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仙臺俳句会について

仙臺俳句会について

                          小田島 渚

 仙臺俳句会は、仙台の街なかで、奇数月第三土曜日の午後、合評形式で開催している超結社の句会です。入会制ではなく、一回ごとに定員を定めて、参加申し込みを受け付けています。
 2017年6月に発足、駒草・銀漢・澤・小熊座・銀化・いつき組・陸・街・蒼海・むじなと様々な所属の方にご参加いただいています。短歌をされている方のご参加もあり、学生、二十代が多いのも特徴です。
 句会は、各自で選を披講、名乗りは合評後にしていただきます。断トツの高得点句が出にくく、一点も入らない句に一人だけ特選ということもよくあります。選をされた方、されなかった方、両方に自由に発言してもらえる雰囲気を大切にしています。表現したいことが的確に言葉になっているか、観念的すぎないか、只事になっていないか、季語の斡旋はどうか、類想句はないか、推敲の余地はないかなど、結社の違いはもちろん、句歴や年齢差などは気にせずに、忌憚のない意見が毎回飛び交います。俳壇で活躍されている若手俳人が参加してくださったこともあり、刺激の多い句会です。
 これまで一度でも参加された方を合計すると三十名近くとなり、今年七月には有志による作品十句合同作品集をコンビニのネットプリントで配信することが出来ました。
 参加者同士は、参加後もSNSなどによってゆるやかにつながっており、受賞などの朗報が届くのも嬉しいことです。
 いつも新しい風が吹く交差点のように、より多くの人が交流し、刺激し合える句会を目指していきたいと思います。

※「宮城県俳句協会会報№147(2020年10月20日発行)」より転載

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