見出し画像

半導体後工程自動化・標準化を目指すSATAS、新規7団体が加わり大幅拡大:注目ニュース✨

発表日:2024年9月3日

インテルが主導する半導体の後工程自動化技術を開発する企業連合「SATAS」に、新たに7社・団体が加入することが2024年9月3日の臨時総会で承認可決されました。

これにより、参加企業・団体数が大幅に増加し、2028年の実用化に向けてより強力な体制が整いました。

新規加入の企業・団体:

  1. 国立研究開発法人産業技術総合研究所

  2. アオイ電子株式会社

  3. TDK株式会社

  4. Intel Corporation

  5. 化研テック株式会社

  6. ミナミ株式会社

  7. 伯東株式会社

この拡大により、SATAS(半導体後工程自動化・標準化技術研究組合)はより多様な専門知識と技術を結集し、半導体産業の革新を加速させる態勢を整えました。

SATASの主な目的:

  1. 半導体後工程の完全自動化

  2. 技術の標準化

  3. 人件費の削減

  4. 日米欧でのサプライチェーン分散

  5. 半導体の安定調達

インテルのファウンダリー技術開発本部副社長、ジェフリー・ペッティナート氏は、「パートナーと協力して搬送設備や製造装置などすべてを自動化し、技術の標準化も目指す」と述べています。

ちなみにSATAS加入企業には割安銘柄があります。分析結果はこちらの記事です👇

SATAS拡大の影響

SATASの大幅な拡大は、半導体産業における日米協力の新たな段階を示唆しています。特に、Intel Corporationの参加は、技術移転と知識共有の加速を意味し、日本の半導体産業の復活に大きく寄与する可能性があります。

さらに、産業技術総合研究所の参加により、学術研究と産業応用の橋渡しが強化され、イノベーションの速度が上がることが期待されます。この産学官連携モデルは、半導体産業にとどまらず、他の先端技術産業にも波及効果をもたらす可能性が高いでしょう。

中国や東南アジアに集中していた後工程の自動化は、地政学的リスクの軽減だけでなく、日本国内での新たな雇用創出にもつながる可能性があります。
これは、製造業の国内回帰の先駆けとなり、日本の産業構造に大きな変革をもたらす可能性があります。

特筆すべきは、化研テック、ミナミ、伯東などの中小企業がSATASに参加することで、これらの企業が世界市場で競争力を持つチャンスが生まれる点です。このような中小企業の国際競争力強化は、日本経済全体の底上げにつながるでしょう。

このSATASの拡大は、単なる企業連合の規模拡大にとどまらず、日本の産業構造の変革、国際競争力の強化、そして持続可能な製造業のモデル創出という多面的な意義を持つものと言えます。

今後の展開次第では、日本の製造業全体に波及効果をもたらし、新たな経済成長の原動力となる可能性を秘めています。

まとめ:

  • ・SATASに7社・団体が新規加入

  • 2024年9月3日の臨時総会で承認可決

  • 多様な専門知識と技術の結集

  • 2028年の実用化に向けてより強力な体制を構築

  • 日本の半導体産業再興と国際競争力強化への期待が高まる

この記事が勉強になったよという方は、スキお待ちしています!
今後も、半導体やテクノロジーに関する分かりやすい記事をお届けしますので、見逃したくない方はフォローも忘れないでくださいね!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

専門用語:

  • 後工程:半導体製造の最終段階で、チップの組み立てと検査を行う工程

  • ファウンダリー:半導体の受託製造を行う企業や事業

#半導体 #インテル #自動化 #SATAS #サプライチェーン


参考文献


おすすめ記事


よろしければサポートもよろしくお願いいたします.頂いたサポートは主に今後の書評執筆用のために使わせていただきます!