西野のマネはするな
タイトルはアンチ的ですが、西野さんへの批判ではありません。
西野さんへの批判ではないけど、不特定多数の誰かにとっては「ん……」となる文章かもしれません。
これから書くことの結論は冒頭で言ってます。
「西野のマネはするな」。この一言につきます。
簡単に自己紹介をさせていただきます。
西野さんに20年くらいお世話になってる後輩です。おはようございます。
この文章を書く経緯も簡単に述べさせていただきます。
最近西野さんと飲んで、「書いてみよ」と思いました。こんにちは。
若い頃から西野さんにかわいがっていただきました。
一緒いるのは本当に楽しかったし、たくさん笑ってたくさん学びました。
その中でも、僕が西野さんから勝手に受け取った最大の学びは
「西野さんのマネをしちゃいけない」
です。若いときの僕を褒めてあげたい。
「オリジナリティを追求されたんですね」と思われた方、違います。
マネしたら、
心身共にぶっ壊れるから
です。
最近、いや、数年前から耳にするんです(若い人に多いのかな)。
「経営者として尊敬するのは西野さんです」
「西野さんに憧れます」
「西野さんの本(ビジネス書)読みました。自分もあんな風になりたいです」
「西野さんみたいになりたいです」
西野亮廣が時代の寵児として君臨して幾星霜。細かなニュアンスの違いはあれど、こんなようなフレーズを聞く機会が増えました。
上記のセリフのうち、上2つはギリセーフ。でも黄信号。
3、4はゲームセット。大アウトです。
ビジネスのことや、その他さまざまな職種のことを僕は知りません。
でも、人間がやってる以上、どの業界においてもやめておきましょう。
老婆心で言ってます。しかし、老婆じゃなくても言わせて。
西野のマネは、しないで。
1つ1つ検証してみましょうね。
かつて、西野さんの発言や行動力に憧れて、"側"を模倣する人を何人か見てきました。
パッと浮かぶ西野さんのイメージと言えば、
「自分の意見に間違いがなければ、相手の立場が何であろうと、歯に衣着せぬ物言いで立ち向かう」
「多くの人を巻き込んで、大イベントを開催する」
こんな感じかな。
カッコいいです。ヒーロー感がハンパない。
でも、まず1つ言えるのは
歯に衣は着せましょう。
実績に裏打ちされてない衣の脱衣は、軋轢生んで終わりです。
西野さんは引くぐらい計算して言葉を放ちます。
あと、相手が何を言おうが(合法の範囲で)剛腕でねじ伏せます。
理論と行動の鬼なんです(いや、ただの鬼です)。
そして何より「西野が言うんだったら…」と、相手が納得してしまうだけのことをしてきてる。
「大イベントを開催」。やめましょう。てか中イベントもやめましょう。
西野さんは、小さなイベントを何度も何度も何度も、ホントに何度も重ねて、今の大イベントを行っています。これまでに培ってきたデータ量が違います。
西野さんと一緒にイベントを作るスタッフのみなさん。こちらもエグすぎるプロフェッショナルしかいません。
これらをやっていいのは、
"西野 or 西野と同じことをやっている人間"
だけ。
そうですね。次のテーマは「西野と同じことをできるか?」にしましょう。
多くの人がご存知かと思いますが、あの人"走る"んです。
毎朝ね、走るんですよ。変じゃん。
いや走ることは変じゃないんですよ。世のランニングをされてる方々はすごいし素敵です。
でも彼。別に走るの好きじゃないんです。
変じゃん。正確に言うと変態じゃん。
それなのに10キロとか走るんです。
自分は太りやすい家系だから、体型を維持するために走ることに決めた(芸人になってすぐ)。これくらいが継続できへんヤツ、売れんやろ? って、昔言ってました。
西野さん、あの日言えなかったことをここで言います。
毎朝10キロ走らずに売れた人、たくさんいます。
てか大概走らずに売れた人だらけです。
西野さんがまだ車を運転してるときのことです。
僕やトンボを車に乗せて車を走らせていると、目の前に恐ろしく細い路地が登場。
「西野さん、これさすがに厳しいですよ。違う道行きましょ」
