0806

父が結婚する。

再婚、じゃなくて結婚、と言ってたところが実に父っぽかったのでそのまま引用した。
それと同時に父の実家の酒屋が取り壊しになるとのことで、ちょっと待って、情報よ。混乱した。

話を整理すると、まず実家について。
私の両親はいまから10年ほど前に離婚していて、それと同時に父は実家の酒屋、といってもとうに店を畳んでいて、営業はしてないのに看板だけを掲げたままの実家に、母(私の祖母)と二人で暮らしている。

その酒屋は、戦前に父の祖父が店を構えて、開店間も無く戦争で死んでしまってから、妻である父の祖母が店を仕切り、そして父の父が継ぎ長いこと商売をしていて、父は継がず、父の父、つまり私の祖父が死んだとの同じタイミングで死んだ酒屋だ。

その酒屋、というかそのあたりの土地一帯が、どうやら市の開発事業により立ち退きを余儀なくされているようで、哀しいことにせめてイオンみたいなものがでっかくオープンするでもなし、ただの広い道路になってしまうのだという。

田舎にしては駅から近い、商店街のメインの通りから一本外れたこの裏通りには、かつて人気のあった看板だけ出てる酒屋と同じく、看板だけ出てる小料理屋と看板だけ出てる歯医者がひっそりと、ただの景色みたいに佇んでいて、それらがすべて数年後に何もなくなってしまう、らしい。

話は戻って父の結婚について。
…というところまで書いて、ものすごく長くなりそうな気配があるのでまた別の日に書こうかな、なんて…思ったり…はい…うん

まぁ書いたからってなんだって話ではないのですが、なにこの"監督・山田洋次"みたいなこれ、これらたちは。って感じで、私の身近で起きてることなのにその手の映画のあらすじだけを聞いてるような、変な気分なのだ。

こんなこともなかなか無いと思うので、書き留めておこうと思う。
ちなみにどんなタイミングでこの報告があったかというと、ついさっき、突然iMessageに父から「(三木道三の)ライフタイムリスペクトの女編があるとは知らなんだ」というマジでどうでもいいメッセージ選手権シードで出場してそのまま優勝みたいなメッセージが届いて、そのあとに「びっくりしないでね!パパ近々、結婚するんです」(原文ママ)というメッセージが届き、どういうこっちゃと思って電話をかけたら、まさしくその通りだったという出来事です。

…オーッイ!!

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