本当の機会損失とはなにか?

機会損失には2種類ある。それは、目に見える機会損失と、目に見えない機会損失だ。

経営の話で言えば、現在の組織をよりスムーズに、よりスケールさせるために組織形態を変えることだったり、既存の取り組み(サーヴィス)の質や速度の改善が前者で、新規事業(横展開型も含む)などが後者にあたる。

リスティング広告の話で言えば予算のインプレッションシェア損失率が発生している場合が前者で、主要なキーワードを入れていなかったり、コンテンツターゲットなどのコンテンツ向け広告を利用されていなかったり、完全一致や絞り込み部分一致のような拡張性の限定されたキーワードマッチのみで構成されたアカウントが後者にあたる。

つまり、目に見える機会損失はその名の通り目に見えるので理解しやすく、指摘もしやすい。そして指摘された側も正すことができる。

それに対し、目に見えない機会損失は目に見えないものだから、理解がしにくく、ハラオチしにくいがゆえに、対応できない状況になるケースが多い。目に見えない機会損失はある一定上のリテラシーや経験がないと見ることが出来ない為、指摘された側も疑心暗鬼に陥るのがそのためだ。

戦略はその戦略を立案した者のリテラシーと同等か、それに拮抗したリテラシーを持ち合わせた者にしか見えない。それと同じだ。

どちらも大事なのは前提として、二者択一的にどっちが大事なのかと問われれば、これまでの経験上、後者「目に見えない機会損失」のほうがインパクトとして大事なことが多いように思う。

こと、スタートアップにおいての「目に見えない機会損失」は致命傷になり得る。チャンスの女神に後ろ髪はない。気づいた時にはもう手遅れなことがほとんどなのだから。

これに対処するには1つしかない。Y CombinatorのPaul Grahamがいうように、「もっといい方法があるはずだ」この声を無視してはいけないのだ。それを追求するんだ。それが偉大な仕事へのためのレシピだ。





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