【気づき】Vol.1228(2011年11月12日発行のブログより)
クサンティッペ。
古代ギリシアの哲学者ソクラテスの妻クサンティッペ。
遠い昔の話であり、
事実確認はもうできないが筋金入りの悪妻だったとされる。
僕はソクラテスの次の名言が大好きだ。
ぜひ結婚しなさい。
よい妻を持てば幸せになれる。
悪い妻を持てば私のように哲学者になれる。
結婚の是非は別として、悪妻を持つ男には並はずれた天才が多い。
周囲を見渡しても思い当たる人がたくさんいる。
逆に会社でさっぱり冴えなかった男の奥さんは、
“やや”綺麗で性格のいい人が多かったように思える。
※さすがに超綺麗は無理だね(笑)
「よく、こんな男であの奥さんが口説けたな」
と感心させられることもよくあった。
実際にちゃんと話し込んでいくと、
「ああなるほど」
ってよくも悪くも理解できてくるんだけどね。
さっぱり仕事ができない男でも、
家庭では結構尊敬されているように錯覚する。
もちろん、これは女性による本人すら気づかないほどの演技なんだけど、
女性って凄いよね。
ちゃんとバランスを取ろうとしているんだ。
ダメな男を自分までダメ呼ばわりしたら、
自分もダメ女になってしまうことを察知しているんだね。
やや綺麗だけど自分に自身がなかっただけなんだ。
だからできない男を潜在的に選ぶようになった。
男も男で他に満たされる場所がなくても、
家庭だけは唯⼀の拠り所になるわけ。
男社会で仕事ができない、
組織で下っ端人生で終わるというのは致命的だからね。
⼥でいうとまったく冴えない恋愛事情で、
失恋さえもできない人生と同じだよ。
その点、あんなに仕事ができて社内でも若い女性からモテモテなのに、
奥さんを見たらひっくり返りそうになるほどブサイクで性格も悪かった、
という人も珍しくないだろう。
しかも割と子沢山だったりする(笑)
悪妻というのはある意味天才だ。
まったく自分の夫の天性の才を理解できておらず、
周囲からいかに痛い女と見られているのかも気づく感性もない。
でも周囲の何倍もいい服を着て美味しいものを⾷べて、
子どもにも恵まれている。
どっちが勝ち組なんだろうね。
ちなみに成功者の妻で性格も容姿も完璧だという家庭には、
意外なことに突然の不幸やあと○○さえあれば完璧なのに、
という状態のまま人生を終えることが多い。
○○さえあれば、という人に○○は手に入らないようにできている。
偶然ではなくかなりの確率なんだよね。
何か宇宙がバランスを取りたがっているかのように。
たぶん、無意識のうちにどこか世間を見下しているからだね。
無意識は意識的より強烈だよ。
意識しなくてもいいくらいに潜在的に刷り込まれているのだから。
でも宇宙は善悪の区別なんて持ち合わせていない。
つまり見下している人は、
自分が見下しているイメージ通りの人生になるというわけ。
成功している分、イメージ力は強烈だからね。
いずれにしても、ソクラテスは偉い。
そして、悪妻はもっと偉い(笑)
追伸.
美人でモテモテでは優れた恋愛小説が書けない。
男で苦労した、失恋さえできないくらいに
とことんモテなかった人でなければ。
だって、部屋に籠って、
恋愛小説なんかしこしこ書くより実際に恋愛するほうが、
1億倍楽しくて幸せだもの。
追伸の追伸.
昔、ナンシー関さんという女性がいた。
彼女の人間を洞察する力は並外れていた。
多くの芸能人たちに畏れられていた。
...千田琢哉(2011年11月12日発行の次代創造館ブログより)
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