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(米国株式市場6月21〜25日)今週の合戦の振り返り!ダウ平均、ラッセル2000は先週の下げを回復。エネルギー・一般消費財・情報技術セクターが市場を牽引。FOMCでVIXが一時上昇も今週は収束。来週決算はBBBY、HNNMY。


おはようございます。一週間お疲れ様でした。

今週の合戦(米国株式市場)の振り返りをします。


先週の合戦については以下↓↓↓。


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どうも、秀次郎(@hidejiromoney)です。夏も目の前ですね。今週の週報は私がまとめていきます。それではいきましょう。

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1. 今週の合戦の要約


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・代表株価指数が総じて上昇、ダウ平均、ラッセル2000は先週の下げを回復。S&P500、NASDAQをオーバーパフォーム。(エネルギー・一般消費財・情報技術セクターが市場を牽引)
・現在の米国株式相場ステータスは「Confirmed Uptrend(確固たる上昇相場)」。積極的に買いにいける相場付き。
・先週のFOMCを受けFRB要人発言多数も、利上げ時期を仄めかすものは少ない。
・ブレークイーブンインフレ率は先週の下落から一転して微上げ。長期金利は1.4%台を継続(25日引けに向けて少々上昇、1.52%)。
・FOMCでVIXが一時上昇も今週は収束。
・先週に比してアクティブファンドのリスクテイクする動きは拡大もレバレッジをかける動きはなし。
・来週はBBBY、HNNMYの決算。

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2. 代表株価指数動向(&強気相場 or 弱気相場判定)

□ 各株価指数の動き

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今週は代表指数が総じて上昇です。ダウ平均がオーバーパフォームしています。ダウ平均は先週-3.45%、ラッセル2000は、-4.22%でしたが今週取り返しました。主要株価指数4つが50日移動平均線を上回っています。S&P500/ナスダックは最高値を更新しました。

個人投資家は感覚的にそろそろ下落が起こるのかと不安になる頃ですが、指数を観察する限りはまだまだ上昇トレンドは続きそうです。


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□ 現在は強気相場?弱気相場?

現在は「Confirmed Uptrend(確固たる上昇相場)」です。先週金曜日に機関投資家の売り逃げを示す「Uptrend under Pressure(上昇相場頭打ち)」に格下げされました。しかし、今週しっかり復活です。


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累積売り抜け日はS&P500が3(先週比-2)、NASDAQは3(先週比-1)。先週はFOMC前後で売り抜け日が増加しました。積極的にポジションを立てていく場面ではありませんでした。今週は、出来高を伴いブレイクアウトする銘柄に素直に入っていける週でした。

記事後半で機関投資家のポジションが増加しているかどうか、積極性が出ているかどうかも合わせて確認し、来週も積極的にポジションを立てていくのかどうかを判断していきましょう。


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(売り抜け日カウント数とは?)

前日比で0.2%以上のマイナスを前日以上の出来高ともなって記録した日を「売り抜け日」とカウント。4-5週間で4-5日あれば天井から下落の可能性あり。2-3週間という短期間で売抜日が4日ある場合も注意が必要。

「フォロースルー日」を迎えたらカウントはリセット。「フォロースルー日」は下落局面で前日比プラスで引けた日から4-7営業日後に出来高を伴って大幅に上昇した日のことを指す。また、カウントから25営業日経過後にも消滅する。

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3.セクター別(1week)

□ S&P500

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NKE+20.20%, WFC+11.09%, TSLA+7.79%, XOM+7.05%, NFLX+5.25%


□ セクターETF騰落率 Highlight(1week)

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・(エネルギー)XOP+9.60%
・(金融)KRE+6.25%
・(一般消費財)XRT+6.25%


□ 業種別 Highlight(1week)

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(参照元:Fidelity


・ENERGY(エネルギー)+3.06%
・Cosumer Discretionary(一般消費財)+1.83%
・Information Technology(情報技術)+1.55%


4. FRB動向


(FRBの金利動向に気をつける)過去を振り返ると、FRBの金利が引き上げられたことがきっかけで弱気相場が始まり不景気に突入した歴史がある。弱気相場が終わるのは金利が下げられた時が多い。

