リアルライブと配信ライブ 

東京スカパラダイスオーケストラ TOUR 2022 「BEST OF LUCK」 青森公演


コロナ禍以降初ライブ。
スカパラー!
え?スカパラ?いや、まあ、「青森にきてチケット取れるなら行きたい」位なミーハーなノリなんですが、無事チケット取れたので。

全然予習無しで、とりあえず行列に流されるがままにタオルを購入。
「こんなニワカなのにタオルとか買っちゃって大丈夫?ちょっと恥ずかしいわ。隣の席若いカップルだし。」
とか思っていたのですが、メンバーが登場した瞬間に立ち上がって1曲目からタオルブンブン回して
「ええ、そうです。30年来のファンでございます。(大嘘)」
てな顔で楽しんできました。前の席の人がおそらく往年のファンぽくてノリノリだったので、その方をカンニングしながら跳んだりして。ありがとうございます。

いや、だってさ、もう2年もお祭りも何もなかったわけですよ?
タオル回すし、跳ぶわ。盛り上がらせて。

席が1F後ろから3番目くらいのはじだったのですが、客席全体が見回せて波打つ客席と後ろの席のまったり感とを楽しめましてとてもよかった。ねぶた祭りのような郷愁を感じる。
大きくうねる前方の席に対して、後ろの方はとりあえず腕を挙げて跳ねてるこども、着席で音楽を楽しむ方や、周りが座ろうが跳びはねつづける中年(私だ)など、みんな様々な楽しみ方で。ほんと平和な時間。

という感じで盛り上がったのですが、スカパラからの呼びかけには割と皆さん拍手で反応してて、この2年間の訓練の成果たるや……。本当は多分ここ、声出すところなんだろうなってところも拍手でした。次回、また機会があったら正解を見てみたい。

S.O.S[Share One Sorrow]

全体的にスカ強めな選曲だったと思うのですが、そんな中でこちらガツンとメッセージソング。

「あ、今日はこの歌を聞くためにここに来たんだ」って思った歌。

私たちはこの2年間「いつか『あの時はひどかったよね』って笑い合おうよ」を合言葉に、先行きが見えない不安と焦りを抱えながら頑張ってきたんだよなって。それが今終わろうとしているんだなって。
悲しみの共有で繋がった私たちは、これから先またそれぞれの道を行くのだろうけれども、この2年で互いに支え合い繋がったという記憶は、また次の困難を乗り越える力になるんだろう。
なんてことを、静まり返る会場の中思ったのでした。

水戸華之介&3‐10chain  還暦記念ライブ赤い衝撃

スカパラと被って、リアルタイムで見られないので事前に買ってはいなかったのですが、セットリストが良すぎてやっぱりアーカイブ見ることに。

雨のパレード

ある時期に同じ歌ばかり聴くと、曲と記憶が紐づけされてしまって聞けない曲ができてしまうのが怖くて、同じ曲ばかり聞かないようにしているのですが、この歌はちょっと特別。記憶が歌によって良かった思い出になっている。

この歌は、大きな病気がわかってその治療で毎日病院に通わなければなくなった時に聞いていた。
病気がわかって最初に感じたのが「くっそつまんない人生だったな」って事で、それはもう腹の底から強烈に、どす黒くドロッとしたリアルに掴めそうな後悔で、そんな後悔を抱えていたんだなって事が自分には非常にショックで。
今まで「これはこれで良いのでは」「このくらいでいいのでは」「仕方がないよね」と思ってやり過ごしていた事のほとんど、というか全部を、全然納得してなかったし、全然良くないし、全然仕方なく思ってなかったんだなって。
今まで私は何をしてたんだろう。

そんなわけで、この歌を聴きながら通勤の渋滞に混じり雪道をノロノロと車を走らせ

明日こそと 決めてる間に 今日になってしまった

雨のパレード/水戸華之介

ここの歌詞にさしかかると毎度律儀に涙ぐんでいた。

処置室は病院の地下にあり、節電で薄暗い階段を下り重い鉄の扉を開けて行かなければならず、その暗さに気が滅入ってしまいそうな私はいつも、駐車場の屋上に停めていた。地下に下りる前に空を味わいたいというか。
その時には歌も終盤に差し掛かり

赤い花 白い花 黄色い花の向こう側
ふくらんでる ふくらんでる 明るいものがふくらんでる

雨のパレード/水戸華之介

ぶわぁと広がるようなメロディーにこのコーラスがのってくる。
当時住んでいた青森市の2月は、ほぼ毎日雪が降り、屋上では降りしきる雪と下から舞い上がる雪とで四方八方からスノードームの様に雪が丸く舞う。その様子が花吹雪みたいで
「白しかないけど、これは雪のパレードと言っても良いのでは。」
と凍てつく空気を思い切り吸い込みながら強がると、なんだか悪くないなと思えたのでした。

だから君と約束しよう 
にぎやかな雨のパレードを 
生きる事は甘くないけど
飾れ!パレード 

雨のパレード/水戸華之介

MCで「人は辛い思い出をずっと抱えて生きていけないので、記憶は美化されるんだって」という話をしていたのですが、今、治療の事を思い出すと真っ先に思い浮かべるのは屋上で見たグルグルと舞う雪とこの歌で、あの時の私は、生きるためのパレードをしていたんだなって思えるのでした。うん、美化してますね。美化できるくらい時間が経ったのね。

