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【ディープ鹿児島】#004:飲んだ後の定番「のり一」

SELF編集部:勝

人は、なぜお酒を飲んだ後にラーメンを食べたくなるのか? アルコールを分解するのに必要な栄養素を補うためなどの医学的解説はさておき、食べたくなるものは食べたくなるのです。

と、いうことで、鹿児島で飲んだ後のシメと言えばこちら。「のり一(のりいち)」をご紹介いたします。

あまり詳しくない「のり一」の歴史

「のり一」の創業は1949年ということなので、今年(2021年)で創業72年という老舗企業。創業以来、今の場所で営業しているそうです。

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透き通るあっさり系のスープ

「のり一」の特徴は、何と言ってもその澄んだスープ。鶏ガラ出汁がメインと思われるあっさりとしたスープに、白くもっちりとした麺。青ネギと少量の揚げネギ。そして豚バラのチャーシュー。
飲んだ後の胃の優しい「のり一」のラーメンである。

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箸で麺とスープを混ぜ、まずひとくち目は、スープを口に運ぶ。旨い。しみる。
筆者の場合は、ここで胡椒をかける。これがまたベストマッチ。
そこからは一気に食べる。すする。
半分を食べた所で、サイドにある大根の漬物を一切れ食べる。
その後、残りの半分を食べ、スープを飲み干す。

「のり一」完了。

夜11時から盛り上がるのがシメの聖地の証

夜の8時。「のり一」に行ってみると、お客はまばら少し寂しい。
しかし、夜の11時に行ってみるとどうだろう?店の外までお客様が並んでいる。12時にはさらにその列は長くなっている。

鹿児島のシメの聖地と言われる所以がここにある。


そして、食べる時はマスクを外し、話をするときはマスクをつけて。店内の案内に従いましょう。

お値段もリーズナブル

筆者は、「のり一」に近い県立鹿児島中央高校に通っていました。当時1970年代後半は確か1杯50円という当時でも脅威的な安さだったと記憶しています。「のり一」と呼ばずに「50円ラーメン」を食べに行くと呼んでいました。当時から高校生でも立ち寄れる庶民の味方でした。
今でもラーメンの中が550円、大が650円とリーズナブルな価格。入口で食券を買い、女将さんに案内された席に座りましょう。
料理と共に店の雰囲気、価格も含めて見事なブランディングです。

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沖縄ではステーキ、奄美ではお好み焼き

全国どこでも飲んだ後のシメがラーメンかと思うと、沖縄ではステーキ!そして我が奄美ではお好み焼きというスタイルもあります。
「のり一」と同じ感じで、シメのラーメンとして思い出すのが大阪梅田の「揚子江」のラーメン。こちらも鶏ガラすっきり系で、トッピングに春菊がのっているのが特徴的です。

その他にも、各土地土地で、そしてそれぞれの人の好みで飲んだ後のシメの一杯があるのでしょうね。

食べ過ぎには気を付けましょう

とはいえ、アルコールやおつまみでカロリーを摂った後の食事。食べ過ぎには注意です。ラーメンを食べたら、美味しいお茶を飲んで、まっすぐ家へ帰りましょう。

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