最も簡単で役に立つ金融指標はFederal Fund(FF)レート(政策金利)。コンピューターによる自動売買や様々なヘッジサービスによってリスクの高い弱気相場で発生する株価の下落から資金を守るために、ポートフォリオの大部分をヘッジするファンドが現れた。

金利が急騰する場面は相場が下落しやすい仕組みになっています。


□ 今週のHighlight


今週は要人の発言が非常に多かったので列挙していきます。

サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁とボストン地区連銀のローゼングレン総裁のみが、最短で年末、もしくは来年初めにもFRBはテーパリングを開始する準備が整う可能性があるという考えを示しています。


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6月25日:

ボストン地区連銀のローゼングレン総裁:「来年にも利上げ条件が整う可能性がある」とした上で、経済指標を注視することが重要という考えを示した。

ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁:「直近の高インフレが持続せず、今秋には多くの米国人が復職する」との見通しを示した。


6月24日:

リッチモンド地区連銀のバーキン総裁:「米国ではインフレ指標が急上昇し、企業は労働者の確保に苦慮しているものの、いずれの状況も長期的には続かない」との見解を示した。

ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁:「米経済は完全雇用にはなお程遠く、現在は政策金利を変更する時ではない」と強調。


6月23日:

イエレン米財務長官:「米インフレ率について、サプライチェーン(供給網)のボトルネックが解消されるに伴い、今年末までに現在の高水準から低下する」との見通しを示した。インフレ期待が上昇する兆候も、ほとんど見られないと述べた。

同氏は連邦政府の債務上限を早急に引き上げるか上限適用を停止するよう議会に要請。また、このままでは8月中にも米国が債務不履行(デフォルト)に陥る深刻なリスクがあると警告。


FRB当局者2人:「米国の高インフレ期間が予想以上に長引く可能性がある」という考えを示した。

ボストン地区連銀のローゼングレン総裁:「FRB当局者は金融安定リスクを注視する必要があり、特に住宅価格の上昇を監視すべき」との見方を示した。

FRBのボウマン理事:「経済活動の再開に伴う物価上昇が解消するには幾分か時間がかかる可能性がある」と述べた。

アトランタ地区連銀のボスティック総裁:「米国の高インフレが9カ月にわたって続く可能性もあるが、新型コロナウイルス禍で失われた750万人の雇用を取り戻すため、性急に勝利宣言をするべきではない」という考えを示した。

FRBのパウエル議長:「コロナウイルス危機に関する下院特別小委員会の公聴会で証言を行い、FRBは労働市場の「広範で包摂的な」回復を促進する」とし、インフレ懸念のみに基づいた性急な利上げは実施しないと改めて確約した。


6月22日:

サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁:「年末もしくは来年初めにもFRBはテーパリングを開始する準備が整う可能性がある」という考えを示した。

クリーブランド地区連銀のメスター総裁:「米経済はFRBが景気支援的な金融政策の引き揚げを開始すべき時点に達していない」との見方を示した。ただその時が来れば、FRBは2008-2009年の金融危機時と同様のアプローチで、必要に応じて調整すると述べた。

ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁:「金融政策の調整を開始するのに適切な時期を判断するため、経済指標を注視しており、金利調整の時期に関する議論はまだかなり先になる」という考えを示した。


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□ 今後の予定:


8月26〜28日にジャクソンホール会合、対面形式(世界の中央銀行首脳らを集めて開催する経済シンポジウム)。テーパリング・利上げについて何か発信するかどうか注目です。この時期は株式市場はギクシャクするのではないかと思います。


□ ドットチャートの動き


先週更新されました。更新は3月・6月・9月・12月です。3月から引き続き、2021年での利上げは見込んでいません。


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今回の会合で、2023年時点で現状から2回の利上げが見込まれると発表されました。2023年の中央値が2021年3月時点では0.125%、今回は0.625%です。

利上げ見通しに加え、経済見通しについても発表がありました。

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・2021年GDP見通し:前回6.5%→今回7.0%
・2021年のインフレ率:前回2.4%→今回3.4%
・2021年のコアインフレ率:前回2.2%→今回3.0%

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□ 米雇用統計


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米雇用統計については、コロナショック後一旦マイナスに沈む局面もありましたが、経済再開期待が高まり実際に雇用者数も再び増加を始めています。

