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【気づき】Vol.0894(2010年12月26日発行のブログより)

原因自分論者。

人は罵るとき、自分が言われたらもっとも腹が立つことを言う。

昔、幼稚園の子ども同士が、
「お前の母ちゃん出ベソ〜!!」と相手を罵り合った。

これは、自分がそれを言われたら⼀番腹が立つことだったからだ。

よく考えたら、大人になってもこれは変わらない。

僕が大阪にいたときには、
夜のミナミではあちこちで罵り合っているのが聞こえてきた。

岐⾩県各務原市という日本屈指の田舎で育ち、
「牛タン」と「萩の月」で有名な、
のどかな宮城県仙台市で学生時代を過ごした僕には、
本当にとても新鮮だった。

学校を卒業して最初に入った保険会社のビルは、
ちょうど心斎橋と難波の真ん中に位置していた。

よりによって、いきなり大阪の中の大阪だった。

だから、終電間近まで仕事をしていると帰り際に、
酔っぱらい同⼠が喧嘩をしているのにしょっちゅう遭遇した。

あまりに日常的で、まるでそれがなければ寂しかったくらいだ。

数多くの喧嘩をよく観察していると、人によって罵る内容が違うのだ。

「おお!そんな新手の罵りかたがあったか」とか、
「別にそれは相手にダメージないんじゃないの?」というのも多かった。

要は、自分のコンプレックスが関係してくるんだね。

自分が気にしていることや、自分が過去に言われて⼀番腹が立ったことを、言っているんだなって気づいた。

これは心理学の初歩なんだね。

相手に罵声を浴びせるときには、
自分のコンプレックスを最初に口⾛りやすい。

自分の頭にコンプレックスがあれば、他人の頭に関する罵声を。

自分の⾝体にコンプレックスがあれば、他人の⾝体に関する罵声を。

本当に世の中は自分の鏡なんだね。

人に発する言葉は、すべて自分に発する言葉と考えていい。

原因自分論として生きていこう。

追伸.

喧嘩は究極のコミュニケーション。

もちろん、自分との。

...千田琢哉(2010年12月26日発行の次代創造館ブログより)

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