「シン・エヴァンゲリオン」感想(鑑賞直後)

 ついに公開されました。Qのときはこんな先になるとは想像もできなかったですけど。
もう待つのにも慣れたもんですが、1月はいざ!っていう段階だったので延期はかなりショックでした。
なので、3月決まって意気揚々と初日のレイトショーに乗り込んできました。
月曜の夜とは思えない混み方で引いたし、週頭から仕事終わりに集まった猛者たちだからかちょっと異様な雰囲気でしたね。


初見感想

というテンションで観たわけですが、
いやー、きっついですねえー。
もちろんエヴァ信者としては新しいエヴァの映像を観れるということ自体が面白いし、いい映画という結論ではあるんですけど。

アスカの「好きだったんだと思う」という言葉が刺さってしまった。つらあ。

アスカ派であることが関係あるかわからんが、
まさかこうなるとは。

私はQが新劇の中では特に好きで、TV版・旧劇と比べても遜色ないくらいなんですけど、
もしかしたら続編をシンジくんとアスカの関係性に関しては勝手に決め付けてたからかもしれない。14年の期間があってもなんやかんやで変わってないだろうと。
でも変わってたし、それが現実的なところなんですよね(ストーリー的には書き換えることはできたんかもしれんけど、シンジくんはそうしなかった)。

誰と誰がひっつくとか、そんなこと気にして今までエヴァ観てたつもりなかったんですが、
こういう感情を抱くことになるということ自体が新しい発見でした。
シンジくんは受け止めて大人になったけど、自分は受け止めきれてないってことなんかな。

これが大きいところで後の感想は下記のような感じ。
・きっちり説明して、きっちり終わらせたのは良かった
・旧劇のオマージュがたくさん
 ↔︎旧劇をちょっとわかり易くしただけ?それって漫画版でよかったのでは?(旧劇のシンジくんの内面説明に対して、ゲンドウの内面説明が主軸だったのは良かったかな)
・絵は迫力あって素晴らしい
・リリスだかの顔とか、アスカの使徒化とか、初号機vs13号機とかはぶっちゃけ笑いましたね、やりたいことやってるんやろうなあっていう、知らんけど
・細かいワードはよくわからんものが多いですが、それは追々考察で楽しみたいと思います
・そしてやはり宇多田ヒカルは神
 →One Last Kiss全体的に神やけど、特にアウトロ泣きそうなくらい良くないですか?歌詞は合わせて作ってるんかわからんけど、リンクしてる気がするんよな

エヴァと私

完結にあたって、歴代エヴァを振り返りたい(奇遇にも初見から14年くらい)。

初めてエヴァを観たのはTV版で、
それこそ中学生の14歳くらいの頃。
ロボットといえばゾイドかガンダムだったので、第2話の暴走でなんじゃこりゃあ!すげー!と一気に心を掴まれ、
第19話「男の戦い」(サブタイトルがカッコいい)のカッコいいシンジくん(司令室でのゼルエル殴る、腕飛ばされる、ミサトさぁん!の一連の流れが好き)、停止・動け動け動け…、シンクロ率400%、使徒を喰らう初号機で完璧に大ファンとなりました。今でも1番好きな話は第19話と言うかな。

そして例に漏れず25〜26話でそんな訳ないよな?となり、旧劇は(リアルタイムでは難解で納得できない人も多く主に否だったそうですが)個人的には究極の一本でした。なので新劇はなければないでよかった(結果的に長く楽しめたのはもちろん良かったが)。
当時は厨ニ病真っ盛りだったため、難解なワードとか設定もハマった理由の大きな部分で、考察を集めては資料集を作ったものです…(青春だなあ)。

そして新劇はどういうタイミングで観たのかあんまり記憶がないんですが、
序は映像が綺麗になったなあ、最初からリリスって言ってるなあくらいの感想。

破は結構変わったんで面白かったけど、個人的にTV版19話に該当するゼルエル戦がTV版ほどの良さが感じられずイマイチなんですよね。マリの5号機のシーンなどは好きですね。
で、まさかのアスカ3号機でおいおい殺したんちゃうやろなと気が気でない中、予告で安堵するというパターンでした。
→大体この辺りからアスカのために観てる感がある…

そしてQは忘れもしない学生時代。初日に劇場観に行って、当日だか翌日だかの飲み会でネタバレする気満々。初日に観に行かん奴が悪い、覚悟が足りないと豪語していたような。

でもそれだけ内容がぶっ飛んでたし、数ある考察を全てかいくぐるためには14年飛ばすくらいしかなかったんじゃないのかと思うほど。
初見は理解が追いつかんかったし、ミサトさんいけずで許されへんかったけど、旧劇路線から大きく離れたことでまた興味が湧いてきたってのが一番のポイント。
そして破の心配から一転、アスカ大活躍で大歓喜、さらには桜流しがBeautiful worldを越える神の曲ということで、これは好きになるしかなかったんですね。

最後に

Qから8年。環境的にも変化の大きい8年で、繰り返しQを観て期待を膨らませてきたけど、
それは最後どう落とし前つけるんやろというワクワクと同時にシンジくんとアスカの関係に関してはこれまでのシリーズと結果は変わらないもんと思い込んでしまっていたということです。

おそらく私と同じようにこうなる人がいることを想定して作られていると思うので、
庵野監督がエヴァを卒業させるためにこういう筋書きにしたのでは?という感想を見かけましたが、ホンマにそうかもしれない。

受け止めるか、旧劇と漫画版で終わったと思い込むしかないか、とにかくもう一度観てみようと思います。

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