風土改革-対話の場をつくる

2番目に始めたことは何でも言えるような対話の場をつくることだった。
全国に拠点がある会社なのだけど、自分は地方の拠点に所属していたエンジニアだった。地方の拠点といっても1000人くらいのまあまあ多い社員で、自分はトップの人と会話したこともなかった。そのトップに勇気をもって思いをぶつけてみた。最初は何者なんだ?という印象だったようでひかれた(笑)

何度か会話させてもらってから何かテーマを設定した哲学対話的な対話会をやってみようということになり、職場の人たちにお願いしてまわり、7人ほどの人数で開催した。トップの人となりや考え方を伝えられる場にもなるし、社員間の交流にもなるという名目だった。実際やってみるとなかなかいいかんじだったと思う。はじめてトップと会話の場に参加したという人がほとんどで、とても意義があると思う。それから今まで月1回程度は定期的に実施している。(テーマを設定して価値観を出し合うやり方がメインだった)

開催できたことはうれしかったけれど、でも自分としてはまだ満足していなかった。このようなことを続けているだけでは、意識の深いところが変化する可能性はどのくらいあるのだろう?と思っていた。たぶん100年かかっても少し雰囲気に変化があるとしても組織が強くなるとか、みんなが自分ごととして考える人になるとかにはつながらないだろう。そう思った。

もちろんチームビルディングという手法を使った対話もあるのだけど、まだそれを受け入れるには土壌がまったく整っていないと思っていた。

それで、次に個人の意識にフォーカスする方法はないだろうかと探し始めた。

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