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十二国記はまりました『月の影 影の海 (下) 十二国記 1』【読書ログ#144】

『月の影 影の海 (下) 十二国記 1』(小野不由美)

なんて力強い物語だろう。上巻は、陽子が居場所を失いアイデンティティを失い、もがき、苦しみ、救いもなにもかも失うまでの物語だったけど、下巻は全てが救われ、友を得、将来に希望を残す物語だった。

本シリーズ、まだ刊行されている全ての作品を読んだわけではないのだけど、数作読了して思うのは、とにかく期待通りに気持ちよく物語が進んでいくということ。

それをポジティブにとるか、ネガティブにとるかは色々と意見があってもよいと思うけど、私はそれが心地よく感じる。

別に、物語の先が見えるという事ではなく、読んだ後に、ちゃんと納まるべきところに綺麗に物語が納まっている事に気が付く感じなんですよ。ストレスも違和感もなく、とにかく気持ちよいのです。

ファンタジーにアレルギーが無いのであれば、もう、絶対に読んでおいた方が良いシリーズです。

まだまだ物語がこの先も続く事に感謝したい。

「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。