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娘との同居生活

最近ストレスがたまっていて、それを聞いてくれる人を求めていたけれど、友だちに連絡するのは遠慮していた。

だけど、自分でも気づかないうちに抱え切れない状態になっていたみたいで。

ある出来事がきっかけになって怒りが爆発しかけたとき、そばにいた娘が話を聞いてくれた。

娘は今すぐ話を聞けないときでも、
「あとで聞くから」
と言ってくれる。

そして、聞けるタイミングになったら、ちゃんと聞きに来てくれる。

私にとって、自分の気持ちをいちばん素直に出せる相手は娘だと思う。

さびしい
うれしい

娘の前では、そんな言葉も照れずに言えてしまう。

溜まっていたストレスを吐き出すように、たくさん話した。

話しながら涙が出てきても、娘の前では我慢せず泣きながら話してしまう。

聞いてもらえたことで、受け止めてもらえたことで、気持ちが落ち着いた。

逆に娘は、私に悩みを話したり、愚痴をこぼしたりすることはあまりない。

どちらが親だか分からないなぁと思う。

娘のほうが母親のようで、「こんなふうに子ども時代を過ごしたかった」という私の願いを叶えてもらっているような、自分が母との間に築けなかった関係をやり直させてもらっているような気さえする。

3週間くらい前からずっと、娘が私の家に泊まっている。泊まっているというよりは一緒に住んでいる状態。

私が離婚してから最初の3ヶ月、娘は元夫と一緒に暮らしていた。

私の家にもしょっちゅう来てくれてはいたけれど、夜になると自分の家に帰っていた。

それが、ある日
「帰るのめんどくさいから、泊まっていこうかな?」
というノリでうちに泊まったら、それ以来3日も4日も連続で泊まり続け、そのまま私の家で一緒に暮らすようになった。

といっても、わが家は狭いので、娘の服や持ち物を全部置いてあげるスペースがない。

だから、娘は時々自分の家に帰って、着替えや必要な荷物だけ取ってくる。

寝るときは、6畳の部屋に二人分の布団を並べて敷いている。

娘の勉強机がないので、折りたたみの小さな机と椅子も買ってあげた。

今はこれでなんとか、娘との同居生活が続けられている。

娘は家のなかで、鼻歌を唄いながら絵を描いたり、なんだかいつも楽しそうにしているけれど、ほんとは落ち込むこともあるだろうし、悩んでいることもあると思う。

私の前では、そういうところを出さないけれど。

「ママが頼りなくて情けないから、私がしっかりしなきゃ」
って思わせていたら申し訳ないけれど、娘が抱えきれなくなったときは気持ちを話してほしい。

いつも娘がしてくれるように、私も必要なときはそばで聞いてあげられる存在でありたい。

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