【内海聡】氣と精神Ⅲ
五臓と精神
陰陽=太極図
世の中の万物すべてが陰陽で成り立つ
必ずどんな人間にも併存して存在する陰陽がある
陰陽の精神:精神分析法や心の絶対法則に従えば、善も悪も無い
五行論:それを踏まえた上での自然界に基づいたエレメント理論
■五行論の五臓六腑 ~似たような性質を持つ分類表~
木:肝臓、胆のう、筋、目
火:心臓、小腸、血管、舌
土:脾臓、胃、肌肉、口
金:肺、大腸、皮膚、鼻
水:腎臓、膀胱、骨、耳
例)五臓の兄弟
木/筋肉に問題があれば、それは目に出る
火/血を送り届ける心臓に対して、小腸は吸収する受け取る臓器
血の概念は、栄養やエネルギーの他にも愛と解釈することもある
土/脾臓は臓器を意味するだけでなく、消化器系と認識すると理解を深める
肌肉は脂肪のこと、口が荒れていると消化器系全般に異常はないかみる
金/アレルギー領域(リーキーガッドシンドローム)は皮膚に現れる
水/骨のホルモンを出しているのは腎臓だったりと、関係性が深い
老化を表しており、後天の氣の影響を受ける
■五行論の精神性
肝:怒、義憤 欲求不満、怒ってばかりだと肝臓の病気になりやすい
心:喜、情愛 恋愛体質、恨みや嫉妬に影響を受ける
脾:思、同情 真ん中に位置する、思い悩む、自分を犠牲にしすぎる
肺:悲、罪悪 言いたいことを言えず息が詰まる、排出の器官、出すべき
腎:恐、不安 老化、溜め込みやすい
■各エレメントをイメージ付ける
木/春の象徴 自然が豊かに咲く、実をつける 樹木の成長、大きく育つ
火/夏の象徴 光り輝く炎、灼熱、燃え上がる 卒中体質
土/季節の変わり目 植物が目を生やす場所、万物の土壌、保護する場所
金/秋の象徴 土にある鉱物のような冷徹、堅固、確実性、収穫物、心の鎧
水/冬の象徴 湧き出る泉、胎内と霊性を兼ね備える 溜まる、流す、お金
■診察のポイント
これらを理解し落とし込むと、パッと見ただけで体質がわかる(視診)
病気になるまでには過程があり、様々なことが関連して病気の温床となっている
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