見出し画像

(米国株式市場3月21日〜25日)今週の合戦の振り返り!代表株価指数上昇、全指数で50MA上回り上昇相場継続確率上昇。パウエル発言を受け利上げ織込は急上昇。NAAIMナンバーは上昇もまだ余力あり。来週はBNTX,COIN,XPEVなどが決算発表。

(全文無料で読めます)

信太郎(@nobutaro_mane)じゃ!上昇相場に戻ってから好調な市場環境が継続しておるな!急激な円安も伴って米国株投資家にとってはウハウハな環境がつづいておる(日本国としては悲惨….)

先週水曜日に「Confirmed Uptrend」になってから株式市場は堅調な状態が継続しています。

主要株価指数も50MAを突破し、デッドクロスしている200MAを超える指数も出てきています。

オニール流投資家としてはCANSLIMを満たす銘柄のブレイクアウトを狙って仕込んでいく時期になります。

先週の合戦の振り返り↓↓↓

1. 今週の合戦の振り返り(要約ver.)


・全指数で50MAを超えてきている。S&P500指数に関してはデッドクロスしていた200MAも上抜け
・ナスダックはAD Lineが横ばいも回復している。ナスダック100指数を構成している大型銘柄の上昇が指数を牽引している。
・パウエル議長が50bpsの利上げの可能性を言及。5月に50bpsの利上げが行われる市場織り込みは70%に上昇。
・5月と6月のどちらかに50bpsの利上げが行われることを100%織り込む。
・年末時点の利上げ織り込みは計10回で2.5%-2.75%と先週の8回から大きく進展。
・10年債と3年債は逆イールド。2年債と10年債も0.2%以内となっている。
・機関投資家のポジションは50%程度でまだまだ積み上げ余地あり



2. 代表株価指数動向(&強気相場 or 弱気相場判定)

□ 各株価指数の動き

全ての指数で50MAを上回っています。

S&P500指数にいたっては200MAすら上回ってきています。年初来の各指数の動きを比較したものが以下となります。

茶色:ダウ平均
水色:S&P500
黄色:ラッセル2000
黒色:ナスダック

ダウ平均→S&P500→ラッセル2000→ナスダック指数

の順番となっています。直近最もダメージを食らっていたナスダックが急激に巻き返してきていますね。

それではS&P500指数とナスダック総合指数について詳しく見ていきましょう。

□ S&P500指数

以下では各移動平均線は以下を表します。

:50MA (≒10週MA)
:100MA (≒20週MA)
:200MA(≒40週MA)
※ ()内は週足の場合

【週足】

【日足】

S&P500指数は4指数の中で最も早く200MAを奪還しています。

昨年何度も支えられた100MAに押し戻される局面もありましたが、金曜日に上抜けて引けています。

AD Lineについても見ていきましょう。Advance-Decline lineは株価が上昇した銘柄数と下落した銘柄数がどちらが多いかわかる指標です。

AD line
=
(今日上昇した銘柄数 - 今日下落した銘柄数 ) + 昨日のAD Line

つまりAD Lineが上昇していれば上昇した銘柄数が多く、下落していれば下落した銘柄が多いということになりますね。

年初から下落基調でしたが急激に持ち直しています。直近は上昇する銘柄の方が多いことがAD Lineからも読み取れます。

また50MAを上回っている銘柄の比率は一時20%台中盤と落ち込んでいましたが、直近60%を超える水準にまで

□ ナスダック総合指数

【週足】

【日足】

一番ダメージを受けていたナスダック総合指数も50Mアを超えてきています。次は200MAを目指す展開ということになりますね。

AD Lineも下落の一途でしたが、直近は横ばいとなっています。つまり上昇する銘柄と下落する銘柄が同数程度ということになります。

このような状況で指数が上昇しているということは大型銘柄の動きが強いということを意味しますね。

それはナスダック100の50MAを超える銘柄の比率でも示されています。ナスダック100はナスダックを代表する100銘柄です。

ナスダック100の50MAを上回る銘柄の比率は直近10%台後半から60%台まで急騰しています。

□現在は強気相場?弱気相場?

