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【読書ログ#173】小さくて薄い自己啓発本は面白いの法則『頭がよくなる思考術』(白取晴彦)

『頭がよくなる思考術』(白取晴彦)

私の勝手な偏見なのだけど ”薄くてB6位のサイズの自己啓発本は面白い” という法則がある。表紙の紙は厚めで、どこか古めかしい装丁だったりすると尚良し。

本書は頂きものなのだが、手にした時、そのたたずまいに期待がふくらんだ。表紙の紙が厚いし、ページ数は100ページ強。デザインは古めかしい。

期待通り面白かった。

本書はあなたが考えるときに実際に役立つ助言をさせていただくものである。しかし、わたし独自の考えだけを披露したものではない。古今東西の多くの古典、啓蒙書、哲学書から示唆された知恵が基礎にある。

天才になろうとか、頭の回転を良くしようとか、そういった類の本ではないよ。

本書は、自分の頭をよりよく使いこなすためのTipsが55本あつまっている本だ。それぞれのTipsは1~2ページ位でまとまっていて、全部で126ページとコンパクト。

本書を読んだところで急に頭がよくなったりはしないが、日々の生活や仕事のなかで、知や情報に足してどのように接するのがベストか、というヒントが多く得られる。

目次はこんなかんじ。

I 「答えを出せる」頭をつくる
1 書いて考えよ
2 言葉の意味を正確に知れ
3 言葉を正確に理解せよ
4 自分の考えを批判せよ
5 好き嫌いと感情を排除せよ
6 答えは人それぞれ違うと心得よ
7 動きながら考えよ
8 損得のハカリを捨てよ
9 視野の狭さを自覚せよ
10 脳に勝手に考えさせよ
11 「なぜ、どうして」と問え
12 考えを率直に話せ
13 人間らしく考えよ
14 知識を増やせ
15 お互いの知識を組み合わせよ
16 自分の頭を使え

II 「迷わない」頭をつくる
17 「他人の思惑」を気にするな
18 言葉に惑わされるな
19 心配は悪と心得よ
20 才能の有無を考えるな
21 グチをこぼすな
22 自分を隣から眺めてみよ
23 「心から」の視点で考えよ
24 俯瞰する眼を持て
25 結果と報酬を目的とするな
26 心に触れるものに価値を置け
27 迷いや停滞を歓迎せよ
28 偶然の一手にゆだねよ
29 古典に知恵を求めよ
30 半端な知識をもとに考えるな
31 真理と呼ばれるものを鵜呑みにするな

III「楽しく生きる」頭をつくる
32 心の持ち方を変えよ
33 人生を塗る色を自分で選べ
34 問題の中に教えを見出せ
35 仕事を喜びにせよ
36 雑用を丁寧に行え
37 仕事に熱く関われ
38 やさしさを持て
39 謎を謎として受け入れよ
40 果てのない欲望から離れよ
41 「幸せ」ではなく「満足」を求めよ
42 自分のしたいことをせよ

IV 「クリアな」頭をつくる
43 「絶対安静時間」を持て
44 脳に休息を与えよ
45 自分の感情に酔うな
46 感情を自分自身と取り違えるな

V 「創造する」頭をつくる
47 「あたりまえ」を疑え
48 心を「出世」させよ
49 行動を解放して創造性を呼び起こせ
50 創造の時間を大切にせよ
51 時間を「深く」せよ
52 自分を新しくするための知識を増やせ
53 頭のカタさを克服せよ
54 活発な意見の応酬をせよ
55 わからないことから逃げるな

ピンとくるものがいくつかあるなら手に取ってみても良いかもしれない。なんというか、気持ちの整理になるよ。


「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。