「大丈夫やって。これで車ぶつけるやつ売れへんやろ」
西野さん。売れるのにドライビングテクニック関係ないです。
「売れる」と「運転」で売れたのはマッチだけです。いや、マッチも売れてから運転してます。
ここまでで常人と違うことは十分お分かりいただけたかと思います。
でもまだこんなもんじゃありません。
オンラインサロンに毎日2000〜3000文字以上投稿。駄文じゃありません。ビジネス書にしたためたら万部が確定の内容を。
驚くことにサロンをやる以前から毎日文章を書いていました。特に有料ではないブログでです。
そこに加えて毎日Voicy。これまた文字におこせば数千文字の内容を喋ってます。
で、ビビるのはこれが本職じゃないってとこ。
西野さんの本領は脚本で発揮されます。
今、映画の脚本・製作を2本手がけてます。
クリエイティブやってるときは、計り知れないほどの集中力が必要です。片時もその作業から離れたくありません。没入がカギを握ってますから。
なのに。
オンラインサロンの記事数千字とVoicyをルーティンとしてこなしてる。
そこにさまざまな事業、まったく別ジャンルのお仕事もやってる。
飛行機ホテルしかり、NFTしかり、コンサルしかり。僕らの知らない打ち合わせもたくさん入ってるでしょう。
なおかつ不測の事態にも対応しちゃって、「ミュージカル『えんとつ町のプペル』大阪公演」がピンチなら、こちらにもフォローの手を差し伸べるんです。
そろそろお尋ねしましょう。
どう、
やる?
あなた、
西野やってみたい?
そして。これだけのことをやって、飲みの席でもエンタメの話しばかり。
もう、
怖くない?
「エンタメ」というものが具現化して、たまたま人の形になった。それがAkihiroなんじゃない?
出会った時からこうでした。
これだけのことをこなすスタミナと努力量。
1番面白くなりたいし、1番面白くなってみせるという腹の括り方。
どんな逆風にも「おもしろいじゃん」と笑って挑む、異常感覚の持ち主。
モノが違うんです。
ジャンプは好きですか?
よく考えてみてください。悟空に共感できますか?
自分が殺されるかもしれないほどの強敵が現れたとき
「ワクワクすっぞ」
ワクワクすんな。
あれだけ悟空が強いのって、努力の賜物ではありますが、
あいつ初登場から車をぶん投げて、拳銃に打たれても「いてててて」で済んでますからね。
よく言われることですが、共感できるのは悟空よりもベジータです。
こちらもメチャクチャ強くて王子という貴種だけど、彼は挫折しますから。
ワンピースで言えばルフィよりウソップ。
プペルで言えばルビッチよりアントニオ。
大体主人公には共感なんてできません。
でもだからこそ、主人公なんです。
自分たちとは違う、まったく異世界のパワーとダイヤのような信念を持ってるから皆憧れるんです。
共感より憧れを抱かせるからこそ、主人公やってるんです。
ジャンプ系の主人公になれる人ってね、マジで、ホントに、ガチで少ない。
話を戻しますよ。
よろしいですか、くれぐれも西野のマネはしないでください。
同じだけのルーティンと仕事量をこなせば、即座に身体が壊れます。
それによって「自分には出来ないんだ」と凹んで、心も壊れます。
マネするだけでフィジカルとメンタルの両方が壊れる。「やっちゃダメだよ」と言われてる黒魔術に手を出した時と同じ現象です。
「せめて西野さんの思考だけでも…」
無理です。
カンタンにマネされるくらいなら、オンラインサロンで数万人集めて、プペル作って、クラファンにいち早く目をつけて、NFTでトップランカーになってません。
若者のみなさん。西野さんの完コピはやめましょう。あなたには未来がある。
西野のマネは3歳児がワイン2本空けるくらい危険です。
このことが多くの人に届き、救われること切に願っています。
この文章をシェアしてくれたら、房野が猫のようになつきます。←西野さんが文章の終わりでキャピって使うセリフです。マネしていいのはここだけ。
本当にありがとうございます!! 先にお礼を言っときます!