3月16日にフォロースルーデイ(FTD)を迎えて「Market in correction(調整相場)」から「Confirmed Uptrend(確固たる上昇相場)」に転換されました。株は買っても良い水準です。

先週の週報の猿の補足を除いてみようぞ!

今週。売り抜け日は発生せんかった。つまり、このFTDが失敗となり前回安値を下回る確率は30%未満ということになる。

上昇相場が継続となる確率が高まっておるということじゃな!



■ それぞれの言葉の定義:

◇ フォロースルーデイ(FTD)

① 主要指数(S&P500/NASDAQ)が弱く寄りつき、強く引ける日(前日比プラス)を待つ =上昇の試し

② ①が出現してから4~7日目(が理想、それ以前もその後も出現する)に、出来高を伴って約1.5%以上の上昇を見せる日を待つ

◇ 売り抜け日(Distribution Day)

前日より「出来高」が増加し且つ「指数が0.2%以上下落」する

◇ 売り抜け日カウント

以下を満たせば天井圏の下落警戒となる。

● 4週間-5週間で売り抜け日が3-5日起こる(市場上昇中にも発生)
● 2-3週間という短い期間で売抜日が4日あっても当然注意が必要

カウントから25営業日経過後には消滅する。また、上記の条件を満たさなくても売り抜け日がカウントされることもあり、これは「指数が失速する」という意味のカウントとなる。

指数が活発な出来高の中で上昇していくなかで、前日と同じような出来高なのに停滞した場合にカウントがなされることがある。

■ 参考:


3.セクター別(1week)

□S&P500

やはり先ほど指摘した通りナスダックを構成する大型ハイテク銘柄が大きく伸びていますね。特にテスラが凄いですね。1兆ドルクラブ復活しています。あと引き続きエネルギーセクターが強い動きとなっています。

TSLA+11.63%、XOM+8.3%、AAPL+6.55%、NVDA+4.68%
HD▲8.8%、ADBE▲4.8%

WTI原油は再び120ドルの水準に近づいていますね。

□ セクターETF騰落率 Highlight(1week)

XOPやXLEといったエネルギーセクターが強い動きとなっていますね。その他にはレバレッジ型なので割り引いて考える必要がありますが半導体ETFであるSOXLが力強い動きとなっています。

IBDでもテクノロジー系では半導体銘柄の値動きが注目に値すると述べられており具体的な銘柄も示されていました。


4. FRB動向

(FRBの金利動向に気をつける)過去を振り返ると、FRBの金利が引き上げられたことがきっかけで弱気相場が始まり不景気に突入した歴史があります。弱気相場が終わるのは金利が下げられた時が多いです。最も簡単で役に立つ金融指標はFederal Fund(FF)レート(政策金利)。

コンピューターによる自動売買や様々なヘッジサービスによってリスクの高い弱気相場で発生する株価の下落から資金を守るために、ポートフォリオの大部分をヘッジするファンドが現れました。金利が急騰する場面は相場が下落しやすい仕組みになっています。

↓↓(参考元:米FRB特集

□ 先週のイベント(3月14日〜18日)

◇ 2月PPI(卸売物価指数/最終需要向け財・サービス)

・2月の卸売物価指数は前月比+0.8%(前年同月比+10.0%、予想+0.9%)
・前月比の伸びは1月の+1.2%から幾分鈍化も、ロシアのウクライナ侵攻を背景に原油や他の商品価格が上昇する中、インフレは今後数カ月高止まりする見通し。

◇ 3月FOMC

・FOMCで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、0.25 - 0.50%とした。利上げは2018年12月以来3年3カ月ぶり。
・経済は堅調であり、インフレ抑制のために必要であれば、今後の会合でより積極的な利上げを行うと表明。
・年内に残り6回の会合でそれぞれ0.25%ポイントに相当する追加利上げを実施し、年末までに1.75 - 2.00%の金利を見込む。
・2023年末の金利見通しは2.8%で、これはFRB当局者が景気減速につながるとみる2.4%を上回る水準。
・「金利を引き上げ、バランスシートの縮小を開始する時期が来ていることは明白だ」と説明。
・金融政策の引き締めにおいてBSの縮小が重要になると強調。政策当局は2017 - 2019年にかけて債券保有額を減らしたときと同様のアプローチを取るが、より迅速に動き、より早く開始することになるという見通しを示した。


