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【気づき】Vol.1259(2011年12月14日発行のブログより)
あたりまえ。
港区南青山に書斎を構えて1年7ヶ月が過ぎた。
そのわずかな期間に、
周辺のお店の栄枯盛衰を目の当たりにした。
ある共通点が⾒られた。
大手チェーン店でアルバイトを雇っているようなところがよく潰れる。
看板は立派なんだけどね。
ホイホイってマニュアル通りに看板や店舗設計を済ませる。
明るい照明で最初の頃はお客さんが来てくれる。
1ヶ月もすれば消えるか否かがわかる。
あたりまえ
という空気が漂ってくるからだ。
超⼀等地で賑わっていたコンビニも潰れた。
念のためオーナーが変わったとか、リニューアルというのではない。
正真正銘の倒産だ。
付近に競合店が3店舗あった。
⼀番立地がよかった。
でも支払いの際、
ありがとう
が言えないアルバイトが多過ぎた。
10回行って
ありがとう
が1回聞けるか否かだった。
僕はこのコンビニの本部に何度も、
フルネーム・住所・電話番号・メールアドレス入りで意見を送った。
社交辞令で模範回答通りに謝ってはくれたものの改善されなかった。
結果、潰れた。
これはコンビニだけではない。
有名なカフェチェーン店も潰れた。
こちらもどの角度から見てもリニューアルではなく正真正銘の倒産だ。
もちろん、フルネーム入りの意見書を何度も送った。
改善されなかった。
潰れた。
この南青山という立地は競争率が高い。
そんな中で20年30年ずっと続いている店の共通点。
ありがとう
と必ず言えることだ。
だから大手チェーン店のアルバイトじゃなくて、
パパママストアで命がけの経営をしているところは強い。
ありがとう
の迫力が違う。
南青山らしくない店が続いている。
寿司屋・中華料理店・インド料理店・無名コンビニ・・・
岐⾩県各務原市や宮城県仙台市を彷彿させるような、
続いているのはそんな懐かしい店ばかりだ。
どちらかというと、田舎の空気が漂っている温もりのあるお店が強い。
ありがとうの対極は、あたりまえ
これが明暗を分けている。
レジでお金をもらったら、
ありがとう
を言えない人間は終わっている。
ありがとう
どころか、お金の支払いに手間取っているお年寄りを、
急かすようなふんぞり返った態度をしているアルバイト諸君。
悪いこと言わないから、
あなたを育てた両親と⼀緒に死んだほうがいい。
追伸.
マスコミや大手企業でインタビューを依頼してくる諸君。
君たちのことを言っているのだよ。
…千田琢哉(2011年12月14日発行の次代創造館ブログより)
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