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【気づき】Vol.0928(2011年1月24日発行のブログより)

自慢。

自慢する人は嫌われる。

これは人間社会の常識だ。

他人の自慢話を聴くのは苦痛であり、じっとしていられない。

“いやらしく”自分の自慢をする人ほど他人の自慢を聴くことが苦手だ。

なぜなら、もともと人間は、強烈な自己の過大評価と、
強烈な他人の過小評価で生きているからだ。

自分の子どもが80点を取ったら、

「ひょっとして、うちの子は天才かもしれない!」と評し、

隣の子どもが100点を取ったら、

「どうせ問題が簡単だったんじゃないかしら?」と疑う。

これが人間だ。

口には出さずとも、大なり小なりそんなものだ。

もちろん他人の過小評価をしているのは、
自分だけではなく他人も同じこと。

そうすることによって精神のバランスを保っているからだ。

まったく図々しい生き物だが、
全⼈類共通に埋め込まれた本能だから仕方がない。

でも、不思議なことに自慢しても嫌われない人がいる。

平気で自慢して厭な印象を与えない人がいる。

ここが大切なところだ。

自慢してはいけないのではなくて、
自慢しても厭な感じを与えないようにすべきなのだ。

あまり大きな声では言えないが、
成功者たちの会話はお互いの豪快な自慢話がほとんどだ。

それも爽やかなほどお互いの自慢話をちゃんと認め合っている。

対して、敗北者たちの会話は自慢話をしないように必死で気を遣う。

気を遣ってはいるものの、
何かの拍⼦でチラリと見えた瞬間にお互いに陰でヒソヒソ非難し合う。

笑いごとではない。

僕が子どもの頃から今日まで出逢ったすべての人たちの割合でいくと、
前者が1割、後者が9割だ。

自慢しても嫌われない人の代表に、
おもちゃ博物館で知られている北原照久さんがいる。

あなたの周囲にも必ず1⼈や2⼈はいるだろう。

「そういえば、あの⼈よく⾃慢するけど不思議に厭な感じがしない」

という人が。

そうした人たちの共通点を浮き彫りにして、それを習得することだ。

共通点は、

自分の大好きなことだけで人生を埋め尽くしている

ということだ。

自分の大好きなことだけをやっている人は、他人に寛大になれる。

他人の成功に心から拍手できる。

自慢話が実に爽やかなのだ。

なぜなら、

「こんなに好きなことばかりやらせてもらって、申し訳ない。ごめんね」

「今度生まれ変わったら、もう⼀度自分になりたい」

「運としかいいようがない、本当にありがたい」

という気持ちがあって、ベースに感謝があるからだ。

対して、

世間体を気にして、
厭なことをイヤイヤやっている大半の⼈たちの自慢は違う。

他人に対して優越感を持つためだけに自慢している。

完全歩合制のセールスをやっていて、
自分の心の底では売りたくもない商品を売っている人というのは、
唯⼀年収だけが拠り所でありアイデンティティーなのだ。

こういう人は年収やクルマや時計の “いやらしい”自慢が多いのが特徴だ。

肝心の年収も実に中途半端で泣けてくる。

凄いのになると、自分ではなく他人の力自慢をするのもいる。

「ウチの⽗親は天下の○○会社の部長で・・・」

(→他人から見た過小評価・・・どうせ部下なし部長でしょ?)

「私の兄貴は○○大卒の秀才で・・・」

(→他人から見た過小評価・・・どうせ推薦入学でしょ?)

「私の友人でまだ20代なのに年収○○万円の人がいて・・・」

(→他人から見た過小評価・・・どうせ会社の看板でしょ?)

他人より優越感を持とうとするための自慢は嫌われる。

“いやらしい人”である。

追伸.

僕のメルマガやブログは、自慢話のオンパレードです。

...千田琢哉(2011年1月24日発行の次代創造館ブログより)

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