ブラヒロシ・東海道17 熱田

世良一夢

 今日は尾張国・宮(熱田)です。熱田神宮の門前町で、桑名への「七里の渡し」と名古屋城への別れ道として賑わったそうです。
 熱田神宮の御神体の草薙の剣は有名ですが、境内もかなり広く、いかにも別格の神社と言う感じです。
 浮世絵は、駈馬と言う祭りの神事です。この馬には神が降臨しているとされ、二頭競わせ、その早さでその年の作柄を占ったそうで、篝火の中での勇壮な祭りの様子が分かります。広重五十三次の浮世絵で神社仏閣が描かれているのは、この熱田神宮と三島大社だけです。
 ここから南へ十分程行ったところに「七里の渡し跡」があります。ここは、尾張藩の浜御殿や、船奉行所、船番所等があった場所で、今は公園になっています。伊勢の桑名迄七里を舟で渡りました。
 以前から、東海道で何故ここだけ、長い船旅なのだろうと思っていましたが、宮と桑名の間には、木曽川、長良川、揖斐川があり、川幅が広く、日々流れを変えたので、橋を架けるのは難しかったらしいです。ただ、バイパスとして佐屋街道と言うのがあり、北の佐屋迄、陸路で六里、木曽川を川船で三里下り桑名に出ることもできたとのことです。まあ、海路の方が楽だったということですかね。
 この辺のグルメは、何と言っても熱田神宮近くの「あつた蓬莱軒」の「ひつまぶし」でしょうが、ここは超有名店につき、いつも一杯です。又、名古屋地区としては、「味噌煮込みうどん」や「手羽先」も有名ですが、私がお勧めしたいのは、B級グルメのこの辺なら何処にでもある喫茶店の「モーニング」です。実に店ごとに、工夫を凝らし、色々な物が五百円位の安さであります。一度お試し下さい。
 

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