見出し画像

眠れなかった夜の話

おはようございます。

昨夜は一度寝付いたものの、数時間で目が覚めてしまい、覚醒状態からなかなか抜け出せずに朝の6時を迎えました。
持病の影響で不眠と過眠を繰り返す身体なので、いまは不眠の時期なのだなぁとなんとなく自己分析。
こういう時もあります。
反対に、寝すぎてしまうこともあります。
ざっと16時間くらい寝てしまうと、それだけでしんどくて、体力のないへろへろの抜け殻みたいになってしまう。
毎日、同じだけの時間を深い睡眠にあてられたらどんなにいいか、そう思ってしまう日もあります。

そんな風に鬱々と考え込んで眠れない日は、お香やアロマキャンドルを焚いて、熱々のお紅茶も淹れて、読書をするといいです。
昨夜は、町田そのこさんの「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」を何章か読み進めました。
ネタバレ防止のためあらすじなどの言及は避けますが、
感想を少し。

読書をすると、物語の中の登場人物たちの人生を追体験できるような感覚があります。
私は私の人生を生きていますが、自分の人格や思考を一切切り離して他の人の人生をなぞって没入する感じがたまらなく好きです。
ひとしきり読み終えたあとの心地よい疲労感もまた、深い深い海から這い出たようなすっきりとした心地を助長させるようなところがあります。
私にとって本の中、物語の中は深海です。
深海魚になった気分で深く潜って泳ぎ回ります。
しかしながら私にはえらがなく、深海魚の真似事をしていても途中で呼吸が苦しくなることもあります。
そんな時は熱々の紅茶をすすって、湯気を胸いっぱいに吸い込んで深呼吸をします。紅茶の酸素ボンベ。

読書は物心ついた時から身近にあって、私の両親も本を読みなさいと教育する親でした。
いまでは読書を身近にしてくれた、ハードルを下げてくれた両親に感謝しています。
私だけの深海に潜る楽しさ、怖さ、疲労、満足感、達成感を教えてくれたと感じているから。

外が明るくなって、世の中が動き出すまでもう少し時間があるので、またもう少し潜ってこようと思います。
酸素ボンベを淹れておくことも忘れずに。

2024.2.19 sen

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?