5月の結果は予想67.5万人に対して55.9万人でした。予想が大きく外れました。失業保険の特別給付が影響しているとの声が多いです。厚遇が労働者の労働意欲を削いでいる結果になっています。


これを受け、米25州が失業保険の特別加算について当初予定の9月を待たずに打ち切ると宣言しました。


□ FRBのバランスシート(BS)拡大・縮小動向


FRBは金利を引き上げる前に、まずはバランスシート(BS)の縮小(テーパリング、資産買い入れプログラムの変更)を実行することを見込まれています。

BSが拡大するということは、市場に流通する資金が増大して、景気を加熱させることに繋がります。


(2002/12/18-2021/06/23)

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Assets: Total Assets: Total Assets


現状はまだまだBSの拡大は継続しています。

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※資産買い入れプログラムについて、現在では米国債を月800億ドル(約8兆4千億円)、住宅ローン担保証券(MBS)は同400億ドルのペースで買い入れています。こちらのペースを下げることを「テーパリング」といいます。

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□ ブレイクイーブンインフレ率

ブレイクイーブンインフレ率とは、債券市場が期待するインフレ率を意味します。

この1年間「5年ブレークイーブンインフレ率」と「10年ブレークイーブンインフレ率」は上昇基調で進んできましたが、5月に入り一服、6月にはいってからの下落傾向を維持しています。


(2020/01/01-2021/06/23)

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10/5-Year Breakeven Inflation Rate


(2021/06/20-2021/06/25)

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先週まで市場が期待するインフレ率は下がってきていました。経済回復のピークを織り込み切り、現在は横ばい、少々上昇です。少し注視した方が良さそうです。


□ 長期金利(5・10年債利回り)

長期金利の動向は株式市場関係者は非常に注意深く見ています。10年債利回りと株式のバリュエーションはシーソーゲームの関係にあるからです。金利が上がれば(債券が売られれば)株の評価は下がります(あえて、非常に簡易的に表現しています、評価が下がるのはそれだけではありません)。


(2020/01/01-2021/06/23)

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10・5 Year Treasury Constant Maturity Rate


FOMCはタカ派寄りでした。しかし債券需給が逼迫。債券が買われています。

「タカ派」「ハト派」は、もともと政治の世界で使われていた言葉です。敵対勢力に対して、タカ派は「強硬、武力行使容認」といった姿勢をとる政治家や政治団体、ハト派は「穏健、平和主義」といった姿勢をとる政治家や政治団体を指します。この言葉は金融政策に対する姿勢も表します。景気安定よりも物価上昇の抑制を優先するのがタカ派、物価上昇を警戒しつつ、景気に十分配慮するのがハト派です。つまり、タカ派は金融引き締め(利上げ)政策寄り、ハト派は金融緩和(利下げ)政策寄りとなります。

(引用:https://www.daiwa-am.co.jp/guide/media/article/2814.html


一時は1.7%台まで上昇した10年債利回りも、1.4%台まで下がってきています。ハイパーグロース株などへはまだまだポジティブな状況です。急速な上昇には注意しましょう。


5. プットコールレシオ

ここでは年初来からの比率(%)を観察します。直近の投資家心理を確認。

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・プット(Put)=投資家が株式相場下落を期待(%が高い時)
・コール(Call)=投資家が株式相場上昇を期待(%が低い時)

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(年初来/S&P500)

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PUT CALL RATIO CBOE


(年初来/NASDAQ)

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PUT CALL RATIO NDX


・S&P500は0.731%(投資家は上昇を期待)
・NASDAQは0.288%(投資家は上昇を期待)


6. Volatility index(VIX指数/恐怖指数)


VIXとは市場で取引されている価格から逆算された「株式市場のボラティリティ」のことを指します。株価指数は上昇時は緩やかに上昇し、下落時は急落します。市場参加者が高いボラティリティを見込んでいるということは、市場に対して不安を抱いていると想像できます。


VIX指数は株価の先行きにどれほどの振れ幅(ボラティリティー)を投資家が見込んでいるかを示す「株価変動率指数」のうち、米国株を対象にした指数。通常、株安が懸念される局面で上昇し、20を超えると不安心理が高まっていると解釈される。その場合、「株価が今後1年間に約7割の確率で上下20%の範囲で変動する」と投資家が予想していることを示す。