◇ ドット・チャート


◇ 景気見通し

・FRBは世界経済が直面する新たなリスクを考慮し、2022年の国内総生産(GDP)成長率の予想を昨年12月の4%から2.8%へ大幅に引き下げた。
・FRBが予想するインフレ率は今年4.3%と、2%目標の2倍を超える見通し。その後、23年には2.7%、24年には2.3%に落ち着く見込み。
・失業率は今年3.5%に改善し、23年もその水準にとどまるとみられるが、24年には3.6%とわずかに上昇すると予想される。


□ 今週のイベント(3月21日〜25日)

特段大きなイベントはありませんでしたがパウエル議長の全米企業エコノミスト協会(NABE)会合での講演が月曜日に開かれました。

講演での主な発言は以下となります。

・労働市場は極めて力強く、インフレは高すぎる
・物価安定の回復に必要なら、金融政策スタンスをより中立的な水準に戻し、その後、より制約的な水準に移行するために迅速に動く必要があるのは明らかだ
・1回の会合、もしくは複数の会合で、フェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標を25ベーシスポイント(bp)以上引き上げ、一段と積極的に対応することが適切と結論付けられれば、そのように行動する
年初時点では、インフレは第1・四半期にピークを付け、その後は横ばいになり、下半期には大きな進展が見られると予想されていた。ただこうした予測はすでに崩れ去った
・一段と迅速に行動する必要があるとの結論に達する可能性がある。そうなれば、そのように行動する

要はインフレがやばすぎるから50bpsの利上げもありうるぞってことを示唆したわけじゃな。これを受けてどう利上げ見込みが変遷しているかみてみようぞ!


□ 金利動向(FF先物金利/市場の利上げ織り込み)

参考:CME FedWatch Tool


◇ 前提知識:FRBによる金利引上げ(3月に1回目は実施済み)

  • 1回目:0%-0.25%  → 0.25%-0.50%

  • 2回目:0.25%-0.50% → 0.50%-0.75%

  • 3回目:0.50%-0.75%→ 0.75%-1.0%

  • 4回目:0.75%-1.0% → 1.0%-1.25%

  • 5回目:1.0%-1.25% → 1.25%-1.50%

  • 6回目:1.25%-1.50% → 1.50%-1.75%

  • 7回目:1.50%-1.75% → 1.75%-2.00%

  • 8回目:1.75%-2.00% → 2.00%-2.25%

  • 9回目:2.00%-2.25% → 2.25%-2.50%

  • 10回目:2.25%-2.50% → 2.50%-2.75%

基本は25bpsずつの利上げですが、50bps利上げすることも考えられます。



◇ 5月4日会合(FOMC)時点で予想される利上げ回数/確率:

5月はパウエル議長の50bpsの利上げがありうるという発言を受けて50bpsの利上げが行われる確率が先週の50%から高まり70%という水準になっています。

◇ 6月15日会合(FOMC)時点で予想される利上げ回数/確率:

6月に関しても急激に上昇しています。5月か6月のどちらかに50bpsの利上げが発生する確率が100%織り込まれる。

◇ 年末時点で予想される利上げ回数/確率:

年末時点では以下となります。

7回利上げ:100%
8回利上げ:99.5%
9回利上げ:92.0%
10回利上げ:64.5%
11回利上げ:26.0%
12回利上げ:4.4%
13回利上げ:0.2%

中央値が10回利上げで250-275bpsと急激に利上げ見込みが上昇しています。

ちなみに先週金曜日時点は以下となります。中央値は8回利上げだったので大きく上昇していますね。

□ ブレイクイーブンインフレ率

ブレイクイーブンインフレ率とは、債券市場が期待するインフレ率を意味します。11月に上昇しましたが、その後のFEDのタカ派的な姿勢もあり沈静化していました。現在は地政学リスクで原油や小麦が急騰しています。

