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【気づき】Vol.0986(2011年3月15日発行のブログより)

口約束の賞味期限。

口頭で企画を持ち込まれたとしよう。

この際、企画を持ち込んだ側が、
必ずその企画とセットで伝えなければならないことがある。

「期限」

「お金の話」

だ。

期限のない約束は約束ではない。

寝言だ。

お金の話を後回しにする企画は実現しない。

戯言だ。

ダメな会社はたいてい⼀番大切なこれら⼆つの話を後回しにし、
後出しじゃんけんする。

だから、取引先がどんどんなくなってしまい、
常に新規開拓をしなければならない状態になる。

人間関係を途切れさせる達人だから、
日々新しい⼈間関係を構築していく必要があるわけだ。

永遠に希薄な人間関係を。

その結果、精根尽き果てて消えていくのだ。

人も会社も。

こちら側としては、そんな人や会社と付き合っている時間はない。

時間は命そのものだ。

ムダにはできない。

提案があってから、1ヶ月経っても音沙汰なしだったら、
キャンセルとみなしていい。

もちろん、提案を受けた直後に電話を入れて速攻で断るのも手だ。

「期限」と「お金」はどちらか片方が抜けることはない。

⼆つの根っこは同じだから。

どちらか片方だけを伝えてくる人は詐欺師と思っていい。

合法的な詐欺師はたくさんいる。

合法的な詐欺師から身を守ることが大切だ。

1ヶ月を過ぎてから忘れた頃に、
「あの件ですがようやく準備が整いましたので・・・」
と呑気に電話がかかってきたとしよう。

「あの件の賞味期限は切れました」
とだけ答えればいい。

本気の人は提案してから1ヶ⽉間放置しておくことはない。

本気の企画は命がけだ。

毎日24時間気になって仕方がないというのが熱意だ。

しつこいくらいに報告・連絡・相談を受けるはずだ。

1ヶ⽉間何も音沙汰なしの放置プレイは、
すべてにおいて賞味期限切れだと思っていい。

これをグローバルスタンダードにしていこう。

追伸.

提案に行って、
挨拶をしたら5分以内にさっさと期限とお金の概要を伝えよう。

さもなければ、その企画が実現されることはない。

仮に断られても時間が節約できる。

散々ダラダラとプレゼンしまくっておいて、
最後に予算と期限が合わないほど無駄なことはない。

ギャラが倍、納期が半分にもならないような交渉はしなくていい。

それは全員の貴重な人生の時間という命を奪った、 殺人犯と同罪なのだ。

 ...千田琢哉(2011年3月15日発行の次代創造館ブログより)

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