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【薩摩会議体験記】 vol.01 スタートアップ x Transformationと自分のTransformation

こんにちは、SELFの理事/事務局長の小平です。薩摩会議が終わりました。疲れましたね。運営はお疲れ様でした。テンションあがりっぱなしの3日間だったかと思います。振り返しとして自分自身がどういう体験をしてどうTransformsし、これからのアクションに繋げようと思ってるのか。私の個人的な内面の変化とアクションを自分自身が担当したスタートアップセッションを軸にお話させてもらおうと思います。(自分の記憶だけで書いてるので他のセッションの内容とごっちゃになってたら登壇者の方すいません)

小平 勘太プロフィール
小平株式会社 代表取締役社長/NPO法人薩摩リーダーシップフォーラムSELF 理事 兼 事務局長
京都大学農学部生物生産科学科 卒業(B.S, in Plant Breeding), イリノイ大学大学院 NRES (M.S. in Horticultural Genetics)。 ITコンサルティング会社での勤務後に農業ベンチャーOryza起業。その他、農業法人や農業 x ITベンチャーを起業し、資金調達やバイアウトも経験。10年前にエネルギー商社の小平株式会社の社長に就任(現職)。

「全体主義」アプローチに膝を打ち、「貧富の差の解消」という自分自身のwantを思い出した1日目

初日は自宅からのセッション参加でした。「文明」のセッションを視聴。

私、SELFの理事という立場でありながら、怒ってる環境活動家が苦手でした。エネルギー事業の経営者として事業は止められない現実と1.5度なんとかしたいという理想の狭間でモヤってるのに、どストレートな正論言われてイラッとするからです。「やれるもんならやっとるわ!SDGsには貧困と経済発展も含まれてますけどー。」と捻くれて思う経験が多数でダメな大人ですね。

ただ今回の文明のセッションは少し違っていて、というのも「全体最適」という言葉が出てきました。桐村さんの「近代までのデカルトのパーツパーツをよくしていけば全体がよくなるという考え方ではなくて、これからはシステム全体に対するアップデートで良くしていこう。CO2原理主義でなくて、全体システムを包括的によくしていこう。」するというアプローチには激しく同意。そういうことなら、うちらの業界も一肌脱いでやったろうやないか、という気持ちになります。

また、中村さんの「貧富の差」に対する彼女の感性から紡がれる言葉は瑞々しくて「そういえば自分は世界の貧困問題を解決したくて農学部行ったんだった。」と、この10年位忘れてた言葉が思い出され、それが実は自分自身の真のwant(人生の目標)だったんだじゃないかと気づきがありました。留学生会館、会社の隣だから今度行ってみようかなと思います。

まず自分的には初日の参加で、①あるべき世界と現実の矛盾の統合のアプローチ、②自分自身の根源的なwantに気付かされる、という経験がありました。

「スタートアップ」というのはただの言葉。

2日目はBAGNの坂口さんと株式会社会津の暮らし研究室 取締役の藤井 靖史さん
のセッション参加からスタート。この日は自分の「スタートアップ」のセッションがあったので、そこに半分意識がありつつの参加でした。ところが、まずは藤井さんの「言葉自体を追い始めると全てが終わる」という言葉にガーンとやられて、「スタートアップ」という言葉を追うこと自体がこの上なくダサいんじゃないかとスタートアップセッションの直前に思い始めます。そうだよな、スタートアップなんて生きづらい人が自己実現をするのと、社会を一気に短期間でガラッと変えたい人がとる手段であって、それ自体を追い求めるのってダサいよなと思い、この時点で自分のセミナーの後半部分を全部捨てることを決意。

また、このコミュニティのセッションはコミュニティ内の「温度差を認知」→「対流を作る」→「構造化を行う」をそれぞれ、「対話」→「ネットワーク」→「テクノロジー」という手段で実現し、最終的には構造化によって事業化をする藤井さんのアプローチが「地域スタートアップのあるべき姿だ!」と盛り上がりました(そういうことをスタートアップでは話したかったがここで答えが出てしまった)。

ちなみに、この記事のカバーは私が今回の薩摩会議で一番印象に残った瞬間で、セッション最後の鹿児島の坂口さんと福島の藤井さんの握手です。薩摩会議は「明治維新をもう一度」ではなくて、「明治維新ありがとう。私たちは次の目的地に向かいます」という会なので、踏ん切りとして明治維新で戦った歴史のバックグラウンドを持つ鹿児島と会津の人の握手があったのは印象的でした。

スタートアップセッションで変わった意識

スタートアップセッションは、客席に有名VCや上場会社の社長や現役のスタートアップの人らがいる中で、「なんで俺が司会なんだ」という思いとともに開始。後半は全部捨てたので、有名人たちがたくさんいる会場も巻き込んだセッションを実施しました。盛り上がったので良かったです。終了後に自分の中に残ったのは以下の3点。

① 子供のいない地域が立ち行かなくなるように、スタートアップのいない地域経済は立ち行かなくなる。スタートアップ育成は県民のwell-being(幸せ)のため

② 地域のスタートアップは結果的にユニコーンになったらなったらいいが、それを追い求めるのではない。地域の困ったの構造化、ビジネス化に一つの存在意義がある。

③地域の先輩たちが徹底的にチャレンジを応援しないといけない。

鹿児島県民なら誰でも知ってる「何になるのー?」「公務員」というCMが作る「鹿児島の保守的な空気」が敵なので、まずはそれを変えなければいけません。

アクションとして、鹿児島発スタートアップ AMI / BuddyCare / Ecommit / holosをSELFは勝手に応援することを決めました。

ということでスタートアップのセッションを受けて、まずは③に関して、
鹿児島県内のコワーキングを横串でつないで、メンター(先輩)たちが応援できる体制を作ります。その中で誰にでも気軽に相談したり、飯を奢ってもらえる空気作りをします。

それとその後のSELF内のミーティングで今はビジコンやアクセラレーターを行うより、現在進行形で頑張っている鹿児島発スタートアップを応援しようとなりました。4社のAMI / BuddyCare / Ecommit / holosを上場まで集中的に応援することにしました。

※holosは国分本社の観光スタートアップです。エコロッジ版の星野リゾート目指して頑張ってます。(HP準備中)

SELF周りだと、バックオフィス(経理、財務)をSELF幹事の山内さんのPit社で委託受けられますし、広告やクリエイティブはスベさんの踊る広報戦略室チームやmusuhiの杏奈ちゃん、ファイナンスは山内さんや鈴木ヒロさん、エネルギーは私、建築もデザインもITもなんでもそれなりのノウハウを提供できるのも強みです。

起業するんで応援スタートアップに加えろとか、ビジネスモデルの壁打ちさせろ、とかSOUUを無料で使わせろ、とか、逆に俺にも応援させろ、という人がいたら気軽に連絡してください(SELFのFBページがいいかな?)。資金調達の契約書や調達戦略なども、業界の友人や現役のプレーヤーにガンガン振ってやってもらいます。

まとめ

ちなみに3日目は割と抜け殻状態。でも参加して良かったなと思います。それと録画がないのはとてもプラスで、皆、めちゃくちゃなこと言っていたのでとても良かったでした。来年はあるのか、ないのか、分かりませんが、ここで産まれた火は消さないようにしていきたいと思ってます。

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