クジラ啼く(GRAND FAMILY ORCHESTRA)を聴いて思ったこと
久しぶりにCDを買ってとてもはまっている歌について。
とても良い。
荒涼とした海沿いの道を、天気は曇天で刺すような冷たさの風が吹いている中を、この曲を聞きながらドライブしたい。
私は八戸の景色が割と好きで、あの廃れ具合というかなにもない寒々としたグレーのグラデショーンがよく似合う景色。加えて冷たい風。
いや、寒いし何もないんですけどね。
工場群の辺りから種差までぐるっとすると「ああ!やっぱなんもねぇなぁ!」と力強く思えるくらい何もないです。「1時間弱無駄じゃねぇか!」と思いつつもついついドライブしてしまいます。
何かが起きて大きな感情が生まれたとき、私は今までの気持ちがだるま落としの胴体がスコンと抜けてしまうような、それまであった気持ちがどこかへ行ってしまうような気がします。
悲しい時は特に、大きな感情に打ち抜かれて「もう以前の感情は残っていないんじゃないんだろうか。」と思ってしまうのですが、一番下の土台はまあ打ち抜かれないですから、時間がたつとその土台からまた「まあ悪くはないかな」位に思える様になっていく。そんな気がします。
「クジラ啼く」はそんな、気持ちの底から日常を眺め「回復することができるかもしれない」位の位置にいるような歌詞に感じて、そしてそれは、私が八戸の景色を見る時に感じるような
”上手く言えないけど そう悪くもないよ”
とかぶるのです。恋愛の歌なのかなって気もするんですが、私はこの歌をきいて私の人生に対して
”上手く言えないけど やっぱり愛してるよ”
って思いました。
来年またなにかやれたらいいな