すり減った靴は走りやすい

「走るのが苦しくなったら顔をあげる。景色が変わればだんだん楽しくなる。」って誰かが言っ…

すり減った靴は走りやすい

「走るのが苦しくなったら顔をあげる。景色が変わればだんだん楽しくなる。」って誰かが言ってた。

最近の記事

へいわな時間

A: ふー。    ではリモート会議、おわりまーす。 B君、これ、「なるはや」でよろしく! B: (沈黙) A: どったの、B君? B: ス、スミマセン…!   「なるはや」を調べてました! A: うそでしょ…!? B: あ、「アサップ」ってことですかー!    わかりました、まかせてください! A: あさ…?    え、なんて? C: くっくっくっ……    「よんきゅー」だよ。 A: は? C: 8、8、9 ♬ A: うざい。 B:

    • 世界地図、広げてみない?

      なんでかな。 優しい子ほど自分を責めがちになる。 両親の仲が悪いのは自分のせいだと思ったり。 友達同士がケンカして、苦しくなったり。 理不尽な八つ当たりの理由を、自分の中に探したり。 誰かを責める代わりに、自分を責める。 なんでかな。 なんで優しい子が苦しむ仕組みになってんだ? あのね。思うんだけど。 君、ぜーーーーんぜん、悪くない。 ぜーーーーーーーーーーーーーん ぜーーーーーーーーーーーーーん 悪くない。 びっくりするくらい、悪くない。 でも、君のことだから

      • 失敗しながら、成長する

        買わなきゃよかった。 僕が学生時代に後悔した買い物。 それは「真っ赤なハーフパンツ」だ。 あろうことか、上級者アイテムに手を出してしまった。 街で見かけたおしゃれ男子が、ピンクのハーパンと白いTシャツをカッコよく着こなしていたからだ。 ピンクはさすがに勇気がいる。 ならば赤にしよう。 当時流行っていた漫画の主人公も赤を身につけていたから、安心感のある色だった。それに赤ってなんかカッコいい。 意気揚々とハーパンを買って帰った。 しかし問題が発生する。 このハーパンにあう

        • 真意に気づいてホッコリする

          グリンピースが苦手な人にキュンとする。 箸をつかって慎重にとりのぞく姿は可愛らしい。 そこまでして食べたくないんだね! 苦手な理由を聞いてみる。 「草みたいな味がするから」 うん、なるほど? わかったような、わからないような? 味の好みは人それぞれだ。 学生時代、僕が好きだった友人にも苦手な食べ物があったなぁ。 一緒にごはんを食べる時、「それ」が出ると、決まって僕のところに置いてくる。無言で自然、つまりは実にさりげない。 (しょうがないなぁ。僕が食べてあげよう。)

          ゼラニウムの香りは甘い

          フォロワーのshinoさんが僕の記事を話題にしてくださいました! こんな素敵な作品まで…!! ありがとうございます!! ゼラニウムのいい香りがしてきそうです♬ そんなshinoさんと様々なクリエイターさん達が企画したラジオが、いよいよスタート! 「ピリカと戌亥のすまいるスパイス」 【初回】5月19日(水)こちらはピリっと辛味がきいていそう! 早くも「母」系お洒落noterさん達のハートを掴んでいるようです。 ご興味のある方はぜひ♬ …はっ、ついラジオの宣伝をしてしまっ

          ゼラニウムの香りは甘い

          教室の席は窓側がいい

          「席替え」はドキドキした。 学生時代、誰もが抱いた感情ではないだろうか。 くじ引きで決めようものなら、教壇の目の前に座る可能性も十分にある。 座りたく…ない…! 毎日を快適に過ごすためには、できるだけいい位置に座りたい。 人によって好みはわかれるが、僕のベストポジションは窓側の一番後ろだ。 窓を開ければ風が気持ちいいし、緑も見える。後ろを気にする必要はないし、教室全体も見渡せる。ちょっとした特別感があった。 窓の外には様々な景色が見えた。 仲良くしているカップルが目に入

          教室の席は窓側がいい

          白いシャツが悩ませる

          五月になると風があたたかい。 けやき並木の道はすっかり黄緑色で、葉の擦れ合う音が心地いい。 「葉ずれ」と呼ぶそうだ。 学生時代、こんな道を通ったなぁ。 しみじみしながら楽しかった記憶を思い出す。 当時、同性の友人が好きだった僕。 制服が身軽になる時期は、あれこれ悩んだ。 そのひとつが「制服のシャツ第二ボタン問題」だ。 留めるべきか…はずすべきか…? … うん、好きにしたらいい。 限りなくどうでもいい悩みだ。 だが、青春時代はどうでもいいことを真剣に考えたりする。 僕

          白いシャツが悩ませる

          まわし飲みはしたくない

          「まわし飲み」。あれ何なんすかね。 いや、いいんですよ。多人数でまわすやつは。 こっそりフェードアウトできるし? 問題はロックオンされるやつ。 きらきらした顔で 「ほら、お前も飲めよ」 ※意訳 って飲みかけの渡されるやつ。 いやいやいや。まってまって。 僕は同性愛者だが、男をラヴ的に好きになることはほとんどない。たいていはヒト属(ホモ・サピエンス)に見えている。なんなら普通に嫌悪感をいだくこともある。 まわし飲みは、仲間意識を高めあう儀式のような一面があるが、できれば

