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【気づき】Vol.0840(2010年11月9日発行のブログより)

モタモタする人。

⽀払いの際にモタモタする人はカッコ悪い。

だけど、もっとカッコ悪い人がいる。

それは、並んでいる人を煽ってイライラしている人だ。

たいていは、中年サラリーマンである。

役職でいうと、課長か部長代理あたりだろうか。

ポケットに手を突っ込んで、露⾻に急いでいるふりをして、
⽀払いをしている人の隣付近をわざと見えるように、
ウロチョロして見せる。

どうせ、事務所に戻ってもすることなどないのだ。

昔、目⼀杯のローンを組んで、買ったばかりの黒塗りの新車に乗って
粋がった若者たちが、前の軽自動車にクラクションを鳴らしまくったら、
その軽自動車にはヤーさんが乗っていて、ハチの巣にされてしまった、
というお気の毒な事件があった。

この若者たちは、命と引き換えに、
「何ごとも見かけで判断してはいけない」と学んだのだがちと遅かった。

人を急かすと、その人はよりパニックになる。

だから、ますます遅れる。

巡り巡って、結局は自分が損になってしまうのだ。

また、モタモタする人を見たら、
「ああ、自分もこういうときってあるんだよね」と気づかせてもらえる
よい機会なのだ。

日々いい気になっていなかったか、
を振り返らせてもらえるチャンスなのだ。

僕は切符売り場のところでモタモタする人を見かけると、
岐阜県各務原市から出てきた僕が、
大阪や東京に到着した初日を思い出すことにしている。

そうすると、謙虚にならざるを得ないのだ。

岐阜県各務原市というのは、日本でも有数の⽥舎だと胸を張って言える。

各務原市を誰も正確に読めないために、
クイズ番組では頻出問題となっているくらいだ。

お年寄りがもうかれこれ10分以上にわたって、
地下鉄の路線を確認しているのを見ると放っておけない。

自分の祖⽗⺟とダブるからだ。

この人たちにも息子や娘がいて孫がいることを考えると、
モタモタしていても腹が立たない。

自分はモタモタしてはいけないが、モタモタされた場合には、
⼀歩下がって見ることができるように、
余裕を持ってスケジュールを組んで、人生を歩まなければならない。

追伸.

人をバカにしそうになったら、自分が未熟だった頃を思い出そう。

そのために、目の前の人は現れたのだ。

...千田琢哉(2010年11月9日発行の次代創造館ブログより)

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