2008年の金融危機の際にVIX指数が80超に上昇して注目を集めた。18年2月と10月にもVIX指数の上昇をきっかけに米国株が下落する場面があった。VIX指数の上昇に連動して機械的な株売りを出す「リスク・パリティ」などと呼ばれるファンドが存在するからだ。

(引用:日経新聞)


S&P500指数とNASDAQのVIX指数の推移は以下となります。


VIX/VXNの5年推移

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VIX/VXNの1ヶ月推移

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先週のFOMC前後ではVIXが急上昇しましたが現在は落ち着いています。NASDAQ:19.31、S&P500:15.61。共に20を下回っています。


7. 空売り比率 (Short Volume)


空売り比率・ショートボリュームはNYSE(ニューヨーク証券取引所)で空売りされている株式の数をNYSEの総出来高との割合で示したものです。

この比率が高ければ投資家が市場をネガティブに見ていることが読み取れます。(「空売残」はShort Interestです。ここでは触れません)


特に暴落局面で注視するのが有効で弱気相場が底をつける時というのは空売りの急増を示す数値の上昇が通常2回か3回現れると成長株の巨匠・オニール氏は言及しています。

それではまずS&P500指数の空売り比率は以下となります。S&P500指数で最も取引Volumeが多いETFであるSPYで見ていきます。


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SPY - Short Interest - SPDR S&P 500 ETF Trust - Short Squeeze, Short Sale Volume, Borrow Rates, Fails-To-Deliver


FOMC後に空売り比率は上昇。若干投資家は市場に対してネガティブに見ている・・・?可能性があります。


次にナスダックです。ナスダックはVolumeがあるNASDAQ100インデックスに連動するQQQの空売り比率です。SPYと連動する動きを見せていますね。


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QQQ - Short Interest - PowerShares QQQ Trust - Short Squeeze, Short Sale Volume, Borrow Rates, Fails-To-Deliver


8. 機関投資家やアクティブファンドマネージャーの動向

□ センチメントインジケーター


センチメントインジケーターは、個人投資家、機関投資家、海外投資家の過去12か月の株式ポジションと比較したもの。スコアが1を超えていたら、ポジションが増大していることを示し、-1を下回るとポジションが縮小していることを示しています。


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Sentiment Indicator


6月19日更新「0.5」(6月11日は「0」)。アクティブファンドのポジションは先週よりも大きくなっています。


□ NAAIM Number


次にNAAIM Numberです。NAAIM Numberはアクティブファンドの投資動向です。100を超えるということはアクティブファンドがレバレッジをかけていることを意味します。

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NAAIM Exposure Index


1、2月はアクティブファンドの積極的な買いが入っていたことがわかります。3月は50%くらいまで引き下げ。4月は再び100を超えました。4月に比べ、5月は大きく下げています。6月は80まで上昇するも、今週は少しポジションを70まで下げました。


9. 注目経済指標の動向


先週は注目のFOMCを通過。今週は実質GDP、PCEコアデフレーター、個人消費の発表ありましたが、予想と一致しました。

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経済指標カレンダー


10. 米国企業決算スケジュール

BBBY、HNNMYが来週は決算です。


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今回の週報のまとめ


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・代表株価指数が総じて上昇、ダウ平均、ラッセル2000は先週の下げを回復。S&P500、NASDAQをオーバーパフォーム。(エネルギー・一般消費財・情報技術セクターが市場を牽引)
・現在の米国株式相場ステータスは「Confirmed Uptrend(確固たる上昇相場)」。積極的に買いにいける相場付き。
・先週のFOMCを受けFRB要人発言多数も、利上げ時期を仄めかすものは少ない。
・ブレークイーブンインフレ率は先週の下落から一転して微上げ。長期金利は1.4%台を継続(25日引けに向けて少々上昇、1.52%)。
・FOMCでVIXが一時上昇も今週は収束。
・先週に比してアクティブファンドのリスクテイクする動きは拡大もレバレッジをかける動きはなし。
・来週はBBBY、HNNMYの決算。

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