先週一服感がありましたが、今週は再び期待インフレ率が上昇しています。債券市場としてもインフレが長期化していくことを織り込みにかかっています。5年で3.5%のインフレは相当高い値ですよね。

(2020/01/01-2022/3/25)

□ 長期金利(2・5・10年債利回り)

長期金利の動向は株式市場関係者は非常に注意深く見ています。10年債利回りと株式のバリュエーションはシーソーゲームの関係にあるからです。金利が上がれば(債券が売られれば)株の評価は下がります(あえて、非常に簡易的に表現しています、評価が下がるのはそれだけではありませんし株価指数を観察する方が大切です)。

(2020/01/01-2022/3/24)
2年債:赤
5年債:緑
10年債:青

全体的に上昇しているのですが、急激に短期債が上げていますね。

既に3年債と10年債は逆イールドとなっています。2年債(2.28%)と10年債(2.47%)もだいぶ近づいてきており逆イールド間近ですね。

逆イールドとは、短期金利が長期金利の水準を上回る状態(長短金利の逆転現象)を指します。一般的に、過度な金融不安や過激な政策変動により短期金利が急騰したことで生じるために、その発生後は景気後退が訪れるケースや株価が調整に転じるシグナルとされています。

逆イールド (ぎゃくイールド)

ただ逆イールドが発生したとして即株価が下落するわけではありません。株価が下落するまでは時差があるのでチキンレースの様相を呈した状態となります。


□ FRBのバランスシート(BS)拡大・縮小動向

BSが拡大するということは、市場に流通する資金が増大して、景気を加熱させることに繋がります。

FRBは金利を引き上げる前に、まずはバランスシート(BS)の拡大停止(テーパリング、資産買い入れプログラムの変更)を実行します。すでにテーパリングは始まっており3月には終了します。徐々に緩やかになっている様子が見て取れますね。

(2020/01/01-2022/03/24)


※資産買い入れプログラムについて、現在では米国債を月800億ドル(約8兆4千億円)、住宅ローン担保証券(MBS)は同400億ドルのペースで買い入れています。こちらのペースを下げることを「テーパリング」といいます。


テーパリングはFRBのBSの「拡大」を細切にして終了させていくことですが、その後利上げ、そして次はBSの「縮小」が待っています(テーパリング→利上げ→BS縮小/QT)。

BSの縮小ですが、量的緩和で購入した債券などが償還された時に再投資しない場合はFEDのBSは縮小していきます。このようにバランスシートを縮小することをQT(Quantitative Tightening)といいます。


前回は4回利上げがおこなわれたあとQTが実施されましたが、今年はインフレ動向次第で前倒しで行われる可能性も頭に入れておきましょう。今週のFOMCでは以下の言及がありました。

・「金利を引き上げ、バランスシートの縮小を開始する時期が来ていることは明白だ」と説明。
・金融政策の引き締めにおいてBSの縮小が重要になると強調。政策当局は2017 - 2019年にかけて債券保有額を減らしたときと同様のアプローチを取るが、より迅速に動き、より早く開始することになるという見通しを示した。

5月からのQT開始の声も聞こえ始めています。

5. プットコールレシオ

ここでは年初来からの比率(%)を観察します。直近の投資家心理を確認します。


プットコールレシオ = Put売買金額 /Call売買金額

⑴プットコールレシオ > 1 = Putの売買代金が大きい = 投資家が株式相場下落を期待(悲観的)
⑵プットコールレシオ < 1 = Callの売買代金の方が大きい = 投資家が株式相場上昇を期待(楽観的)

上記で算出されます。つまりプットコールレシオが1を超えているということはPutの売買代金の方が大きく下落を警戒する投資家が多いことを意味します。これは相場が悲観的なことを意味しており相場の底局面ではプットコールレシオが高くなる傾向があります。

一方、プットコールレシオが1を下回っているということはCallの売買代金の方が大きく上昇を期待する投資家が多いことを意味します。ただ、これは楽観的であるということを意味しており、相場の高値圏ではプットコールレシオは低くなる傾向があります。


