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夕焼け空くらい、見上げたっていい

昨日、あにるくんがお風呂から出た後、
裸ん坊で、障子を半分くらい開けて、外を見ながら寝っ転がっていた。
「何してるの?」って聞いたら、
「空を見てるの」


先週、数日間の長い雨が続いた後のことだった。
午後から久々に雨が上がって、その日の夕方の空は、
なんとも言えない不思議な色に染まった。
ピンク色のような、紫のような。

障子からうっすら感じられる空の色がとても気になったので、
私はあにるくんに「なんか、今日不思議な空の色だよ!」と、
テンションが上がって、何度も言ったような気がする。

あにるくんも、「本当だぁ」と、一緒に眺める。

うちの和室は寝室でもあるので、軽くお布団に潜り込みながら、
一緒に空を見ていた。
あにるくんは、手元でスーパーボールを転がしながら、遊んでいた。

私は、その日、雨に濡れて少し体調が悪かったと思う。
不思議な空の色と、あにるくんの体温でちょっとぼんやりしていた。
もうだいぶ日が長くて、確かその時は夕方の7時くらいだった。
7歳のあにるくんは、5時間授業の後、スイミングに行って帰ってきて
お風呂に入ったところ。

最近の、うちの大きな課題の一つは、宿題と時間管理。
その時も私の頭の中で、まだ手をつけられていない宿題のことが
何度も頭によぎった。
早く取りかからせてあげないと、、。

でも私もその日の夕方はあまり動けなかったので、
一緒にただただ空を見ていた。

いそがしいな、と思う。
2年生になって宿題の量が増えて、なかなか自分から取り組みづらい状況。
でも後回しにすると、眠くなってくるし、どんどん辛くなるのもわかっているので、この時間の過ごし方が重要なのもわかってる。

いいのかな、大丈夫かな、こんなことをしていて。。
と、思っている間にも
空の色はどんどん変わっていって、だんだん暗くなり、夜になった。
時間にすれば、30分くらいだったかな、と思う。

その夜の宿題はどうだったんだろう。
よくよく思い出すと、やっぱりなかなか時間がかかって、
大変だったような気がする。

でも、そんなことはやっぱりよくよく思い出さないと覚えてない程度のことで、
あの日、一緒に不思議な夕焼け色に包まれた、あの時間は、
こんなに心に残っているんだ、と、あにるくんの空を見上げる姿を見て思った。

誰かが「子育ては期間限定」って言ってたことを、
日々の中で思い出す。
子育てに限らず、私たちの生きている時間や、この肉体も無限ではなくて。

空を一緒に見上げるなんて、しようと思わなければ、
本当に数えるくらいしかチャンスがないことなのかもしれない。

時間管理は大事。
でも、夕焼け空くらい見上げたっていいよね。

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