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最近見た繊維製品:「折りたたみ傘」

 最近見た繊維製品は、「晴雨兼用傘の折りたたみ傘」です。これは、市場価格が1万円前後の高級品で、よくできています。
 裏地は黒で、ゴムコーティングがされており、日傘として必要な遮光性、紫外線カットの機能を持たせています。
 表はおしゃれな柄が入っています。表の柄に裏の黒が影響しないように、3層構造となっています。この構造により、遮熱性の機能が付加されます。
 この様な3重構造を持つ厚い生地では、生地を折りたたんだときに、大きくなりがちです。そのため、傘を入れる付属の袋は大きめです。また、生地をうまく折りたたむことができず、大きくなってしまっても、生地を固定するヒモがゴムで伸び縮みし、それなりの大きさにたたんで固定できるように工夫されています。
 また、3重構造を持つ厚い生地では、重量が重くなってしまう欠点がありますが、傘の骨には炭素繊維を用い軽量化して、全体では重さの欠点をカバーしています。日本のものづくりは、丁寧ですね。

初稿2022/05/07


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