訪問医療マッサージ集客の極意ー生まれたときから営業マン?
実は・・・あなたも生まれたときから営業マン
ここでは、これから「営業」を始める方に向けたマインドブロックを外せるような話をしたいと思います。私たちは、実は生まれたときから少なからず営業を続けています。赤ちゃんであれば、親に対して泣くという営業を行い、その結果として抱っこやミルク、オムツ交換という成果を得ているわけです。幼児や小学生でもそうです。友人の中から、自分が遊びたいと思った相手に「○○さん、うちでゲームしない?」と交渉を持ちかけて一緒に遊び、楽しむという成果を得ています。中学生ではどうでしょう。早い人であれば小学生の頃からだと思いますが、毎月のお小遣いの値上げ交渉や、来月分のお小遣いの前借りを親に交渉した経験はないでしょうか。周りの友人たちが、最新のゲームを購入して遊んでいる。その話題についていくために、自分にも新しいゲームを買ってほしいと交渉した経験はありませんか。ゲームだけでなく、中学生や高校生になると(私の時代は携帯電話でしたが)スマーフォンで「YouTube」を観るために「宿題をちゃんとやるから!」「家の洗い物は私がやるから!」など、自らさまざまな条件を親に提示して、頑張って交渉した経験はありませんか。うちの子どもは、大好きなロボットの映画を観るために、保育園から帰ってきたら、明日の準備をして風呂にも入り、あとは夕食を食べるだけの状態にしてから2時間の映画鑑賞の交渉を持ちかけてきます。上手いなと思うのは、親としてはそこまでやることをやられると、NOという理由がなくなってしまうことですね。うちの子ども側からいうと、私たち親のこれまでの言動や行動から、「ここまでやれば映画を観れる」というのを理解した上で交渉を持ちかけてきているのです。完璧なまでに情報収集と戦略を練ったすばらしい「営業」ではないでしょうか。
高校生や大学生活ではアルバイトしたり、好きな人ができたりしますよね。アルバイト先では、上司と時給や有給の交渉などさまざまなシチュエーションで「営業」が発揮されます。好きな人ができたら、付き合えるように告白しますよね。例えばあなたが男性なら、女性をきれいな夜景が見える場所にエスコートしたりして、その瞬間を迎えるわけです。告白に至るまでの過程も分析してみると面白いですよ。まずは女性とのコミュニケーションを深めるために、何度かデートを重ねるというザイアンスの法則(繰り返し会うことによる信頼関係の増幅効果)を用います。告白までに何度かデートを重ねることで、相手のことをヒアリングしているわけです。つまり情報収集です。前回のデートで得た情報をもとに次のデートの戦略を立て、女性の好みの食事をしたり行きたい場所へ行ったりするなどいわゆる豪華接待をします。そして告白したときにNOといわせないために、全体的な戦略も検討し、いざ最終段階で想いを告げるのです。
どうでしょうか。皆さんも日ごろから営業活動を実践してきたということの意味が理解できたかと思います。誰でも「生まれたときから営業マン」というのはこういうことなのです。しかし「営業の結果」については、自分ではコントロールできません。顧客の意思をコントロールしてしまうと、押し売りや誘導になってしまいます。やるべきことをやった上で、最終的に判断は顧客に委ねられるということを忘れてはいけません。営業をする側は、よい結果が出るようにプロセスに全力を注ぐことが重要なのです。どんなにデートを重ね、信頼関係を深められる素晴らしいプランをつくっても最終的には女性の判断なのです。結果は“神のみぞ知る”ということです。
私たちは「営業」と聞くと嫌な印象を受けることが多いので、いざ自分がやろうとすると二の足を踏んでしまいますが、私たちは小さなころから「営業」をしてきたのです。それを突き詰めた専門職が「営業職」なのです。これから開業する方、これから営業する方には営業に対するイメージを打破し、自分は今までもやってきたんだなと壁を取り除いていただけると幸いです。
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