【気づき】Vol.1037(2011年5月5日発行のブログより)
嫉妬。
嫉妬には、エンビー(envy)型とジェラシー(jealousy)型があるという。
エンビーというのは、
今いる集団から抜きん出ようとする人の⾜を引っ張ること。
つまり、ベクトルは下向きだ。
一方のジェラシーというのは、上にいる人に「いいなぁ」と憧れて、
自分が力をつけて上に行こうと努力するもの。
ベクトルは上向きだ。
実際に英語の語源をひも解くとそうではないらしいが、
便宜上そう命名したのは、精神科医の和田秀樹さんである。
和田さんの本の凄いところは、
医学の知識をいつも呆れるほどわかりやすく教えてくれることだ。
ビジネスでも成功して、映画でも成功して、
著書数も400冊を超えて・・・とここまで成功し続けていると、
当然嫉妬されまくっているはずだ。
あらゆる意味においてとてもわかりやすく嫉妬を教えてくれた本が、
『嫉妬学』(⽇経BP)である。
そして、和田⽒の本を教えてくれたきっかけが、
関西大学名誉教授だった故・谷沢永一さんの
『嫉妬する⼈、される⼈』(幻冬舎)だった。
参考文献に取り上げられていたのだ。
谷沢永一さんは、超⼀流の書評家として大活躍されており、
今年の3月に永眠された。
⼀度講演にお招きしたこともある。
谷沢永一さんに嫉妬を語らせたら天下⼀品だった。
サラリーマンとして会社で出世を⽬指すにせよ、 独立して起業するにせよ、⾃由に泳ぎ回るフリーランサーになるにせよ、
人の世で⽣きるためには嫉妬との付き合い方を学んでおくことは必須だ。
和田氏は医学的視点から、谷沢氏は歴史的視点から、
超具体的な事例をふんだんに交えながらわかりやすく教えてくれている。
嫉妬により⾝を滅ぼすこともあれば、嫉妬によって成功する人もいる。
谷沢氏の名言に、
人間性をとことん煮つめ煎じつめたら最後にどす黒い嫉妬の塊が残る
というのがある。
これほど嫉妬について本質を衝いた説明はないだろう。
司⾺遼太郎さんの『播磨灘物語』を『嫉妬物語』
と言い切ってしまうのはすばらしい。
最後に、お⼆⼈はいずれも大阪出⾝である。
大阪出⾝者は嫉妬深い⼈が多い。
お笑い⽂化はシャイであることと嫉妬深いことの裏返しだ。
それだけ人間観察眼が磨かれることになる。
人間学というのは、嫉妬学だ。
追伸.
「私、めっちゃくちゃ嫉妬深いんですよ!」
とハッキリ言えるキミは強い。
追伸の追伸.
僕の3冊⽬の
『社⻑!この直⾔が聴けますか?』(⽇本実業出版社)について。
この本は今までコンサル中にクライアントの中でも、
特に⼥性社員たちから絶賛された本だ。
中には読後感を僕に話しながら号泣し、
⽬からだけでは足りずに⿐と口から涙があふれ出した⼈もいて、
今でもフルネームと顔をハッキリ記憶している。
僕の本はすべて実話に基づくものだから、
今まで辛かった人には響くのかもしれません。
この本が生まれたエピソードがある。
今でも保険業界でロングセラーになっている僕の処女作、
『あなたから保険に⼊りたいとお客様が殺到する保険代理店』(⽇本実業出版社)が3刷・1万部を突破した際、
出版社の編集⻑から⼋重洲の中華料理店で、
「ところで千田さん、次はどんなものが書けますか?」
の「か?」にかぶって⼿渡した原稿だった。
今まで僕は、女性もお客さんもすべて「超」フライングでゲットしてきた。
女性もお客さんもフライングが大好きだ。
⼀度「超」フライングという麻薬の虜になると、
秩序正しいスローモーション優等生とは、
バカバカしくて付き合っていられなくなってしまう。
愛はフライング以外では表現できない。
モタモタした愛もグズグズした愛もこの世に存在しない。
そんな思い出の詰まった⽇本実業出版社から
5⽉14⽇に僕の16冊⽬の著書
『20代の勉強⼒で⼈⽣の伸びしろは決まる』が出せて本当にうれしい。
追伸の追伸の追伸.
「千田さんのブログはいつも追伸がメインで面白い」
とメールをくれたキミが好きです。
...千田琢哉(2011年5月5日発行の次代創造館ブログより)
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