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『騎士団長殺し』【読書ログ#125】

『騎士団長殺し』(村上春樹)
第1部 顕れるイデア編(
第2部 遷ろうメタファー編(

村上作品って、新作が出るたび世間で騒がれているからか、色々な方々がアンチを表明しながら、お前も嫌いになれとグイグイ迫って来るので、好きだよ表明をすると面倒が起こるんだけど、私は好きです。

どれくらい好きなのか。長編は、全てではないけど読んでいる。短編は英語へ翻訳された文章の方が面白いと感じてる。単行本は嵩張るので文庫を待って読む。海外作品の翻訳に信頼をおいている。といった辺りのファン度です。

だから、長編の発売日に並んだりしないし。ノーベル文学賞は取れないんじゃない? と、思っている。

あれこれと理由をつけて読まない人がいるけど、実にもったいないと思う。全部面白いのにね。

そして、『騎士団長殺し』が文庫化されたということで読むわけです。

この作品も最近の村上春樹の長編らしく、物語にズブズブと入っていく感じがたまらない。温泉の湯に身体が溶けていくような。物語に身を任せ、浸ると気分が良い。

うまく書ける気がしないので、細かい紹介ははぶきますが! 最近の村上作品の長編が好きなら、この『騎士団長殺し』も、きっと気に入るはず。

読み始めたらもう途中でやめるなんて無理。位には面白いです。でも、村上春樹を読んだことのない方は、他の作品から入ると良いなと思う。

何が良いかな。最初から『風の歌を聴け』もいいのだけど、最近の村上作品とは別モノなので、やっぱり1Q84あたりなのかしら。

そうそう、最近グレート・ギャツビーを何度も読んだ(手に入る翻訳をあらかた読んだ)からかもしれないが、免色と「私」の会話が、ジェイとニックのように感じられた。ひょっとしたら、グレート・ギャツビーへのオマージュなのかもしれない。

そして1Q84のように続編が来るのでは、と期待してみる。

「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。