3月26日現在は0.86です。相場の上昇を期待している投資家が多いと確認できます。

⑵プットコールレシオ < 1 = Callの売買代金の方が大きい = 投資家が株式相場上昇を期待(楽観的)

6. Volatility index(VIX指数/恐怖指数)

VIXとは市場で取引されている価格から逆算された「株式市場のボラティリティ」のことを指します。株価指数は上昇時は緩やかに上昇し、下落時は急落します。市場参加者が高いボラティリティを見込んでいるということは、市場に対して不安を抱いていると想像できます。

VIX指数は株価の先行きにどれほどの振れ幅(ボラティリティー)を投資家が見込んでいるかを示す「株価変動率指数」のうち、米国株を対象にした指数。通常、株安が懸念される局面で上昇し、20を超えると不安心理が高まっていると解釈される。その場合、「株価が今後1年間に約7割の確率で上下20%の範囲で変動する」と投資家が予想していることを示す。

2008年の金融危機の際にVIX指数が80超に上昇して注目を集めた。18年2月と10月にもVIX指数の上昇をきっかけに米国株が下落する場面があった。VIX指数の上昇に連動して機械的な株売りを出す「リスク・パリティ」などと呼ばれるファンドが存在するからだ。

(引用:日経新聞)

S&P500指数(VIX:青)とNASDAQ(VXN:ピンク)のVIX指数の5年推移は以下となります。

20を超えると不安心理が高まっていると解釈されますが、Nasdaqもだいぶ落ち着き27まで下がってきました。S&P500も20まで下落してきており落ち着きを取り戻しています。


7. 空売り比率 (Short Volume)

空売り比率・ショートボリュームはNYSE(ニューヨーク証券取引所)で空売りされている株式の数をNYSEの総出来高との割合で示したものです。

この比率が高ければ投資家が市場をネガティブに見ていることが読み取れます。(「空売残」はShort Interestです。ここでは触れません)

特に暴落局面で注視するのが有効で弱気相場が底をつける時というのは空売りの「急増を示す数値の上昇」が通常2回か3回現れると成長株の巨匠・オニール氏は言及しています。

それではまずS&P500指数の空売り比率は以下となります。S&P500指数で最も取引Volumeが多いETFである「SPY」で見ていきます。

空売りはは緩いですね。全く問題ないでしょう。

こちらも大きな動きはないですね。

8. アクティブファンドマネージャーの動向(NAAIM Number)


次にNAAIM Numberです。NAAIM Numberはアクティブファンドの投資動向です。100を超えるということはアクティブファンドがレバレッジをかけていることを意味します。

以下は3月23日のデータです。52.69となっています。上昇してきてはいますが、まだまだフルポジからは遠い水準です。

機関投資家は余力を残しており、今後はいってくることで一段高があるということを意味します。

9. 注目経済指標の動向

以下が今週の経済指標発表でした(マネックス経済指標カレンダーを参考)。景気見通しなどが発表されました(「4.FRB動向」項目に詳細記載)。

引き続きミシガン消費者信頼感指数が軟調ですね。景気の今後が心配なところです。既にコロナショックが起こった2020年3月の水準を下回っています。


10.来週の決算

以下は来週の決算予定です。XPEVやEHといった中国企業や、BNTX、COINなどが注目企業ですね。

まとめ


・全指数で50MAを超えてきている。S&P500指数に関してはデッドクロスしていた200MAも上抜け
・ナスダックはAD Lineが横ばいも回復している。ナスダック100指数を構成している大型銘柄の上昇が指数を牽引している。
・パウエル議長が50bpsの利上げの可能性を言及。5月に50bpsの利上げが行われる市場織り込みは70%に上昇。
・5月と6月のどちらかに50bpsの利上げが行われることを100%織り込む。
・年末時点の利上げ織り込みは計10回で2.5%-2.75%と先週の8回から大きく進展。
・10年債と3年債は逆イールド。2年債と10年債も0.2%以内となっている。
・機関投資家のポジションは50%程度でまだまだ積み上げ余地あり

ここから先は

0字

¥ 400

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?