無能と就活

 私にはガクチカがないんだな、ということを最近実感している。
 大学の授業でリーダーシップの重要さを説かれた時には全然ピンと来ていなかったが、就活セミナーとかで聞く他就活生のガクチカはなべてちゃんとガクチカなのだ。典型的なリーダーエピソードでなかったとしても、人のことを自分で考え、行動し結果を残している。多分私と同じレベルでガクチカのない人は、まだ就活を始めていないのだろう。今就活している人は皆なんかすごくすごそうな人ばかりだ。
 私は未来に希望を託すことで生き続けている人間なので、早期就活勢の中で出遅れてはいるにしろ、気持ちだけは早い状態なのだと思う。
 私の大学生活は、私の人生にとってはすごく重要なシーンだと思っている。興味のあることに安直に片足を突っ込んでいける。同じ夢を持つ人たちと出会えた。長い間怖くて避けていた異性との会話を最近は楽しいと思える自分にも気づいた。昔よりも好きなことを素直に好きだと思えるようになってきた。苦しくなることもあるけれど、それでも本当に本当に私は今が幸せだと言い切れる。
 でも、私の変化は私にとっては大きなことだけど、多くの人から見れば本当に些細なことだ。就活で求められるのは、多くの人から見て大きな変化を成し遂げられる人なのだ。
 自分は就活で無双できる人ではないのだと今更ながら気づいた。

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