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当noteではハイパーグロース企業をグロース神のウィリアム・オニールの投資法を用いて分析しています。(個別株分析&マーケット分析マガジンはこちら)

オニールがファンダメンタルで重視する項目としてCANSLIM分析があります。CANSLIMはそれぞれの頭文字に意味があります。

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当記事ではCANSLIMの「A」についてお伝えしていくぞ!手取り早く条件を知りたいという衆は以下を参考にしてくれい!

詳しくは記事の中で説明しておるぞ!

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「A」の条件

【絶対条件】
✅過去3年連続で年間EPSが増加。EPS Stability(後述)が25以下
✅年間EPSの増加率が25%-50%以上の銘柄を選択
✅ROEが17%以上(出来れば25%以上)

【更に確度を高める条件】
✅アナリストのコンセンサス予想も翌年EPSが上昇すると見込んでいる
✅実際のEPSに比べて営業CFが20%以上大きい

1.「A」=年間EPSの増加

AはAnnual Earnings Earningsの略です。

前回の「C」では現在のEPSの成長率について条件を確認してきました。しかし、一時的に良い決算を出しているだけでは一過性の可能性があります。

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直近数四半期で高いEPSの増加を示し、更にここ数年で着実に成功している記録がそろって初めて大化け銘柄が生まれるということですね!

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更に、「A」の項目ではROEの水準についても言及しています。


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ROEとはなんでしたっけ?

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Return on Equityのことじゃな!バフェットも重要視しとる指標ぞ!

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ROEとは自己資本を用いて、どれだけの純利益を挙げているかという指標です。わかりやすくいうと、企業に投資した資金で、企業がどれだけ効率よく利益を上げてくれるかという指標ということですね。

ROEが20%というのは、100万円を投資したら翌年には20万円の純利益を企業があげてくれるということを意味します。

因みにマガジンで分析したAAPLはROEは驚異の100%超えの水準でした。100万円預けて、いきなり100万円以上の利益を出してくれるなんて桁違いですね。


2.「A」の基準(年間EPS成長率・ROE)

当記事の一番重要な項目です。まず、概要をまとめると以下となります。

「A」の条件

【絶対条件】
✅過去3年連続で年間EPSが増加。EPS Stability(後述)が25以下
✅年間EPSの増加率が25%-50%以上の銘柄を選択
✅ROEが17%以上(出来れば25%以上)

【更に確度を高める条件】
✅アナリストのコンセンサス予想も翌年EPSが上昇すると見込んでいる
✅実際のEPSに比べて営業CFが20%以上大きい

2.1 「A」の絶対条件

まず過去3年連続でEPSが増加し、平均して25%以上の増加を示している必要があるとしています。

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そして、EPSの安定性を示す指標としてEPS Stabilityの活用をあげておるぞ!

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EPS StabilityはオニールのIBDがMarket Smithに提供している指標です。以下はFacebookのMarket Smithの該当部分です。24というのがFBのEPS Stabilityです。

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EPS Stabilityは過去3-5年間のEPSを四半期ごとにチャートに描画し、その点に沿ってトレンドラインを描くことで基本的な成長トレンドから、どの程度乖離しているかを図る指標です。

安定的にEPSが成長している企業は安定性指数が25以下であるとしています。

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ワシ(@nobutaro_mane)猿(@hidejiromoney)が行なっておる個別株分析でお伝えしていくぞ!

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また、ROEについても過去50年間の大化け銘柄のほぼ全てが17%以上を示していたと発表しています。特に優れた大化け銘柄は25%-50%程度になるとしています。

できる限りROEが高い銘柄を選ぶ必要があるのです。

2.2「A」の確度を高める条件

「A」を補足する条件として二つを上げています。

一つは未来のガイダンスの年間EPSの成長率です。翌年のコンセンサス予想EPSが成長率を高い水準を維持又は加速していると良いとしています。

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ただ、あくまで見通しはアナリストの見通しの集計じゃからの。意見は間違っていることがあり、実際に発表されたEPSを重視するとしておるゆえ絶対条件からは外したんじゃ!

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次に企業のキャッシュフローについても言及しています。

大化け銘柄の中には実際のEPSに比べて年間の営業CFが20%以上大きい銘柄も多く存在しているとしています。

企業は現金を拠出しないものの会計上は費用計上となる減価償却費のような費用が存在します。このような減価償却費などの費用を純利益に足し合わせることによって営業CFを算出することができます。

個別株分析でもCF分析をおこなっていますので参考にしていただければと思います。

3.まとめ

CANSLIM判定の中で重要な位置をしめる「A」について見てきました。

もう一度、条件をまとめると以下となります。以下の観点で個別株分析をおこなっていますので参考にしていただければと思います。

「A」の条件

【絶対条件】
✅過去3年連続で年間EPSが増加。EPS Stability(後述)が25以下
✅年間EPSの増加率が25%-50%以上の銘柄を選択
✅ROEが17%以上(出来れば25%以上)

【更に確度を高める条件】
✅アナリストのコンセンサス予想も翌年EPSが上昇すると見込んでいる
✅実際のEPSに比べて営業CFが20%以上大きい



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