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【気づき】Vol.0796(2010年10月2日発行のブログより)

Roxette

早速、
『伸びる30代は、20代の頃より叱られる』
を読んでくれた読者から第1号の感想メールをもらった。

 出版社からは書店に並ぶのは早くとも本日2日(土)から、
と聞いていたのにちょっと嬉しいではないか。

追伸に、

「千⽥さんの好きな歌手は誰ですか?」

と書かれていた。

すでに今までのブログで紹介させてもらったもの以外では、
スウェーデン出身のロックバンド、

Roxette

を挙げたい。

ひと目惚れならぬ、 ひと聴き惚れだった。

音楽も本も映画も絵画も人も、
強烈に記憶に残っているものにはある共通点がある。

出逢いのシーンの記憶が鮮明だということだ。

だから、好きなものを語るとき、
出逢いの背景なしでは語ることができない。

きっかけは、
学生時代にバーでアルバイトをしていたときに店に流れたこと。

バーでアルバイトっていっても、かっこよく黒服でウェイターをやったり、
シャカシャカとカクテルを手際よく作っていたりするような、
ナイス・ガイな「モテキャラ」ではない(笑)

ジムで黙々と汗の水たまりを作りながらトレーニングをしていたら、
当時100kgの巨漢だった僕に、見るからに怪しいお兄さんが、
背後から優しい声をかけてきたのだ。

「キミ、凄い上腕とカーフ(ふくらはぎ、のこと)だねぇ〜」

用心棒のスカウトだった。

ベンチプレス200kgを挙げる⽶兵の欠員が出たとのこと。

家庭教師がバカバカしくなるくらいの高額な時給で、
その後も部活の後輩たちに引き継がれた。

夜の7時から翌朝5時までだから、とてつもない給料になる。

ほんのたまに警察の出⼊りがあるくらいの乱闘もあったけれど、
基本はずっとポーカーフェイスで、与えられた帽子を深くかぶって、
じっとしたまま突っ立っていればよかった。

たんまり稼いだバイト料はそのまま本代と食事代に
消え去っていったが・・・

夜明け頃に仕事が終わるが、
相棒の後輩と500mほど続いたアーケード通りを語りながら
歩いて帰った。

相棒はそのまま8年間大学に残って除籍になったという未確認情報が・・・

予定では今頃とっくに医者になってるはずだったのになぁ。

なぜか相棒の住所は、いつの間にか部室だったような気がする。

さて、そのバーの思い出がいっぱい詰まった曲が、
 Roxetteの

sleeping in my car(※音量にご注意ください)だ。

この歯切れのよさとテンポがたまらない。

なんか、体中の細胞が騒いできてやる気になりませんか?

これを聴くと大きな夢を持って実現しなきゃいかんな、
と思うのは僕だけだろうか。

否、

本当は違う。

気持ちよくこれを聴くに値するような人間にならなきゃ、
と思って僕は毎日生きてるんだよね。

追伸.

すばらしいもののよさを堪能するためには、
それにふさわしい人生を送るようにしないとね。

 美味しいものを⾷べると元気が出るんじゃなくて、
美味しいものを⾷べるには、
美味しいと感じるための納得できる人生を自分が歩んでなきゃ、ってこと。

...千田琢哉(2010年10月2日発行の次代創造館ブログより)

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