサイバートラックセミ、ロードスター、オプティマス(人型ロボット)の生産は予定しています。Optimusが最優先のようです。

Optimus



■ スーパーチャージャーステーション・チャージコネクタの数

Q4-2021のスーパーチャージャーステーションの数は3,476/YoY+36%です。

スーパーチャージャーコネクタの数は31,498/YoY+35%です。

日本ではまだステーションは44ヶ所です(Q3では38ヶ所なので6ヶ所増加!)。世界全体の1%。東京日比谷、神戸、金沢などにステーション開設中。東京代官山は開設完了。お台場、六本木、赤坂、丸の内にもあります。

日本でもスローペースではありますが、ステーションを増やしてきており、テスラが特別な車として日本で捉えられる日も残り少ないかもしれません。

テスラ専用 スーパーチャージャー ステーション一覧


■ 太陽光発電システム導入ボリューム/エネルギー貯蔵システム導入ボリューム

太陽光発電システム導入ボリューム(Solar deployed (MW))は85(YoY-1%)。

エネルギー貯蔵システム導入ボリューム(Storage deployed (MWh) )は978(YoY-38%)。


ソーラー事業は今回は伸び悩みましたね。Earnings Callで聞けるかわかりませんが詳細ありましたら後で追記します。


財務状況(在庫水準/資本配分/自社株買い/M&A)


■ グローバルベースでの在庫台数


自動車在庫供給日数(新車の期末在庫を四半期の販売台数で割って75日の取引日で算出した供給日数)は2020-2021年は以下の推移となっています。今は落ち着いた水準ですね。日数が減少しているので、強い需要を感じさせますが、サプライチェーンの影響が出てきているようにも見えます。

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Q1-2020:25日
Q2-2020:17日
Q3-2020:14日
Q4-2020:11日
Q1-2021:8日
Q2-2021:9日
Q3-2021:6日
Q4-2021:4日

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自動車企業は市場の需給をしっかり読み、在庫が積み上がらないよう可能な限り正確に生産台数を計画する点が肝です。

2020年のQ1、Q2は新型コロナの影響で一時的に在庫が積み上がりましたが在庫レベルは縮小。昨年はコロナ禍で急激な需要の減退、増加でサプライチェーンマネジメントが問われる年でしたが、しっかりと乗り越え自動車産業でお馴染み「ジャスト・イン・タイム」がしっかりしています。

※在庫増加=倉庫費用が嵩み、製品も劣化=安値で買い叩くか処分に迫られ利益率が圧迫されてしまいます。在庫が増加するということは、企業が想像した以上に需要が減少していることの裏返しでもあります。

テスラの需給マネジメントは今回のような特殊ケースも沈静化しており、素晴らしいと思います。2021年から始まっているサプライチェーン問題に対してのマネジメントも見ものです。


■ 資本配分

テスラは2020年に、株高を背景に公募増資を3回行い資金調達を実施しました。

公募増資とは、広く一般の投資家(不特定多数)を対象に株式を新たに発行し資金を調達することです。株式数が増加するということはつまり、既存株主の一株あたりの持分が減少する=EPSは縮小してしまう動きです。

2021年に入ってから、公募増資の動きはありません。


2020年は株高もあってだけど、えげつない公募してましたからね。At the Market Offeringで個人投資家ボコボコにしてましたから。それでも株価上がったのほんと草だったんですけど。この時のことについて詳しくは、「【TSLA/米国株銘柄分析】2020年にテスラ株を買えなかった君へ。「テクノキング」率いる総合エネルギー・テクノロジー企業の概要・ビジネスモデル・今後の株価見通し(将来性/成長性)を決算とCANSLIMの観点から考察。」で解説しています。

Q3に18億ドルの2025年満期のシニアノートの早期償還は実行しています。


■ 設備投資額

Q4-2021時点で$1.810Bとなっています。昨年同期は$1.1.51Bですので、約2倍となっています。Q3-2021は$1.819Bでした。

テスラの成長戦略の肝となる現地生産・現地配送。

ベルリン、テキサスギガファクトリー建設後のモデルY生産(Q3より生産本格開始)や、EVトラック生産などに向けてこの投資額は増加を続けるでしょう。

フリーキャッシュフローは大きく向上しており問題が見られず、キャッシュマネジメントはとてもうまく言っているように映ります。


ガイダンス

今回も明確なガイダンスはありませんでしたが、納車台数は今後数年で年平均50%増の伸び続く見通しとの発表でした(イーロンは50%を楽に超えるとのコメント)。これはQ1-2021から変更はありませんし、寧ろ2022年は2021年より当然の如く成長率が向上するとのことです。

但し、2021年のサプライチェーンの乱れにより生産能力は低下しておりこれは2022年も継続するとのネガティブな見通しも示しています。こればっかりは予測できませんからね。


その他、Q2にEVトラック『セミ』納入時期を2022年にシフト。サイバートラックはモデルYに続くオースティン(テキサス)生産を計画、進捗しているとの発表がありました。モデルYはベルリン/テキサスでQ3より生産を開始しています。

2022年までには新しい拠点を検討し、年末には新しい拠点を発表できるとのアナウンスもEarnings Callではありました。止まりませんね。

完全自動運転(Full self-driving)がテスラの最大の収益源にいつかなるし自信がある。今年中に完全自動運転を実現するとのコメントもありました。


Earnings Call(役員説明とQ&A)

今見たらアフターアワー、プラスに転じてますね。この決算は売られるような内容では当然ありませんが、バリュエーションは実際高いですね(笑)


Earnings Callの日本語訳をここに置いておきます。重要な内容は全て↑記事に反映しています。


ーFINー

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