雨はいつかやむときがくる
思い出に残るパレードを
望む夢が立ち上のぼるまで 
飾れ! パレード

雨のパレード/水戸華之介

本当はこの歌、サビ以外のというかサビに持って行くまでの詩が良いので、とてもお勧め。水戸さんの詩でトップ目に好き。


吉田一休 楽しい夕べファイナル

ファイナルって、なんだろ?と思っていたらライブハウス七面鳥でのシリーズが完結というなんですね。
長いコロナ禍のなか、配信を重ねるごとに映像が美しくなり、
「ああ、そうです!そのアングルです!大変よくわかってらっしゃる!」
と毎回キャーキャー言ってました(心の中で)。
この日のとあるアングルは、照明といい、少し陰がさす感じといい、襟元の隙間がみえる点といい大変かっこよかったです。
このかっこよさは照明のおかげですか!アングルですか!録画機材のおかげですか!それとも一休さんの元がよいからですかぁああ!なんて床をのたうちまわりました。
ありがとうございます。

「大丈夫」「季節は流れて」と山の話

あいうえお順のセットリストはどれも聞きたかった歌ばかりで、アーカイブで曲探す時便利ですね。
「大丈夫」って歌をずっと聞きたかったのでカ行からタ行辺りをグルグル見直してます。

コロナ禍って、全員が一斉ので弱者になるという経験で、こんなことを言ってはいけないけれどもそれがちょっと私は嬉しく、すごく性格が悪いのですが
「ね、ね?日常に制限がかけられるって大変でしょ?」
という気持ちもあったりしたんですよね。それがコロナ禍が終了し世の中が通常ペースに戻るとまた置いてけぼりなってしまうのではないのかなと。
通常ペースに戻ると私に制限をかける、例えば子供に関するあれやこれやや、良き母、妻としてのあれこれやや、会社のあれこれや。
そういったことに忙殺されるのは、大変幸せでありがたい事だし自分の選択なのだけれども、でもだからと言ってそれだけで満足しとけっていうのはやっぱり違うよね。
そんな焦りに「大丈夫」って言って欲しいのだと思う。

この日はまた山の話を聞けたのですが
「山って倒木とかあっても、そんなのお構いなしにキノコとか『ちょっとここ生えちゃっていいですか』みたいに生えてってすごいよね。倒れている木を責めるわけでもなく、山一体で自然を盛り上げていくのをみるとすごいと思う。」
と話されていて、なんかすごいなと。
私は、あっという間に生い茂る木々にどちらかというと大自然の恐さを感じるのですが、一休さんは「盛り上げてる」ってみるんだな。
だから「季節は流れて」のような、「あんま良くなくて全体回ってるからオッケー!なんとかなるはず。」みたいな詩をかけるんだなと。
一休さんが山の鷹揚さに包まれて感動するように、私は一休さんの歌の鷹揚さに包まれて感動しています。
もっと山の話と歌を聞かせてほしいです。

どんどんやっちゃえ

一休さんの山のあれこれの話を聞くのは楽しくて、やっぱり誰かが何かに夢中になっていてすこしずつ色んなチャレンジをするのをみるのはとても勇気付けられる。

「どんどんやっちゃえ」って歌は、「小さいことでもどんどんやっちゃえ」ってまんまな歌なんですが、ここ数年「やってみたい事は手当たり次第にやろうキャンペーン」真っ最中な私はこの歌が大好きです。
「うーん、どうしようかな」って思った時に、私の中の吉田一休が山に登りながらこの歌を歌い出して、思わず私も「ははは!よぉーし!やっちゃうよぉ!」ってなります。

で、この歌を聴きながらやっぱり一度は配信じゃなくて現地で見てみよう。と思いました。

「こんな事なら行っときゃよかった。」っていつか思うのはイヤすぎる。
どのみち有事の際は、私のささやかな節約や我慢などは簡単に吹き飛ばされてしまうんだし。ある程度のわがままは通したっていいんじゃないかっていうか、わがままと思ってストップをかけているのは私自身なのかもしれないし。
配信で色んなライブ予習させてもらったし、どこかよさ気な所で1年以内に行こうかな。決めておかないと動けないので、そう決めておこう。夏以外で。暑いの無理。

「『終活』ってわけじゃなくても、いつ何があるかわからないからやりたいことはやれることはやっておきたいよね。残された時間なんてわからないし、そしてそれは案外ともうすぐなのかもしれない。」
と私に話していた人とは色々あって疎遠になったのですが、あの会話は確か去年の今頃、蛍を撮りに行ったときの会話だったなぁと。1年経つだけでも色々変わる。会わなくなる人もいるし、親しくなる人もいる。そんな中私はやりたいことができているのか、伝えたい事を伝えられているのかいつも考える。

そんなわけで今年は一人で蛍を撮りに行く気にもなれず(山方面を30分位車で走らなきゃいけない。)蛍シーズン終わるなぁと思っていたのですが、今年はこうして一休さんがみんなに蛍を見せてくれて、

見せてくれて……って、ねえ!?
このツイート画像落とせなくなったのかと思って2,3回見ちゃったよ!

でも、いいです。今年は一休さんと蛍を見ましたって事にしようと思います(ねつ造される思い出)。
とっても綺麗な蛍ですね!!!


来年またなにかやれたらいいな