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【気づき】Vol.1082(2011年6月19日発行のブログより)

宮本武蔵。

吉川英治さんの小説

『宮本武蔵』

ってハマるよね。

これは小説ならではの虚のエピソードなんだけど、
沢庵和尚との出逢いは人生のエッセンスが詰まっている。

荒くれ者で憎悪にまみれた武蔵が、
独房に置かれている膨大な本を読んで変わっていく。

本を読み進めていくと、自分がいかに無知であるかを思い知らされる。

自分がいかにちっぽけな存在かを思い知らされる。

だから本を読んでいる人で傲慢な人は一人もいない。

傲慢な人は本を読んでいない人だ。

どんなに人間が勉強しても、
全宇宙から見たら針の穴程度のことをチョコチョコやっているだけ。

それに気づかされるために勉強しなきゃいけないんだね。

剣豪の武蔵が膨大な読書を通して、

「自分がいかにちっぽけな存在かに気づかされました」

っていうところがいい。

このひと言で、和尚さんは、

「お、気づいたな」

って思うわけ。

気づいた人間は強いからね。

何も教えなくても自分で気づいていけるようになったら、
義務教育は卒業だ。

「オレは誰にも負けないぞ!」

「オレは絶対に許さないぞ!」

「オレはすごいんだ!」

って叫んでいたら、

「はい、もうあと10年」

と言われてしまったんだろうね。

勉強していくと謙虚になれる。

勉強しないと傲慢になってしまう。

最近ちょっと傲慢になってきたなっていう時は、本を読めばいい。

気づける人と気づけない人の差は無限大。

追伸.

お通と別れるシーンもいい。

好きだからこそ、別れる。

という大人の世界もここから教わりました。

 ...千田琢哉(2011年6月19日発行の次代創造館ブログより)

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