食べ物の持つ醍醐味を大事にしたい

消えた串カツ2度漬け禁止「調子でないな」客戸惑い(日刊スポーツ)

 - Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200516-25160372-nksports-soci

ウイルス感染予防から、串カツをソースに浸して食べる事を個別のソースボトルにした。

馴染みの客からは、調子が出ない、ソースに浸す醍醐味が無くなった等の戸惑いが見られたのだが、ヤフーのコメントではソースボトルに賛成するコメントが多く、今までの串カツをソースに浸す食べ方が気に入らなかったとか、何時か止めて欲しかったとか、串カツをソースに浸して食べる事に対して批判的なコメントが実に多かった。

しかしながら、ソース二度漬け禁止と云うワードで、大阪の串カツが全国的に知られた面もあったりする。

大阪人としては、文化とまではいかないが、串カツはソースに浸して食べるのが習慣づいていて、個別のソースボトルにとても残念に思う。

世の中には地方独特の習慣や、世代間の習慣などがあるから、串カツをソースに浸して食べるのは、大阪人の習慣では無いだろうか?

例えば私にも理解しにくい食べ方みたいなものは社会に多くある。

ラーメンを箸ですくってレンゲに入れて食べる事であったり、スープパスタを除き、パスタをフォークとスプーンで食べたり、丼物を箸で食べずレンゲで食べたり、にぎり寿司を箸で食べたり・・・

ラーメン好きの人は、食べて残ったスープをラーメン丼に口を付けて飲むのがラーメンの醍醐味だと思っている人が多い、パスタにしても、本場のイタリアのレストランで、パスタにスプーンが付いてくる事はまず無く、現地の人はフォーク一つで器用に食べてられるから、日本でスプーンが出て来たら何に使うんだろうと戸惑ってられる。丼物も丼に口を付け、箸で一気に口に流し込むのが醍醐味。にぎり寿司も、手で摘まんで食べるのが醍醐味だと思っている人には箸を使われるのは残念でしょう。

夫々利点はあるのは良く分かるが、夫々の食には醍醐味になる食べ方があり、醍醐味を味わってこそ満足感が得られると私は思う。

これは日本蕎麦にも独特の食べ方があり、配膳にしても汁物をご飯茶碗の上に置く関西と、ご飯茶碗の右に置く関東の違いがあるのと一緒で、正解は無い。その土地の習慣に合わせたものであるから、串カツをソースに浸して食べる事は大阪人に取って習慣だと思い、土地の食べ方に従って味わって欲しいと思う。

郷に入れば郷に従えでは無いけれど、食べ物が持つ食べ方の醍醐味みたいなものは大事にして欲しいと思う今日この頃・・・

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