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【SELFの本棚】#039 対極のルール
(文:SELF編集部 かつ しんいちろう)
三重県に本社のある株式会社宝輪という運送業をメインとする多角経営の会社の会長、谷田育生さんの書いた本。
これまでに自身の経験をもとに、「対極を意識する視点を持ち、固定観念にとらわれず柔軟に行動することが大切である。」ということを説いています。同時に、みんなが”よいこと”と考えている方向へ突き進むことの危険性も提示しています。
人を助けることで運を引き寄せる、このことから対極の概念を導き出すと、「与える」と「もらう」、「助ける」と「救われる」、あるいは「お金を出す」と「お金が入る」などが挙げられます。ビジネスではお金は使わなければお金は入りません。貯めるばかりでリターンを望むのは無理な話です。
本の中では、実際に会ったエピソードを通じて対極に振ってみることの大切さを語っています。
私の知る経営者の何人かも会社のオペレーションは部下に任せて、次の会社のシーズを探しに遊びと視察を兼ねて現場に足を運んでいます。また、会社がある事業で売上を伸ばしていたら、別の事業の研究をしたり、西のマーケットが順調になると東のマーケット戦略を考えたりと、まさに対極を探ることで未来の道を模索しています。
栄枯盛衰。同じことをしているといつかは廃れます。”よいこと”と思われる共同幻想も危険です。ちゃんと遊ぶことの大切さ(あるいは正当化?)を感じる一冊です。
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