          まわし飲みはしたくない

          日が落ちるとウキウキする

          放課後は声が弾む。 疲労は充実感に変わり、解放感で心が軽くなる。 学生時代、同性の友人が好きだった僕。 彼に可愛い彼女ができるまでは、友人と僕は二人で帰る機会が多かった。 帰り道はだいたい暗い。 安心感からか、深い話もするようになる。 「でな?」 「~先輩がさ」 「~じゃん?」 好きな人とする話は楽しい。 うんうんと聞いていると彼の顔がほころんでいく。外向きの顔でない、僕にしか見せない顔だ。 あ、幸せ。 …ぐ、 ぐ う゛ぬ゛ウ ウ っ。湧き上がる気持ちを抑えつける

          日が落ちるとウキウキする

          おそろいはホクホクする

          「おそろい」という響きが好きだ。 好きな人と同じものを持つと特別な気持ちになる。 理解できないと言われたこともあったけど、んー。好きなんだよなぁ。 学生時代、同性の友人に恋をしていた僕。 彼に可愛くて性格が良過ぎる彼女ができたことで、この恋は幕を閉じる。 その後、友人カップルに起きた変化のひとつ。 それが「おそろい」のものを身につけること。しかも、言われなければ気がつかないような場所につけている。「二人だけの秘密」というわけだ。(惚気られたから秘密じゃなかったけどね!)

          おそろいはホクホクする

          伊達な人ほど、前を向く

          僕の学生時代の女友達、森ちゃん。 彼女はオニギリを食べない。 わかる、 海苔が歯にくっつくからだよね。 紙パックの飲み物ばっかり飲んでる。 わかる、 ペットボトル高かったもんね。 洋楽ばっかり聴いてる。 わかる、 英語の勉強してたんだよね。 弱音を吐かない。 わかる、 負けず嫌いだったもんね。 いつも だいたい元気だった森ちゃん。 文句を言いながら親の作った弁当を食べる子のそばで、笑ってコンビニの軽食を食べていた彼女。 教師の教え方が悪いと愚痴る子のそばで、参考書

          伊達な人ほど、前を向く

          落ちつける存在はうれしい

          友人はモテた! 見た目もよかった。 彼の近くにいることが多かった僕は、当然のように集団尋問にあっていた。 無理やり誘ってくるカラオケやファミレスは完全に罠だ。のこのこ顔を出そうものなら質問攻めが待っている。 「友人の~君、かっこいいよね」 「好きなタイプ知ってる?」 「あの子とデキてるって本当?」 自分で聞けよ! 恋のキューピットをする気はない。 「知らない」 「自分で聞けば?」 ※先輩の場合は敬語 を繰り返すに限る。知っていたとしても罠にはめるような人に教えるつも

          落ちつける存在はうれしい

          直向きな努力は幸運を呼ぶ

          友人には輝く瞬間があった。 とにかく、もう、かっこよかった! もちろん、そう思うのは僕だけじゃなかったので、彼の周りには人が集まった。 学生時代、友人に惚れていた僕。 すでに信頼は得ていたし、そばにいる特権もあった。それでも築かれた関係が崩れることを恐れ、不安は募る。もしかしたら、彼が離れてしまうんじゃないか… そして考えた末、奇策を思いつく。 【 授 業 中 は、 起 き る !! 】 友人はよく居眠りをする。 わかりやすいノートを作ればテスト前に頼ってくれるはず。

          直向きな努力は幸運を呼ぶ

          好きだから、カッコつけたい

          学生時代、友人に心底惚れていた僕。 一直線の恋だった。 そんな僕に毎回訪れる試練。 それが更衣室(のような場所)での着替えだ。 友人と僕は、隣り合って着替えることが多かった。 きっと意識していたのだろう、平静を装っているが心臓はバクバクしている。いつも彼に背を向けて着替えていた。 この時間は苦手だった。 なら近くで着替えなければいいのに、彼の隣は誰にも譲りたくない。恋はやっかいだ。 不思議に思われるかもしれないが、同級生には何も感じない。 むしろ更衣室での彼らは、僕に

          好きだから、カッコつけたい

          思春期の恋は「一途」

          恋は盲目だ。 そして初々しい恋は、時に痛々しい。 学生時代、信頼する友人を好きになってしまった僕。 わけあって彼のそばにいる機会が多く、たくさん話もした。 同じ時間を共有すればするほど、恋愛感情の歯止めは効かなくなり、彼のことばかり考えるようになる。 就寝前の僕の日課。 それは「友人のことを考えて」寝ること。 電気を消して彼の顔を思い浮かべると、悲しかろうが苦しかろうが、あっという間に寝てしまえるのだ。 この日課は友人に彼女ができた後も役立った。 部屋は暗くて誰かに見ら

          思春期の恋は「一途」

          未熟な告白は優しさで溢れる

          新学期がはじまった。 一度きりの青春だ。素敵な彼氏彼女との出会いを期待して、心躍らせる新入生もいるだろう。 惚れている友人に彼女ができた後、僕にも一瞬で終わるモテ期がやってきた。弱っていたので何かオーラがでていたのかもしれない。 まだ経験の浅い愛の告白は、失敗すれば互いが傷つく大博打。気持ちを伝えるには勇気がいる。尊敬できることだ。 僕は叶わぬ恋のつらさを知っているのだから、想いを伝えてくれる子の気持ちに寄り添えるはずだった。 しかし当時の僕は闇の中だ。 正直に「好きな

          未熟な告白は優しさで溢れる