ブラヒロシ・東海道12 藤枝-島田

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世良一夢

 今日は、東海道二十二番目の宿場・藤枝から大井
川迄行きます。JR藤枝駅で降り、地元Jリーグ
チームの応援フラッグに背中を押されスタートです。
この辺の街道沿いは、他地域より道端農家の作物
売場が多いような気がしました。通ったのは四月で、
玉葱、蕪が並んでいましたが、驚いたことに、メダ
カが容器に入って売られていました。田圃や池で
自然繁殖し、農作業時の副産物でしょうか。逞しい。
 しばらく行くと島田宿です。この辺りには芭蕉
の句碑が沢山あります。芭蕉は大井川の川留めに逢
い、ここに四泊したそうですから、その間に句作に
没頭し、この地に多くの句を残したのでしょうか。
そのうちの、川会所跡にあった句碑がこれです。
  「馬方はしらじ時雨の大井川」
 川の近くにある水神を祀る「大井神社」が宿場の
鎮守だそうです。神社も立派ですが、境内の変わっ
た姿の男性像が目を引きます。昔、この地への花嫁
は晴着を宿場内に披露して回る風習があったらしく、
或る時から男衆が代わりに腰に花嫁の帯を翅のよう
に広げ、練り歩いたそうで、その男衆の像です。こ
の今も続く帯の披露行列は、絢爛豪華な「帯祭り」
として、日本三奇祭の一つになっているとのこと。
 大井川に着きました。街道一の大河で、島田宿は
川越宿として栄えたそうです。通常は川越しの通行
税・諸々の手間賃、川留の時は飲食費・遊興費で大
盛況だったようです。川の手前の川会所跡、資料館
で詳しく見学できます。          

 川越し人足の賃金は水嵩毎に違っていたようで、
股下四十八文~脇下九十四文となっていました。
一文は今の40円位だそうなので、二~四千円位
だったことになります。


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