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【我が師】Vol.0627(2010年2月1日発行のブログより)

鷲⽥⼩彌太先⽣

鷲⽥⼩彌太先⽣を初めて知ったのは、学⽣の頃

『⼤学教授になる⽅法』

という本に出逢った時だ。

⼤学の⽣協で注⽂王だった僕は当時三重県の某短期⼤学で教授をされていた鷲⽥先⽣の本が⼭積みされていたそのタイトルに衝撃を受けた。

驚いたのは内容そのものではない。

みんなわかっているけれど知らないふりをしていたことにバッサリとメスを⼊れたそのスタンスだった。

『⼤学教授になる⽅法』はタブーへの挑戦だったのだ。

エッセンスをまとめるとこうだ。

「医者や弁護⼠と違い、⼤学教授になるのに資格はいらない。
にもかかわらず⽇本では⼤学教授というだけで勝⼿に尊敬されてしまう、
美しき誤解がまかり通る。偏差値50前後の頭があれば、
専⾨と⽅法さえ間違わなければ誰でもなれる」

正直、⼤学教授なんて僕にはどうでもよかった。

でも鷲⽥先⽣のこの本が当時のベストセラーになり、
いびつな教育業界に衝撃を与えたのは間違いなかった。

専⾨バカという⾔葉が流⾏った。

でもそれは専⾨に関しては深い知識があることを認めた上での⽪⾁だった。

ところが専⾨バカからただのバカになってしまったらどうだろう。

世間体のみでわけのわからない⼈間が先⽣ヅラをしているのは
何も教育産業だけではない。

鷲⽥先⽣の専⾨は哲学だ。

だから哲学の難しい専⾨の本もたくさん書いている。

その上で難しい哲学を誰にでもわかりやすく表現してくれている本も
たくさん書いている。

著書は200冊を超える。

すごく、正直な⼈だ。

追伸.ちなみに僕が⼤好きな本は
さっぱり売れなかったかもしれないが(失礼︕)、
15年前に五⽉書房から出た『⾃分で学ぶひと』
未だにたまに読み返している。

...千田琢哉(2010年2月1日発行の次代創造館ブログより)

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