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【気づき】Vol.1022(2011年4月20日発行のブログより)

嫉妬のメカニズム。

嫉妬というのは人間の感情の本能で最強だろう。

昔から関⻄には、

「へんねし」

という言葉がある。

人は死んで焼かれて灰になっても、「へんねし」だけは残るという。

人類すべてにおいて嫉妬の感情は必ず持っている。

僕もあなたもその例外ではない。

これを踏まえた上でどのようにこの嫉妬という感情と付き合っていくのか、を考えることは大切だろう。

精神医学的な調査結果で、以下のような順番で人は快感を得るという。

1.同性で自分が理想とする分野で成功している人の不幸

2.異性で自分が理想としない分野で成功している人の不幸

3.異性で自分が理想としない分野で自分と同レベルの冴えない人の不幸

これが現実なのだ。

ちなみに、親⼦や兄弟姉妹同⼠でも嫉妬することが立証されている。

それはそうだろう。

つい400年前までは平気で殺し合っていたのだから。

この事実を受容した上で、
あなたはどういった人生を歩んでいきたいだろうか。

正解はない。

僕が考えるカッコいい人生とは、親友の成功に対して、
高い位置で心から拍手を送ることができる人生だと思う。

仮に同じ分野の夢を追いかけていても、これは可能ではないだろうか。

もし自分が言い訳できないくらいに、準備をした上で負けたのであれば。

中途半端にいい訳ができるレベルの準備ではダメだ。

ぐうの音も出ないくらいの準備をした上で、
⼀点の曇りもなく言い訳ができない状態である。

これ以上準備しようがないのだから、もし負けたとしたら仕方ないよね、
という清々しい精神状態である。

そうすると、不思議に悔しさがなくなるのだ。

自分より才能豊かで努力をした相手に対して心底、

「おめでとう!」

と堂々と祝福することができる。

加えて、

「よりレベルアップして強い相手に勝って欲しい」

と心底願うこともできる。

僕は社会人になるまでに、
これを静(文化系)と動(運動系)で気づかされた。

人生の早いうちに気づかされて本当にありがたかった。

僕もよく嫉妬する。

人間だから。

でも、嫉妬の対象はいつも過去の自分に対して、である。

10代の頃の見苦しいほどの闘争心むき出しの自分。

20代の頃の何にもできないくせに何でもやった自分。

⼆度とあの頃に戻りたいなんて思わない。

でも、自分の10代20代に嫉妬するんだよね。

 ...千田琢哉(2011年4月20日発行の次代創造館ブログより)

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