SST(ソーシャルスキルトレーニング)を、4つのスキルから考える

ソーシャルスキルの定義…
世界保健機関(WHO)によると、
「日常生活の中で出会う様々な問題や課題に、創造的でしかも効果のある対処ができる能力」
とされ、具体的には、意思決定能力、問題解決力、想像力、対人関係スキルなどが挙げられる。
→自分にとっても相手にとっても、より良い状態をつくっていくための技能といえる。

本書では大きく、4つのスキルが挙げられている。
「言葉のスキル」
「気持ちのスキル」
「行動のスキル」
「自己認知のスキル」

「言葉のスキル」
挨拶をする。自分のことについて話す。相手の話を聞く、質問に適切に答える。適切な言葉で話す。など

「気持ちのスキル」
自分の気持ちをコントロールする。嫌なことを断ったり、他者を許したり、受け入れたりする。気持ちやこだわりを切り替え、次の活動に移行する。相手の感情から気持ちを読み取る。など

「行動のスキル」
相手の意図や場面に合わせて行動する。ルールを理解し守る。行動の意図を理解し、結果を予測する。指示に従い、集団での一斉活動に参加する。など

自己認知のスキル」
自分のことを受け入れる。自分の行動の結果を見て振り返る。自分の苦手なことを理解し対処する。様々な価値観で考える。相手を認める。など

→4つの観点から、子どもの現状に照らし合わせ、
必要と考えられるものを、ゲーム感覚で身につくけて行くことができるという点で有効性を感じた。

腰川一惠・山口麻由美(2020)発達障害の子をサポートするソーシャルスキルトレーニング実例集.池田書店

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