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【気づき】Vol.1096(2011年7月3日発行のブログより)

士農工商。

江戸時代の⾝分制度に士農工商というのがあった。

現実的にはこの順番通りとはいかなかったようだが、
まあそれはどうでもいい。

今回述べたいのは、
21世紀の今の世の中はどうなっているかということだ。

⼠とは弁護⼠、会計⼠、税理⼠といった資格保有者だろう。

農とは文字通り農家のことで基本的に変わりはない。

⼯とは⼯場のラインの仕事がイメージとしては⼀番近いかな。

商とは文字通りお金儲けでありビジネスそのもの。

弁護⼠や会計⼠の仕事はCD⼀枚に次々に奪われて、
サービスの格安競争が始まっている。

合格者もどんどん増えて威厳もすっかりなくなってしまった。

20年前はけっこうエリートだったのだが。

もっと格下の資格試験を就職の武器にしよう、と勘違いしてる学生も多い。

その頭の回転力では内定をもらうのは難しい。

資格試験を推奨しているのは、
採用する企業ではなく資格試験の専⾨学校なのだから・・・

お金を吸い取られた上に内定もゲットできない人が多い理由だ。

農については海外の輸入にますます依存していくことは必⾄。

もはや議論の余地はないだろう。

⼯はすでに日本以外のアジア各国に奪われてしまった。

10分の1以下できちんと仕事してくれるのだったら、
それは当たり前といえば当たり前の話だ。

最後の商は知恵で勝負する時代になっている。

インターネットで情報は無料になった。

今度は情報を有機的に自分の脳みそでリンクさせて、
周囲がアッと驚くようなアイデアを生み出す。

そこにどっとお金が集まるわけだ。

つまり、

士農工商→商とそれ以外

に真っ⼆つに分かれていく。

特に⼠の地位は見るも無残に下がっていくのは間違いない。

僕の周囲の新・司法試験合格者のメンツを見ても、
宅建合格者の間違いではないかと真剣に思ったくらいだ。

⼠業も資格試験そのものの知識は、
CDやネットの無料ダウンロードサービスにどんどん奪われるから、
知恵でフルオーダーメイドのコンサルティングができるか否か、
にかかっている。

農や⼯も現地指導員やマネジメントクラスしか必要ない。

意外にも人口減少は理に適っていると思えなくもない。

追伸.

遂に知恵で真っ向勝負する時代がやってきた。

知恵で勝負するのは、設備投資も⼯場も要らないから売上即利益。

不良在庫もない。

ただし、稼げるようになるまでの時間がかかる。

その差はどんどん開いていく。

熱い勉強ブームが到来するだろう。

 ...千田琢哉(2011年7月3日発行の次代創造館ブログより)

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